風邪は汗をかけば治る?
「風邪をひいたら、あったかくして汗をかけ」
これ、かなり昔から言われます。
布団をしっかりかぶって、たくさん汗をかいて、起きたらスッキリ。なんだか治った気がする。たしかに“効きそう感”はあります。
でも医学的に言うと、汗そのものが風邪を治しているわけではありません。
風邪の原因は、たいていウイルスです。つまり、汗をかいたからといって、ウイルスが体の外にどんどん出ていくわけではないんです。そこはちょっと残念です。汗腺は退場ゲートではありません。
では、この言い伝えは全部まちがいかというと、そうでもありません。
あたたかくして休む、水分をとる、しっかり眠る。これは風邪のときにとても大事です。あたたかい飲みものや、少し体を休めることで、鼻づまりやだるさが少し楽になることもあります。
ただし、「汗をかくこと」が目的になると話が変わります。
厚着をしすぎる、布団をかぶりすぎる、無理に運動する、サウナに入る。こうなると、むしろしんどくなることがあります。熱があるときは、それだけで体の水分が失われやすいので、汗をかきすぎれば脱水気味になることもあります。
つまり現代版に言い換えるなら、
風邪は汗をかけば治る、ではなく、風邪のときは無理せず休んで、結果として少し汗ばむくらいならまあ自然。
このくらいがちょうどよさそうです。
汗で治す、というより、体が治るための時間を邪魔しない。
昔の言い方はちょっと雑ですが、「休め」はたしかに大事でした。
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