韓国ドラマ「グッドパートナー」とリメイク
今日は、少し趣向を変えて”韓国ドラマ「グッドパートナー」とリメイク”の題で書きたい思います。
韓国ドラマ「グッドパートナー」とは
まず最初に、今日のお題の一つである韓国ドラマ「グッドパートナー」について紹介します。
このドラマは、韓国SBS(ソウル放送)が制作し、2024年7月12日に放送開始されたドラマで、全16話の作品となっています。(現在、Netflix等で見ることができますが、何故かNetflixでは1話を2分割して放送されています。)
このドラマの放送中に、パリオリンピックが開催されるなど、ドラマの視聴率的には悪条件が重なりますが、途中視聴率が下がることなく最終話まで高視聴率を維持し、2024年の「SBS演技大賞」でメインキャラクター4人が賞を受賞しました。
ストーリーは、世間から絶大な支持を受ける離婚専門のスター弁護士、チャ・ウンギョン。彼女が勤めるテジョン法律事務所にトップの成績で入社した新人弁護士のハン・ユリは、企業チームで働くことを夢見ていましたが、なぜか離婚チームに配属されてしまいます。
かくして、新人弁護士のハン・ユリは、離婚専門のスター弁護士であるチャ・ウンギョンの下で働き始めますが・・・
ベテランのウンギョンは事実を見極めながら冷静に策を練る一方で、新米で真面目なユリは依頼人の心に寄り添いすぎてしまい、感情に流されがち。正反対の二人はことあるごとにぶつかり合いますが、足りない部分を補い合いながら、二人は支え合い、徐々に成長していきます。そして、弁護人の最善の為に奮闘しますが・・・
このドラマの特徴としては、この作品の脚本家が実際の離婚訴訟を専門とする弁護士であると言うことです。其の為に、ストーリーに一貫性があり、非常にリアルであることです。
更に、韓国ドラマに有りがちな、不倫問題、DV(家庭内暴力)、児童虐待や熟年離婚などドロドロとした内容を持ちながらも、これを冷徹で論理的かつ経験豊かな弁護士と、弁護人に感情移入しがちの熱血新米弁護士の二人の視点を軸に、簡単で難しい離婚訴訟において最善の解決を探る女性たちが描かれているヒューマンドラマであることです。
其の為か、このドラマは、第1話が7.8%という低い視聴率で始まったのに、その後はストーリーが展開するに従って、右肩上がりで視聴率が伸び、最高で17.8%と何と10%も上昇することとなります。
また、このドラマを素晴らしい物にしているのが、主演の二人の女優です。
離婚専門のスター弁護士チャ・ウンギョンを演じているのが、韓国最強の童顔女優の異名を持つチャン・ナラが、そして、新人弁護士のハン・ユリには、透明感あるビジュアルと子役時代から培った演技力により、シリアスな役からラブコメまで幅広くこなすナム・ジヒョンが演じています。
チャン・ナラは、『運命のように君を愛してる』(2014)や『ゴー・バック夫婦』(2017)などで明るくキュートな役柄が人気で、ラブコメの女王でもあります。
因みに、このドラマ『ゴー・バック夫婦』では、チャン・ナラが演じた20歳にタイムスリップしたマ・ジンジュに惚れる御曹司のチャン・ナムギル役を演じたチャン・ギオンが、現在、Netflix放送中の「ダイナマイト・キス」の主人公で出演しています。こちらのドラマ「ダイナマイト・キス」もおすすめです。
一方、ナム・ジヒョンは、2004年にMBCにて放送された『愛してると云って』で子役デビュー。その後は、『ショッピング王ルイ』(2016)、『あやしいパートナー〜Destiny Lovers〜』(2017)、時代劇ラブロマンス『100日の郎君様』(2018)のヒロインを演じ、チャン・ナラと同様に明るくキュートな役柄が人気で、ラブコメの新しい女王として有名です。
この新旧二人のラブコメの女王達が、主役を演じることにより、ドロドロとしたイメージのある離婚訴訟を中和し、主人公たちの成長物語として共感の持てる作品へと仕上げています。
また、この主人公の周りの二人の男性弁護士チョン・ウジン、チョン・ウノ。この二人の男性弁護士は、主役の二人の女性弁護士を影から応援し、このドラマの内容をより深く、そしてバランスよくしています。
チョン・ウジン役には、映画『金子文子と朴烈』(2017年)で演じた日本人弁護士役で、その演技力と完璧な日本語の実力が話題となり、一躍知名度を上げたキム・ジュンハン。そして、チョン・ウノ役に「トキメキ注意報」(2018年)や「ホテルデルーナ~月明りの恋人~」(2019年)、「ユミの細胞たち2」(2022年)など話題作に続けて出演しているピョ・ジフンが演じています。
