見出し画像

Call of Duty Black Ops 7 キャンペーンをプレイ: COD最後の良心の殉職

コールオブデューティ ブラックオプス7のキャンペーンをプレイしました。
クリアまでの時間は5時間程度。プラットフォームはXBOX Series X。

今作は久しぶりに協力プレイでのストーリーモードが搭載されましたが、カットシーンをじっくり観たかったこともあり一人でプレイしました。
ミッション開始時に「スクアッド補充」をオフにするとソロで遊べます。

前作BO6をプレイした感想はコチラ。ブラックオプスシリーズについても多少触れているので、読んでいただけると理解がしやすいかもしれません。


概要

毎年の恒例行事となっているCOD最新作の発売ですが、今年はバトルフィールド6やArc Raiders等の競合タイトルも多くいつもよりも静かなローンチのように感じます。

キャンペーンの舞台は2035年のヨーロッパ都市アヴァロン。ブラックオプス2で主役を務めたデイビッド・メイソンがチームを率いて帰ってきます。
ブラックオプスのキャンペーンの時系列としては
1→CW→2過去編→6→2未来編→7→3(4はキャンペーン無し)
と入り組んでいます。キャンペーンの協力プレイはBO3以来10年ぶりの復活となります。

ちなみに今作はブラックオプス2で起こる、プレイヤーの選択から分岐した結末と直接繋がっています。とは言えBO2の発売は13年前ですから、何が起きたかハッキリ覚えている人も多くないとも思います。
ゲームパスにさえ入れてくれれば簡単にプレイしなおせるのですが…

良かった点

ゲームプレイは前作に引き続き満足行く手触りでした。プレイヤーの動きに躍動感が増し、移動一つとってもウイングスーツやグラップリングフック等出来ることが増えたような印象を受けます。

プレイ中に入手できる武器やストリークに説明が追加され、自分のプレイスタイルに合わせた選択が容易になっています。マルチプレイやゾンビでお馴染みの装備も追加され、カオスな近未来戦が展開されます。

敵の種類も増えており、相手に合わせた戦い方や有利な武器を使い分けて攻略していく楽しさがありました。
ザコに紛れて一部強い敵も存在し、プレイにメリハリが付きます。

舞台や人物のグラフィックも素晴らしい作りこみでした。久しぶりの登場となったデイビッドとハーパー、そして架空都市アヴァロンのビジュアルにはCODの技術力を確かに感じさせられました。

また少ししか触れていませんが、キャンペーンのプレイ後に用意されているエンドゲームは一人用のやりこみ要素として適していると感じました。
チームでも出来るようですが、広大な世界の探索や戦闘を一人で楽しめるようなモードはCOD過去作には無かったように思います。

気になった点

コールオブデューティ過去作のキャンペーンで良かった点が悉く潰されているように感じました。

COOPに対応したことにより、ストーリーはチームの背景と過去を描写するありきたりなものに落ち着いてしまったように思います。
導入から登場する化学兵器とそれの影響を最後まで引き摺って物語が展開していくのですが、精神世界をメインにしてしまうと何でもアリになってしまいます。

ブラックオプスと精神的描写がセットとなっているのは伝統とも言えますが、それは戦場と作戦、個々の思惑のアクセントとして作用している場合が殆どでした。メインに据えて展開されたせいでシリーズ特有の現実性や緊張感も薄れたように感じます。
ドラマのような物語には期待していましたが、集団幻覚を扱うファンタジーになるとは思っていませんでした。
敵側の背景も陳腐なものでした。

ミッションの内容もステージクリア型の単調なものです。殆どが敵を撃って装置を触って移動するだけです。今まではやることが同じでも物語がしっかりしていたため目的意識を持って取り組めたのですが、今作の大部分では結局現実じゃないとの考えが頭をよぎってしまいます。
またマルチプレイを前提とした設計となっているため、ソロでもクリアは出来ますが難易度やギミックは面倒と感じます。

個人的に、CODのキャンペーンにはボス等出てきてほしくはありませんでした。あくまで戦争と特殊任務を描くリアルなものとして期待していましたし、事実今までのキャンペーンはそうした作りで評価の高い出来だったはずです。巨大な怪物と戦いたいのならゾンビモードを遊びます。

カットシーンとプレイの切り替わりも少なくなり、プレイ中のイベントもスキップできること前提の数だったように思います。マルチプレイではそこまで観る人も多くないでしょうから仕方の無いことだとは思います。
前作にあったセーフハウスは撤廃され、途中から再開できるミッションのチェックポイントも存在しないようです。
ミッションは1つ30分程度で終わるため個人的にチェックポイントは不要でしたが、前まで出来たことが出来なくなるのは残念に感じる人も多いでしょう。

ブラックオプス過去作との繋がりも、この出来で表現されてもと言うのが正直な感想です。過去の選択と向き合うというメッセージ自体は悪くないのですが、描き方や組み立てが充分でない状態で展開されても響きません。

最後に

ゲームプレイ自体は楽しく遊び応えのあるものでしたが、協力プレイに対応した弊害からかストーリーの出来はシリーズの期待に応えられているとは感じませんでした。
皮肉なことに最後にCOOPキャンペーンに対応したBO3の評価も高くありませんでしたが、10年前とは少し事情が異なります。

エンドゲームで使用できるオペレーターの一部は既に秘蔵版でのみアンロックできる仕様となっており、課金要素の誘導は既にキャンペーンでも始まっています。仮にキャンペーン用のスキンが売れると判断された場合は、今後は全てCOOPで作る他ないでしょう。

キャンペーンが一人用に戻ることを切に望みますが、現実的には可能性が低いだろうとも思います。エンドゲームはウォーゾーンにでも入れておけばいいとも考えましたが、それも実現はあり得ないでしょう。

マイクロトランザクションの現状を鑑みれば、キャンペーンまで侵食するのはむしろ遅かったようにも思います。
コールオブデューティは一人プレイ用ゲームとしての天寿を全うしたと感じます。意外と同じようなアクションとストーリーの作品は少なかったので残念ですが、集金スキームを考えれば致し方ありません。

ストーリーに満足できなかったのは事実ですが、5時間脳死で楽しめるシューターと考えれば楽しめると思います。ゲームパスに収録される限り、次回作はそのような心持で臨みたいと思います。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集