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どうして戦争しちゃいけないの 元イスラエル兵ダニーさんのお話 を読んで

本書を手に取ったきっかけ

もともとは平川理恵さんのVoicyで内藤徹さんを知り、その著書「仕事を辞めてエルサレムで主夫してきた」を読んだところが始まりでした。

その感想というかメモレベルなんですが、それを「朝礼だけの学校」でブログで書かせてもらったところ、赤木かんこさん

がリアクションを取ってくれました。

ここらへんに関心のある方がいらっしゃいましたら
「どうして戦争しちゃいけないの? 元イスラエル兵ダニーさんのお話」などダニー・ネフセタイ氏の本を一度見てみてください

赤木かんこさんのコメント

これは、と思い早速図書館で手に取った次第です。

大人が学ぶにも素晴らしい本

借りる前は、表紙の印象やその薄さからして絵本なのかな?と思っていました。でも実際には、子どもでも読めるように平易な文章で書かれているものの、大人でも読み応えがある内容です。特に、今まで無かった視野、視点を持ちたいという好奇心がある方にとっては最高の学びが得られるのではないでしょうか。

私も本書から多くの学びを得る事ができたのですが、特に印象に残った3点をご紹介したいと思います。

兵器は格好良いか

私は乗り物会社に勤めていることもあり、私の周囲にも戦闘機好き、戦車好きなど結構います。
でも、それらは何のために作られたかというと、戦争で相手の武器やそれに伴い、街や人を壊し殺すため。

改めて考えれば当たり前のことですが、平和ボケをしている日本人にその意識はかなり薄いと思います。何しろ実際にそれらの軍備に襲われる経験をした人なんてほとんどいないですからね。

そして、カッコいいと思ってしまうのは、メディア、映画やテレビの影響と言います。特に戦闘機に憧れるのはトム・クルーズのトップガンのイメージに紐づいている、とダニーさんは言います。

私は戦闘機や戦車に惹かれることはあまりないのですが、それでもガンダムは好き。これもトム・クルーズの代わりがアムロ・レイだっただけで、メディアが描く戦争を英雄視しているだけなのだ、と改めて気付く事ができました。ガンダムの作品中でも市民が戦禍に巻き込まれるシーンは確かに描かれます。
それでもそれは物語の中のフィクションとして別世界のものだと思えるから、好意を抱いてしまう。それがまずい事なのか?と問われると難しいですが、ともかくメディアの洗脳というか、虚像に縁どられているという事を理解をしました。

日本の過去を振り返ると、明治から昭和初期の戦争の時代の日本も同様に清やロシア、アメリカと戦い戦果を上げる日本軍を英雄化し、憧れさせる事で国民を盛り立て戦争に巻き込んでいく、という流れがあったことは多くの本で語られています。
そして今戦争が続いている中東やウクライナ、ロシアなどでも、それは一緒。つまり、強い力を持ち、戦うことの正当性、自分たちの正義を語り、戦う者を英雄視する。それが戦争を生み、長引かせているのです。

そんな中で、ダニーさんの主張

全ての暴力に反対します

ダニーさんのプラカードより

こそ、全人類が目指すべきところであると、心から感じました。
正義があろうと無かろうと、やられたから、とかでは無くて全部反対。その姿勢を取り続け、そう思う人の輪を広げていくことが何より重要だと思います。

力を持つということ

次に印象に残ったのは、
「力を持つと優越感、有能感を感じてしまう」
ということ。
有能感を持つことは良い面も悪い面も両方起こり得ることを認識する必要がありそうです。

本書の中で紹介されているお話の中に、
筆者がイスラエル軍のパイロットだった際に地上にいるベドウィンが飼う羊の群れの近くで戦闘機の高度を下げ、驚かせるといういたずらをしたことがあるそうです。
そのときに、筆者も逃げ惑う羊の群をみて「やった!」
という思いを持ってしまったということです。

人は力、これは物理的な力や戦力だけでなく権力でも、人に無いものを持つと有能感を感じるのは人の性(さが)なのでしょう。
歴史的にみてもかつての日本軍や、戊辰戦争の兵士などが戦地の各地でひどいことをしたという話は語られるものです。きっと彼らは命を懸けた戦いで興奮状態にある中で錯乱し、むごいことをしてしまったのではないかと気づくのです。

私たち、平和に暮らす現代人においては、そのような極限の興奮状態にあることはほとんど無いとは思います。しかしながら、ポジションから得られる権力を自由に使いすぎるとそれは、気付かないうちに他者の不幸につながる可能性がある、ということを認識すべきだという警鐘なのだと考えさせられました。

どう考えることがきっかけとなるか

そして最後に、これこそダニーさんからの最大のメッセージだと感じているのが、

一緒に暮らし、
一緒の時間を過ごすことで
皆、同じ人間であることに気づくはず

ということです。
ダニーさんはたまたま、日本へ旅行し、そこでたまたま奥様と奇跡の出会いがあった縁もあって日本に住むことになったそうです。

日本で住む中においては、中東では敵とされたアラブ人の方々とにこやかに過ごし、友となれることを知ったと言います。
逆に、イスラエル国内においては、ユダヤ人とアラブ人を分けて、合う機会をできるだけ減らしているというのです。

私自身の経験を追ってみても
人は顔を合わせる頻度が高いほど仲良くなれる。
逆にその頻度が減るほどに疎遠になっていく。
ものだと感じています。

つまり、中東では民族を分け隔てることで「俺たち」と「奴ら」という対立構造を意図的に作っている面があるようです。

そんな人たちが一堂に会して、思いを分け隔てなく語り合える場というのができれば、争いは減っていきそうに感じます。そして、その為には、ダニーさんにとっての日本のようなどちらにも属さない場で、共同で何かをすることが効果的なのでしょう。
外務省主催のプログラムが今期再開されたという報道が検索にかかりました。簡単なことではありませんが、このような取り組みを私も応援していきたいと感じました。

https://www.mofa.go.jp/mofaj/me_a/me1/pagew_000001_00004.html


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