実は、二人ともミュージシャンから俳優へ転身したというキャリアが共通しています。
最初は、次のドラマに何を見ようかと探している時に、出演がチャン・ナラとナム・ジヒョンであることから観始めましたが、非常に面白く、久しぶりに一気見をしてしまいました。個人的におすすめのドラマです。
ただ、このドラマを見て一つ気になることがあります。
韓国は、OECD加盟国の中でも男女賃金格差が最大で、女性役員比率も5%程度と低水準であり、未だに男尊女卑の社会となっています。
例えば、東京2020五輪で金メダルを3つ獲得した女子アーチェリー選手・安山(アンサン)が、髪型やSNS投稿を理由に「フェミニストだ」と批判され炎上した事例が象徴的です。
安山(An San)選手は、女子アーチェリーで団体・混合・個人の3冠を達成。韓国史上最年少での快挙を成し遂げますが、ショートカットの髪型や女子大出身、過去のSNSでフェミニスト用語を使ったことが取り上げられ、ネット上で「フェミニストだ」と攻撃されます。
しかし、これに対し女性コミュニティやメディアが反撃し、「国家代表選手への攻撃は不当」と擁護する世論が広がったことがあります。
偶然かもしれませんが、このドラマに登場する主人公二人の女性弁護士達が、どちらも短髪であることから、韓国における女性の地位向上を暗示しているのではないかと。だからこそ、韓国において、特に女性に人気があるドラマとなったのではと推測します。
日本版としてリメイクするには
もし、このドラマを日本版としてリメイクするとしたら、配役は、王道的には、チャン・ナラが演じたベテラン弁護士チャ・ウンギョン役には、天海祐希、篠原涼子、吉田羊。
一方、ナム・ジヒョンが演じた新人弁護士ハン・ユリには、清原果耶、芦田愛菜、森七菜などが順当ではないかと思います。
特に、「天海祐希と清原果耶」又は「篠原涼子と森七菜」でリメイクしたら、最強のタッグになるのではと思いますし、そこそこの視聴率は見込めると思います。
ただし、これらの女優さんは、皆、一度はリーガル系のドラマに出演しており、既にこの分野で代表作が多数あります。其の為、どうしても、同種のドラマであると、二番煎じのドラマとなる可能性が大です。
また、前述の女優さんだと、イメージ的にどうしてもオリジナルの良さが活かせないような気がします。
個人的に言うと、この「グッドパートナー」の主役の一人が、韓国最強の童顔女優であるチャン・ナラであることから、どうしても、日本最強の童顔女優である安達祐実が、最適ではと思っています。
さしずめ、その他の主演の二人を影で支える男性弁護士達としては、ディーンフジオカ、高橋文哉が最適ではと考えます。
しかし、これだと、もう一人の主役である女性弁護士を誰が演じるのかで、このドラマの可否が決まってしまいます。
素直で芯があって、明るいイメージを持ち、華があり視聴率が望める女優さんで、ナム・ジヒョンに匹敵する女優といえば、今のところ、小柴風花が一番ではないかと思います。
驚くことに、現在44歳で芸歴がすでに42年で、各種のドラマや映画に出演している安達さんでも、リーガルドラマの主演は一度もないそうです。
また、同じく人気女優で、時代劇から現代劇など各種のドラマに出演している小芝風花さんも、警察物はありますが、弁護士役は一度もありません。
そういう点においても、二人の出演は、新鮮味があり十分魅力的なドラマに仕上がることは保証されたようなものです。
勿論、ストーリーも、オリジナルをそのままコピーするのではなく、日本の女性の社会における悩み、人生において家庭と会社を両立する難しさ、今でも続いている女性の社会進出に対する男性の嫉妬や、経済基盤の弱いシングルマザーの貧困問題など、一時期に比べれば少しは改善されてはいますが、未だに多くの問題を抱えている日本の現状を上手く表現することが大切であると思います。
オリジナル作品でも、韓国の女性を応援するドラマとなっています。日本でもTBSドラマ「じゃああんたが作ってみろよ」の様に、女性視点で作られているドラマも散見されるようなっていますので、上手く日本の状況に合わせた脚本ができれば、十分に人気のあるドラマになるのではと思っています。
以上、韓国ドラマ「グッドパートナー」とリメイクについて、つまらない妄想を文章にしてしまいました。もし、テレビ関係者で、新しいドラマ造りに悩んでいる人の目の端にでも、この文章が届けばいいと、これまた、妄想を膨らませています。
