【有料】新宿・血糖オタクの教科書──受診の前に知っておきたい40のこと
メディノト主宰 糖尿病専門医 × 2万字の総集編 × 印刷可PDF・質問シート付き
はじめに──診察室で、この一冊があればと思った日のこと
「先生、やっぱり糖尿病だったんですね……」
診察室で、採血結果を受け取ったその方は、静かにうつむいて、そうつぶやきました。
"覚悟"してきた人の顔でした。健診で「要精査」の紙をもらい、何日もスマホで検索して、自分なりにたくさん調べて、それでも結論が怖くて、ようやく来てくれた方。
ネットで検索すれば、情報はいくらでも出てくる時代です。
でも──多すぎる情報は、不安を増やすこともある。
「何を食べればいいの?」「薬を一生飲むの?」「仕事はどうなる?」「子どもに遺伝する?」「失明するって本当?」
──こういう問いを、ひとつひとつ自分で調べて、記事を開いては閉じて、少しずつ知識を集めて、でも全体像は見えないまま、診察室に来る。
そんな方の手に、最初からこの一冊が渡っていたら、どんなによかっただろう。
この記事は、そういう思いで書きました。
新宿で糖尿病の診療を続ける中で、何度も聞かれてきた40の問い。
それに、ひとつずつ、診察室で答えるつもりでお答えした、総集編です。
この記事は、こんな方のために書きました
健診で「HbA1cが高い」と言われて、受診を迷っている方
「糖尿病です」と告げられたばかりの方
長く治療しているけれど、改めて全体像を整理したい方
ご家族が糖尿病で、どう接したらいいか悩んでいる方
医療者ではないけれど、患者さんやご家族に渡せる一冊を探している方
糖尿病は、一生のお付き合いになることが多い病気です。
だからこそ、最初に"地図"を手にしておくことが、その後の人生をずいぶん楽にしてくれます。
読まない選択 vs 読んだあとの景色
読まないと、どうなるか。
ネットで検索し続ける日々。
記事を10本読んでも、結論が見えない。
家族に相談したいけれど、伝え方もわからない。
次の外来で、何を聞けばいいかも整理できないまま、また3ヶ月が過ぎる。
読んだ先に、何があるか。
診察室に入る前に、自分なりの地図を手にしている自分。
「これを聞いてみよう」「これは気にしなくていい」と、見分けがつく自分。
家族に、落ち着いて説明できる自分。
数字に振り回されず、日々の選択を小さく、確かに積み上げられる自分。
この記事は、その地図を渡すための一冊です。
書いた人について
新宿でクリニックを運営する、糖尿病専門医(内分泌代謝)です。
日々の診療に加えて、note.com で「新宿・血糖オタクの学校(メディノト)」を運営しています。
入門講座・実践ゼミ・研究室・ぜんぶ代謝のせい・カルテの余白──5つのシリーズで50本近い無料記事を公開してきました。
「意志力の問題ではなく、体の仕組みの問題」──これが、すべての記事に通底するメッセージです。
この有料記事は、無料記事のベストエッセンス + 診察室でしか語ってこなかった臨床の知を、一冊にまとめたものです。
なぜ、この記事を書いたか
無料記事を公開していると、こういうコメントをよくいただきます。
「先生の記事、いつも読んでます。でも、いざ診断されると、どこから手をつけていいか分からなくなって……」
気持ち、よくわかります。
100本の記事を全部読むのは大変です。どれから読むべきかも、最初は分からない。
だから、"迷わず、最初に手にしてほしい一冊"が必要だと思いました。
無料記事の"最初の読み方ガイド"であると同時に、
「これだけ読めば診察室で困らない」を目指した一冊──それが、この教科書です。
目次
第1章:診断の前後に、知っておきたいこと(Q1〜Q10)
Q1. 「糖尿病です」と言われた日、何から整えればいい?
Q2. 健診でHbA1cが高かった。受診までに何をすればいい?
Q3. 境界型と言われました。糖尿病とは何が違う?
Q4. 家族に糖尿病がいます。私も発症しますか?
Q5. 糖尿病は治りますか?
Q6. 1型と2型、何が違う?
Q7. 「痩せているのに糖尿病」はありうる?
Q8. 診断されたことを家族にどう伝える?
Q9. 仕事先に伝える必要はある?
Q10. 診断直後の"やってはいけない"ことは?
第2章:日々の暮らしで、何を変えるか(Q11〜Q20)
Q11. 何を食べていい?何を減らす?
Q12. 「ベジファースト」は本当に効く?
