大河ドラマ代役騒動と女優・白石聖
永野芽郁さんの不倫二股騒動により、決まっていた大河ドラマ「豊臣兄弟」への出演辞退が、5月19日に公表されました。
今出演している日曜ドラマ「キャスター」の視聴率が、不倫二股騒動が発生してから急激に降下しており、永野芽郁さんの去就に注目が集まっていましたが、今回の大河ドラマ出演辞退という結果となりました。
元々、この永野芽郁さんの不倫二股疑惑は、週刊文集のスクープ記事、いわゆる「文集砲」が発端となっています。
スクープ報道は是か否か
この問題の答えは、非常に難しく一言で要約できるものではありません。日本国憲法では、「報道の自由」「表現の自由」そして「知る権利」が基本的人権として保障されています。
例えば、これが法を犯す行為を告発するものであれば、その記事の社会性、公共性を鑑みると完全に「是」です。一方、これが芸能人のスキャンダル(脱法行為除く)をスクープした場合には、そこに社会性も公共性も見出すことはできません。
特に、これら芸能人のスキャンダルの場合では、その活動の生命線ともいえるイメージが毀損され、過去にスクープにより多くの優秀なタレントが姿を消しており、ドラマや映画ファンにとっては大きな損出であると言えます。
今回も、二人は、多数のドラマや映画に出演しており、いわば売れっ子タレントです。当初、二人ともスクープを否定しますが、このスクープにより二人のイメージが大きく傷ついているのは事実です。
しかし、今回、二人の所属する芸能事務所は、文春砲に対して、事実確認の訴訟等など積極的に対決姿勢を取る戦略を採用しておらず、このまま、このスクープが沈静化することを狙っていました。
確かに、不倫二股疑惑は、脱法行為ではなく公序良俗的には非難を浴びることではありますが、あくまで当人同士の事柄でもあることから、この戦略は、初めの段階では功を奏していました。ところが、事態は想像以上に大きな波紋を呼ぶこととなります。
スポンサーの撤退
その思わぬ波紋とは、CMスポンサーの撤退です。
5月16日現在、永野芽郁さんが、契約中のCM11社の内9社(残りのスポンサーも継続は見送り)。田中圭さんが、1社のCMが打ち切りとなっています。(ただし、残りの3社についても公式サイトからの写真や動画が削除されており、CM継続の可能性はゼロだと言われています。)
特に、永野芽郁さんのCMには、大企業が名を連ねており、噂では違約金が発生した場合には、恐らく10億円を下らないと言われています。
ただし、この違約金ですが、実際には公開されないのが常識であり、通常は、広告費の全額が違約金の最大値として推測されています。
しかしながら、「不倫をしたら⚪︎億円」という契約は、公序良俗上不適切とされており法律上は無効となります。したがって、実際には、企業が当該タレントに支払ったCM出演料の返還と、実際に被った被害に対する慰謝料程度であると言われています。
更に、今回においては、特に永野芽郁さんの「パブリックイメージ」と不倫、二股という疑惑の落差が大きく、CMの打ち切りだけでなく、本業の俳優業にまで影響を与えました。
かくして、永野芽郁さんが、始まったばかりのラジオ番組と出演が決まっていた来年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」の出演辞退へと発展していきます。
意外と早かった代役の決定
4月23日付の永野芽郁さんと田中圭さんへの文春砲第一弾が、手繋ぎの写真と不倫疑惑報道。第二弾が、GWで休刊の為に2週たった5月7日にLINE流出文面と新たな疑惑写真が掲載されます。
この第二弾で、永野芽郁さんの実質的な俳優業の活動停止が決定となります。この掲載からわずか11日で、永野芽郁さんが所属する大手タレント事務所であるスターダスト社は、公式に永野芽郁さんの大河ドラマへの出演辞退を発表します。
そして、その出演辞退の発表のわずか3日後に、NHKから代役の発表が行われています。これには多分、この発表を聞いたい人すべてが、あまりに早い決定であったと感じていると思います。
恐らくは、文春砲第二弾が出た時点で、永野芽郁さんの所属するスターダスト社とNHKとの間で代役の話が内々で検討されていたのではと思われます。何故なら、この「豊臣兄弟」の主役である平野大賀さんと今放送されている「べらぼう」の主役である横浜流星さんが、このスターダスト所属であり、これ以上NHKに迷惑がかからない様にするためでした。
更に、通常、大河ドラマのクランクインが前年の6月から始まるからです。従って、この5月7日が、この後のスケジュールを考えると、次回大河ドラマの製作開始のデッドラインと言えます。
永野芽郁 大河「豊臣兄弟!」降板 不倫疑惑否定も事務所が辞退申し入れ 先輩の主演作に“迷惑かかる”https://t.co/0zdOqeooGS
— 将星 (@syousei_1) May 18, 2025
女優の降板は直近では2001年の「麒麟がくる」で沢尻エリカが不祥事で降板した帰蝶(濃姫)の代役を川口春奈が務めて以来だな!この役で一躍人気者になった経緯がある。 pic.twitter.com/HqqpO0CEIN
当然、この時点で、永野芽郁さんの出演辞退を発表すれば、不倫二股記事を認めることとなり、スターダスト社としては時期尚早であり、この選考は、内々に行われたと思われます。その為、タレント事務所との関連から主要出演者の所属する芸能事務所に声が掛かったと思われます。
