マンガデザインで描く昭和100年その26〜昭和26年(1951年)〜
どうもどうも、吉良です。
2025年9月7日、球団設立90周年の阪神タイガースが史上最速のスピードでリーグ優勝を決めました。マンガ『巨人の星』の主人公・星飛雄馬のライバル、花形満以来の阪神タイガース一筋を自認する僕にとっても至福の夜になりました。
昭和100年と戦後80年の中間である昭和10年(1935年)に産声を上げた阪神タイガース。今回が1950年に2リーグ制になってから7度目のリーグ優勝でした。10月下旬からはじまる日本シリーズにしっかり進出して、日本一を決めてくれることを確信しています。
昭和25年(1950年)に2リーグ制になったプロ野球。ちなみに今回書く昭和26年(1951年)の阪神タイガースの成績はリーグ3位、監督は松木謙治郎氏でした。阪神のリーグ初優勝の1962年までは10年以上ありますね。
さて、マンガデザイン展で人気No.1だった「昭和100年企画」
企画ゾーンは年ごとに2作品ずつ展示していて、俯瞰で見た時、日本の昭和史がよくわかるように工夫しました。まさに下の写真のようなレイアウトです。

昭和史も20年刻みにまとめました。今回の昭和26年を含む昭和21年から昭和40年までのコメントをご覧ください。

今回のテーマである昭和26年(1951年)のマンガデザイン展の展示作品を紹介します。

【制作意図】
1951年の日本コロムビアが日本初のLPレコードを発売を描きました。パッと見てわかるデザインをしました。LPレコードは30分間録音をすることができ、当時は最長の録音時間のレコードです。
・音楽が見える、素晴らしい。(吉良)

【制作意図】
1951年のトミーのフリクション玩具「B29」発売を描きました。トミー(現タカラトミー)の創業者である富山栄一郎の発案で当時世界最大級のフリクション玩具「B29」が発売されました。アメリカに技術力で一矢報いるという信念があるこの玩具はアメリカでも大ヒットし、戦後のトミーの再出発を象徴する商品となりました。
・まさに大和魂。カッコいい!(吉良)
日本経済新聞社とニッポン放送との共同企画でマンガデザイナーズラボプロデュースの『昭和100年プロジェクト~昭和から100年、そして未来へ』のサイトもスタートしています。こちらには最新のメッセージやこのnoteのまとめも載せる予定です。こちらもお楽しみください。
2月26日のイントロダクションからスタートした『マンガデザインで描く昭和100年〜未来の若者たちへのキーワード『SHOWA』〜』。今回は昭和26年です。
読まれている皆様をタイムマシンで移動しているように感じてもらえるようにできたらいいなと思っています。是非一緒にお楽しみください。では企画スタートです。
●昭和26年(1951年)の出来事
昭和26年(1951年)は、戦後復興の進展とともに、日本が国際社会への復帰を大きく進めた年でした。
最も重要な出来事は、9月に調印されたサンフランシスコ講和条約です。これにより日本は連合国との戦争状態を正式に終結させ、翌年に主権を回復するための道筋をつけました。
同時に日米安全保障条約が締結され、アメリカ軍の駐留が続く体制が整えられ、冷戦期において日本外交の基盤となりました。
国内では、復興が本格化し、工業生産やインフラ整備が進んだ一方、朝鮮戦争の特需が経済を刺激し、造船・鉄鋼・繊維などの産業が急速に拡大しました。また、労働争議や再軍備をめぐる議論も活発化し、社会は大きな転換点を迎えていました。
映画産業が戦後の混乱を乗り越えて黄金期を迎えつつあり、黒澤明監督の『羅生門』が前年のヴェネツィア国際映画祭でグランプリを受賞した余波として、世界的に日本映画が注目を集め続け、映画館は多くの観客でにぎわいました。
また、美術の分野では戦後の自由な表現の流れを受け、前衛美術や抽象表現が広がり、既成の枠にとらわれない活動が盛んに行われました。
一方、スポーツでは、戦後初めての国際舞台への復帰に向けた準備が進められていました。特に1952年のヘルシンキ・オリンピック参加が決定したことで、各競技団体が強化体制を整え始め、選手たちの士気も高まりました。
野球界では、プロ野球セ・パ両リーグ制が前年に始まったことで、人気が急上昇し、巨人や阪神を中心とする熱戦が繰り広げられ、庶民の娯楽として定着していきました。
●マンガデザイン作品

【制作意図】
1951年発売のパインアメを描きました。パインアメはお菓子の中でも長い歴史を持ったずっと愛されているお菓子です。授業でパインアメの広告を作った際のキャッチコピーも含めて描きました。
【吉良視点】
たまたま最近パインアメを食べました。そしてこのデザインと企画意図を見て、またパインアメを思い出しました。そして昭和26年(1951年)に発売されいたこと、僕が大阪芸大に行く時に泊まる天王寺に本社があることも知りました。広告デザインはタイムリーだとより効果的ですね。わかりやすい良いデザインです。

【制作意図】
1951年に不二家から発売された「ミルキー」の誕生秘話を漫画にしてみました。商品の歴史を知れるようにすることはもちろん、カラーリングを暖色やパステルに寄せることで飯テロ的な効果も狙っています。
【吉良視点】
電通の営業時代、初めて担当したのが不二家でした。ミルキーは担当商品ではなかったのですが、ペコちゃんのキャラクターの強さは強大でした。『ミルキーはママの味』も不朽の名コピーです。それをしっかりマンガデザインしたこの作品、文句なしの傑作マンガですね。素晴らしいです。
次回昭和27年もお楽しみに。
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