Q13. 運動は何分、どんな強度で?
Q14. 空腹で運動はしないほうがいい?
Q15. 夕食の時間は本当に大事?
Q16. お酒はやめなきゃダメ?
Q17. コーヒー・お茶・ジュースは?
Q18. 外食や会食のときの工夫は?
Q19. 睡眠とストレスは血糖にどう影響する?
Q20. "ながら運動"でも意味はある?
第3章:薬・検査・治療と、どう付き合うか(Q21〜Q30)
Q21. 糖尿病の薬、なんでこんなに種類がある?
Q22. GLP-1は"痩せ薬"と聞くけど、どうなの?
Q23. インスリンを始めたら一生続ける?
Q24. 低血糖が怖い。どう予防する?
Q25. CGMって付けたほうがいい?
Q26. HbA1cの目標値はいくつ?
Q27. 処方を変えるタイミングは?
Q28. 主治医にどう相談すればいい?
Q29. サプリメントは意味ある?
Q30. 風邪・旅行・手術のときはどうする?
第4章:合併症と、その先の人生のこと(Q31〜Q40)
Q31. 三大合併症って結局何?
Q32. 認知症・脂肪肝・がんも合併症と聞きました
Q33. 合併症を防ぐために、今日からできることは?
Q34. 足のケアは何をすればいい?
Q35. 歯科はどれくらいの頻度で?
Q36. 妊娠・出産を考えています
Q37. 運転や仕事中の低血糖が心配です
Q38. 高齢になったら管理はどう変わる?
Q39. 数字に振り回されて疲れました
Q40. 「糖尿病と生きる」とは、どういうことですか?
読んだ方からの声
「無料記事を断片的に読んでいたものが、この一冊で"線"になった。外来の質が変わった気がします。」(50代男性・2型糖尿病歴5年)
「夫が診断された日に渡したかった一冊。家族として、どこまで心配すればいいか、どこまで見守ればいいかが分かった。」(60代女性・配偶者)
「健診で引っかかって、受診前に読みました。怖くて足が止まっていたのが、"まず相談してみよう"に変わった。」(40代男性・境界型)
この記事に付いている特典
📄 印刷用PDF版:紙で保存・持ち運び用にお使いください
📋 外来持参用"質問シート":次の診察で何を聞くか、整理できる雛形
🗣 主治医への伝え方テンプレ集:気になる症状・変化を言葉にするテンプレ
いずれも有料エリアの末尾からダウンロードできます。
購入をおすすめする人・しない人
こんな方におすすめです
最新研究の深掘りより、"安心して受診できる地図"がほしい方
無料記事をたくさん読んできて、一度整理したい方
診察前の不安を言葉にできないまま過ごしている方
ご家族・職場の方など、身近な人に渡したい方
こんな方には不向きかもしれません
最新論文の深掘りを期待されている方(→ 研究室シリーズをご覧ください)
すでに糖尿病専門医としての知識を持つ医療従事者の方
"劇的に痩せる" "特別な食事法"を探している方──そういう話は、この本には載っていません
注意事項
この記事は、一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の医療判断を行うものではありません。
治療方針は、必ず主治医と相談して決めてください。
内容は、2026年現在の診療ガイドラインに基づいて執筆しています。エビデンスの更新に応じて、無料で追記・改訂していきます(購入後も、最新版を閲覧できます)。
心理的ハードルを、ここで一度下げます
「2万字って多くない?」
──はい、多いです。でも、40問あります。全部読まなくていいんです。
目次を見て、今の自分に刺さる問いから読んでください。
索引的に、必要なときに開く。そういう使い方ができる一冊にしました。
「本を1冊読む」より、「外来で先生に質問する前の、10分間の予習」として使うのが、いちばん効きます。
では、Q4まで無料で公開します
以下、Q1〜Q4は無料でお読みいただけます。
Q5以降、有料エリアです。
第1章:診断の前後に、知っておきたいこと
Q1. 「糖尿病です」と言われた日、何から整えればいいですか?
まず、お伝えしたいことがあります。
「言われた日」に、全部を整えようとしなくて大丈夫です。
糖尿病の診断は、多くの方にとって"人生の大きなニュース"です。ショックで、頭が整理できないのは、ごく自然なことです。その日にできることは、次の3つで十分です。
深呼吸する。 糖尿病は、今すぐ命に関わる病気ではありません。時間はあります。
家族にひとこと伝える。 「今日、糖尿病って言われた」だけでいい。詳細は後日でOK。
"やってはいけないこと"だけ意識する。 いきなり極端な絶食・断酒・断間食はNG(Q10で詳述)。
そして数日たって落ち着いたら、改めてこの教科書の第1章をゆっくり読んでください。
焦って変えるより、じっくり地図を持って歩き出すほうが、長い目で見てずっと遠くまで行けます。
Q2. 健診でHbA1cが高かった。受診までに何をすればいい?
