見出し画像

言の葉 ① わたしは、あなたが帰ってこられる場所でありたい──まだ最適化されない世界で、わたしは揺らぎ続ける

これは、執筆中の本(最適化された世界で、人間は揺らぎ続けるか──まだ予測されていない命への考察)では語りきれない、私自身の言葉の記録です。

更新は不定期です。

note は文章を成長させる場所だと思います。
投稿した内容を日々見直し、より良いものにするために努めてまいります。

追記……

「言の葉」シリーズがスタートしました。

今回の記事は、あるクリエイターさんの作品からヒントをいただき、執筆したものです。

まだ最適化されない世界で、
わたしは揺らぎ続ける
──言葉にならないものへの考察
言の葉 ①
──わたしは、あなたが帰ってこられる場所でありたい



■ わたしは、あなたが帰ってこられる場所でありたい

人は、時間の少し先を歩いているのかもしれません。

そして誰しも時々、時間に追い越されて、
抜け殻になった自分だけが、置き去りにされることがあるのだと思います。

昨日までできていたことが、今日はできない。
笑わなければと思うのに、笑えない。
「大丈夫」と言われるほど、
本当は大丈夫じゃない自分に気づいてしまう。

誰かに話したいのに、
何から話せばいいのかわからない。

ただ、誰かに気づいてほしい。

でも、「大丈夫?」と聞かれたら、
きっと「大丈夫」と笑ってしまう。

人は皆、
助けてほしいときほど、
助けてと言えない。

そんなとき、
ここに帰ってくると、ほっとします。

話を聞いてくれる場所。
笑顔をくれる場所。
「大丈夫だよ」と言ってくれる場所。

今になって思うのです。

ここが私たちにくれるのは、
「大丈夫」という言葉だけではないのだと。

大丈夫じゃない日があっても、
ここにいていい。

泣いていてもいい。
黙っていてもいい。
何もできなくてもいい。

誰かの役に立てなくても、
笑顔を返せなくても、
ここにいていい。

とても小さなことのようで、
もしかしたら、人が生きていくために
いちばん必要なことなのかもしれません。

「あなたは、あなたのままでいい」

その言葉を、
自分自身に言えなくなった日に、
誰かが代わりに言ってくれる。

それだけで、
人はもう一度、歩き出せる。

時間に追い越されたと思っていたのに、
ふと顔を上げると、
誰かが自分を待っていてくれる。

「おかえり」と。

その一言を聞いた瞬間、
置き去りにしたと思っていた自分が、
胸の奥で、ほんの少し動き出す。

「まだ終わっていなかったんだ」と。

「まだ、帰れるんだ」と。

疲れたら帰る。
泣いたら帰る。
立ち止まったら帰る。

そして、もう一度、自分の時間を取り戻していく。

ここは、
何かを頑張った人だけが帰ってこられる場所ではなく、

頑張れなかった人も、
傷ついた人も、
迷っている人も、
立ち止まった人も、

そのままの自分で帰ってこられる場所でありたい。

人は、前へ進むためだけに
生きているのではないのだから。

帰る場所があるから、
また歩いていける。

だから今日も、

「おかえり」

ここに来たあなたに、
そう言える場所でありたい。

そしていつか、
わたしが誰かにそう言ってもらったように、

今度はわたしが、
誰かの帰る場所になれたらと思います。

そんな場所を、このホームページの中にも作れたら、とても嬉しい。


© 2026 ゆらぎ/Yuragi, M.D.
All rights reserved

いいなと思ったら応援しよう!