パーキンソン病について。その③。

昨日は雨でやや気温が低かったのですが、
今日は晴れて暖かくなるようです。
東京は最高気温23℃の予想です。
5月中旬並みの暖かさとのこと。

昼過ぎから夜のはじめ頃にかけて、
大気の状態が非常に不安定になるそうなので、
念のため折り畳み傘持って出たほうがいいかも。

長くなりましたが、
パーキンソン病の3回目です。

Parkinson Disease.
Mayo Clinicより。

診断
現在、パーキンソン病を診断するための特別な検査はありません。診断は、神経系の疾患を専門とする神経内科医によって行われます。パーキンソン病の診断は、病歴、症状の検討、神経学的検査および身体診察に基づいて行われます。パーキンソン病の診断には時間がかかる場合があります。医療専門家は、運動障害の専門医による定期的なフォローアップ診察を勧める場合があります。定期的に診察を受け、症状を継続的に評価し、パーキンソン病を診断します。

早期の軽いパーキンソン病では、
症状が軽く診断困難なこともあります。

国内の診断基準は以下のようになります。
検査は除外診断が主体で、
薬が効くかどうかで確定例とされるようです。

<診断基準>
1.パーキンソニズムがある。
2.脳CT又はMRIに特異的異常がない。
3.パーキンソニズムを起こす薬物・毒物への曝露がない。
4.抗パーキンソン病薬にてパーキンソニズムに改善がみられる。
・以上4項目を満たした場合、パーキンソン病と診断する(Definite)。
・1-3は満たすが、薬物反応を未検討の症例は、
 パーキンソン病疑い症例(Probable)とする。


各種検査
・身体検査と神経学的検査。
病歴の聴取と、思考力、精神能力、感覚、協調性、反射神経を検査する神経学的検査が含まれます。
血液検査と臨床検査。
これらは、症状の原因となっている可能性のある他の病気を除外するために使用されます。
MRI、脳超音波検査、PETスキャンなどの画像検査。
これらは他の疾患を除外するために用いられますが、パーキンソン病の診断にはあまり役立ちません。
ドーパミントランスポーターSPECT
これは、パーキンソン病の疑いを裏付け、様々な種類の振戦を特定するのに役立ちます。しかし、診断は症状と神経学的検査の結果によって決定されます。ほとんどの患者ではDATスキャンは必要ありません。
遺伝子検査。
パーキンソン病の家族歴がある場合、または早期に発症した場合に、遺伝子変異の有無を検査します。
短期間の低用量の薬による治療。
パーキンソン病の治療薬を投与し、症状の改善が見られるか確認することがあります。症状が著しく改善すれば、診断の確定につながる可能性があります。効果を実感するには十分な量の薬を投与する必要があります。1~2日間の低用量投与では効果が期待できないためです。
α-シヌクレイン検査。
α-
シヌクレインシード増幅アッセイとも呼ばれるこの検査は、症状が現れる前にパーキンソン病を検出します。α-シヌクレインの凝集はパーキンソン病の顕著な兆候です。
2023年の研究では、1,000人以上の脊髄液を検査し、α-シヌクレインのタンパク質の凝集体の有無を調べました。この結果、パーキンソン病患者を87.7%の確率で正確に特定しました。

SPECTについて補足
ドバミン神経細胞には、
ドパミンを再び取り込み、
ドパミン量を調整する部分(ドパミントランス ポーター)があります。
ドパミン神経細胞が壊れるとドパミントランスポーターが減少します。
この変化を画像でとらえる検査です。
パーキンソン病以外にも
進行性核上性麻痺、多系統萎縮、レビー小体型認知症
などでも取り込みが低下します。

α-シヌクレインは、
研究段階でまだ実用化されてはいないようです。

治療
パーキンソン病は治癒できませんが、薬で症状をコントロールすることは可能です。薬が効かなくなった場合は、手術が必要になる場合もあります。

脳内のドーパミンを増加させたり、ドーパミンの代わりに作用したりすることで作用し、歩行、運動、震えなどの問題を改善するのに役立つ場合があります(ドーパミンは脳内に取り込めないため、直接投与することはできません)。治療を開始すると症状が大幅に改善する可能性があります。時間の経過とともに効果は薄れていくこともありますが、通常は薬によって症状をコントロールできます。処方される可能性のある薬には次のようなものがあります:
カルビドパ・レボドパ(メネシット、ドパコール)
レボドパはパーキンソン病に最も効果的な薬です。レボドパは脳内に入り、ドーパミンとなる天然の化学物質です。レボドパはカルビドパと併用することで、レボドパが脳に到達しやすくなり、副作用を予防または軽減します。副作用には、吐き気や立ち上がったときのふらつき(起立性低血圧)などがあります。レボドパを高用量で服用すると、ジスキネジアと呼ばれる不随意運動を引き起こす可能性があります。このような症状が現れた場合は、用量を減らすか調整する必要があるかもしれません。レボドパの効果は時間の経過とともに薄れていく可能性があります。また、効果は強くなったり弱くなったりすることもあります。これを「ウェアリングオフ」と呼びます。
吸入レボドパ(Inbrija)
この薬は、経口薬が日中に突然効かなくなった場合の症状管理に役立ちます。
カルビドパ・レボドパ配合経腸用液( デュオドーパ)この薬はゲル状の状態で栄養チューブを通して投与され、小腸に直接入ります。パーキンソン病が進行し、薬剤の効果は持続するものの、レボドパの濃度をより一定に保つ必要がある患者さんを対象としています。運動機能障害や不安、抑うつなどの症状のコントロールに役立ちます。

②は日本では適応ないようです。
③について、
治療期間が長くなってくると、
2~3時間おきに内服をしないと
薬が切れる状態(ウェアリングオフ)や、
薬が効きすぎてしまい、
体が勝手にくねくねと動いてしまう状態(ジスキネジア)
といった運動合併症が生じることがあります。
胃ろうを作成し、ポンプで持続的に小腸に投与する治療法となります。


ドーパミン作動薬
レボドパとは異なり、ドーパミン作動薬は体内でドーパミンに変化しません。その代わりに、脳内でドーパミンの作用を模倣します。症状の治療においてはレボドパほど効果的ではありません。しかし、効果の持続時間が長く、レボドパと併用することで効果を高めることができます。
ドーパミン作動薬には以下のものがあります:
プラミペキソール(ミラペックスLA錠、ビ・シフロール)
・ロチゴチン
(ニュープロパッチ):貼り薬として使用されます。
アポモルフィン(アポカイン)皮下注射で、すぐに症状を和らげる短時間作用型ドーパミン作動薬です。
ドーパミン作動薬の副作用には、ふらつき、吐き気、幻覚、眠気などがあります。また、不随意運動や、性欲亢進、ギャンブル、過食などの強迫行動を引き起こすこともあります。

ドパミンの受け手(受容体)を
直接刺激してしまおうという発想で開発された薬剤です。
比較的若いパーキンソン病の患者さんに対して、第一選択薬となります。
副作用として、
昼間から眠気がでたり、
長期間使用することで心不全や弁膜症を発症する可能性もあります。
1~2%の患者さんでは、
この種の薬剤によって強迫的行動をとることがあるそうです。


ちょっと、
長くなってきたので、
また次回に続きます。



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