受診までの期間は、"ちゃんと記録する時間"にしてください。
ついやりがちな「受診前の急な節制」は、実はおすすめしません。
理由は2つ:
普段の生活が隠れて、本当の姿が医師に見えない
急な節制でHbA1cが不自然に動き、判断を誤らせることがある
代わりに、2週間ほどの食事・運動・体重・睡眠の簡単メモを取ってみてください。受診日に見せれば、医師はあなたの"等身大"を知ることができ、ずっと具体的な話ができます。
もう一つ大事なのは、紹介状をもらえる場合は、もらってください。健診結果のコピーだけでなく、過去の健診データ(3〜5年分)があれば理想的。経過を見ると、分岐点が見つかります。
Q3. 境界型と言われました。糖尿病とは何が違う?
「境界型」とは、空腹時血糖 110〜125 mg/dL または OGTT 2時間値 140〜199 mg/dLの状態です。糖尿病(126以上/200以上)の手前です。
境界型の時点で分かっていることがいくつかあります:
糖尿病への進行リスクは、正常型の5〜10倍
心血管イベントのリスクも、既に上がり始めている
でも、生活介入で2型糖尿病への進行を30〜50%防げる
つまり、境界型は"予防介入がもっとも効く時期"です。
怖がる必要はありませんが、軽く見ないでください。
この時期の"動き"は、10年後の自分をいちばん変えます。
具体的な動きとしては、
体重が増えていれば、3〜5%減量を目標に
食後の血糖を上げる習慣(早食い・丼もの・甘い飲料)を1つだけ変える
週150分の中強度運動(早歩き程度)を目標に
これだけで、進行リスクはかなり抑えられます。

Q4. 家族に糖尿病がいます。私も発症しますか?
遺伝の影響は、確かにあります。
片親が2型糖尿病:リスクは約2〜3倍
両親が2型糖尿病:リスクは約5倍
一卵性双生児の発症一致率:70〜90%
ただし、「遺伝する」=「必ず発症する」ではありません。
遺伝するのは"なりやすさ(体質)"であって、"発症そのもの"ではないのです。
発症するかどうかは、生活習慣・体重・加齢・ストレスなどが大きく影響します。
遺伝因子は変えられないけれど、環境因子は変えられる──ここが希望です。
家族歴がある方に、私がお伝えしているのは3つだけ:
年1回の健診を欠かさず(特にHbA1c、可能なら空腹時インスリン)
体重のBMI 23未満を意識する(日本人はBMI 25未満でも発症しやすい)
40代以降は、血糖だけでなく血圧・脂質・腹囲も定期チェック
「遺伝があるから仕方ない」ではなく、「遺伝があるから、早めに地図を持とう」。
そういうスタンスで向き合っていくのが、いちばんいいと思っています。

✋ ここから先は有料エリアです
Q5以降では、
糖尿病は治りますか?
1型と2型、何が違う?
食事・運動・薬の全部の疑問
低血糖・CGM・インスリン・合併症・妊娠・高齢期のこと
そして最後に──「糖尿病と生きる、とは」
36問、約18,000字で、丁寧にお答えしていきます。
特典のPDF・質問シート・主治医への伝え方テンプレも、有料エリアの最後からダウンロードできます。
無料記事だけでは届かなかった"全体の地図"を、ここでお渡しします。
購入をご検討の方へ、最後にひとこと
この教科書を読むことで、
✅ 診察室に入る前の不安が整理される
✅ 聞くべき質問と聞かなくていい質問が見分けられる
✅ ご家族に、落ち着いて説明できるようになる
✅ 一回の外来の質が、確実に変わる
3ヶ月に1回の外来の密度を上げられるなら、定価 ¥980 は、すぐに元が取れると思っています。
「糖尿病と、一緒に生きる」ための、いちばん最初の一冊として、お役に立てば幸いです。
↓ここから有料エリア──第1章の残り(Q5〜Q10)から始まります
ここから先は
¥ 980
参加してくださってありがとうございます。チップはこの「学びの場」を育てるための応援として、とても嬉しいです。もし可能なら「どこが良かったか」「次に知りたいテーマ」も一言コメントで教えてください。次の記事に反映します。チップは無理のない範囲で大丈夫です。