そして、恐らく、ほとんどの人が、永野芽郁さんの代役が、吉岡里帆さんが所属している芸能事務所フラームの白石聖さんと発表があった時には、「誰?」と思ったのではないでしょうか。
白石さんが、永野さんの代役に決まったと報道されると、「フラーム」の白石さんのページがサーバーダウンする騒ぎとなったとか。これは、この代役の発表が、どれだけ衝撃的で誰もが予想していなかったことを物語っています。
俳優・白石聖(しらいし せい)
白石聖さんは、2016年、高校2年の夏休みに、原宿の竹下通りでスカウトされ、芸能活動をスタートします。そして、2016年12月にドラマ『AKBラブナイト 恋工場』(テレビ朝日)で女優デビューします。
2017年9月から撮影開始された、ドラマ『I"s』のヒロインの葦月伊織に約700名の中から選ばれます。
2019年、“美少女タレントの登竜門” とも言われる結婚情報誌『ゼクシィ』(リクルート)CMガールの12代目に起用されます。
この『ゼクシィ』(リクルート)CMは、2001年に放送が開始されますが、歴代のCMガールとしては、加藤ローサさん、倉科カナさん、広瀬すずさん、新木優子さん、吉岡里帆さんそして堀田真由さん(13代目ゼクシィガール)、ほとんどが既にブレークした女優さんばかりです。
また、広瀬すずさん、福原遥さん、平祐奈さん、堀田真由さんらと同じ1998年生まれの黄金世代であり、2019年3月放送の『福岡恋愛白書14 天神ラブソング』(九州朝日放送)で、地上波ドラマ初主演し、これからブレークするかと思われていましたが、何故かブレークをしないままでした。
その後も、いろいろな映画やドラマで活躍しますが、外見が良くかつ演技も上手いにもかかわらず、脚光を浴びることはありませんでした。
これは、恐らく、白石聖さんが所属したのが、芸映プロダクションであったからかもしれません。
芸映プロダクションは、1957年に 設立された老舗の芸能事務所です。しかし、得意としていた分野がタレントと歌手であり俳優のマネージメントはあまり力を入れていなかった様です。
しかし、そんな白石聖さんの転期は、今年5月にフラームに移ってからです。
タレント事務所 フラーム
このフラームという芸能事務所は、ちょっと前に世間を賑わせた広末涼子さんが芸映プロダクションに在籍していた頃のマネージャーであった井上義久さんが、1998年に独立して設立したタレント事務所です。
因みに、広末涼子さんは、フラーム設立以来26年の間、この事務所に所属していましたが、2024年2月16日に不倫騒動が起こった時に退社して個人事務所を設立しています。
このフラームは、女性タレントを専門にマネージメントする会社で、所属タレントは、有村架純さん、戸田恵梨香さん、吉瀬美智子さん、そして、2020年以降では、田中みな実さん、吉岡里帆さんなど有名な女優さんが多数所属しています。
フラームは、俳優とマネージャーが一体となって活動を行い、俳優さんの立場に立って親身にサポートすることで有名で、かつ、女優の育成とマネージメントにおいては、かなりの実績がある会社です。
実際、東出さんとの不倫問題で活動を停止せざるを得ない状態だった唐田えりかさんの女優復帰を5年間も支えたり、面白いところでは、韓国のタレントで「トンイ」や「華麗なる遺産」等で有名なハン・ヒジュさんと日本国内限定の契約を結んでいます。
また、昨年では、吉岡里帆さんが、所属するA-teamが芸能関係業務を休業することとなった時に、行き先のなくなった里帆さんを暖かく迎え入れたのもこの事務所です。
どうやら、このフラームの社長である井上義久さんが、井上さんの古巣であった芸映プロダクションで、ブレイクできないでいる白石聖さんをスカウトしたようです。
そして、白石さんが移籍して直ぐに、大河ドラマ出演という幸運に恵まれることとなります。
大河ドラマへの挑戦
では、永野さんの代役として演じることとなった役とは?
NHKの「豊臣兄弟!」の公式サイトでは、主人公となる小一郎(豊臣秀長)と藤吉郎の故郷である尾張中村の土豪の娘・直(なお)と紹介されています。(公式サイトではまだ、写真の差し替え等は行われていませんでした。)
この直(なお)は、『小一郎と同い年の幼なじみ。男勝りな性格だが、小一郎のことをひそかに慕っている。乱世に翻弄(ほんろう)される悲劇のヒロイン』と書かれています。
この「豊臣兄弟」も、原作のないオリジナル脚本となるようで、内容等はまだ分かっていませんが、役の設定から推測するとドラマの初めの部分において主役の小一郎(秀長)に大きな影響を与える女性となりそうです。
また、同列の女優陣が、宮崎あおいさん、浜辺美波さん、吉岡里帆さんなど大女優が勢揃いしており、かなり大きな役であることは確かです。
移籍後でスケジュールが空いていた時期に、この様な大役の代役が巡り合わせたのも、白石さんの俳優としての努力と才能がこの様な幸運を引き寄せたのではないでしょうか。
今年で、デビューから10年目の白石さん。同じ頃にデビューした俳優さんたちが、ブレークするのを横目に見て、なかなか代表作と言える作品に出会わなかったのですが、この大河ドラマ出演により大きな花を咲かせることができるのではないかと思います。
