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人生を楽しむコツは、一歩踏みだした先にある新しい景色にワクワクすること

「ねぇ、震災後の仙台を見に行かない?」

この一本の電話が、私を仙台に向かわせた。


電話の主は、わたしが入社した時に最初に配属された支店で一緒に働いていた上司だった。
一緒に働いていたのは10年以上前である。
最後にお会いしてからも5年ほど経っていた。

そうか、そんなに年数が経っていたのか、と改めて気が付いた。


そういえば、
コロナ禍になってから、一気に人に会うことがなくなった。
2021年の1年間なんて、友人の誰にも会わなかった。

そんな時を経て。
コロナが流行りだして2年以上経って。
気が付けば、フットワークがとても重くなっていた。

感染リスクがこわくて、プライベートで友人に気軽に会えなかったのだ。
特に、営業という仕事柄、もし自身がコロナにかかって、それがきっかけでもしお客様にうつしてしまっては大変だ、責任がとれない、という思いが常にあった。
課長という役職上、より気をつけねば、という思いも常にあった。
だから、プライベートで友人と会うことが出来なかった。

会えない分を何とか取り戻そうとして、リモートの飲み会も開催した。
何度か開催しているうちに、リモートとリアルで会うのとは違うことも分かった。
特に違う点、それは、雑談。
リモートで会うと雑談がしにくかった。
だからと言って、リアルで会うには感染リスクが不安だ。
何かいい方法がないかな。
ずっと考えていた。

あ、そうだ。
飲食抜きなら、感染リスクも少ないんじゃないかな。
飲食抜きで会ってみようかな。
コロナが流行り出してから2年以上経って、ちょっとそう思えるようになった。

しかし、友人を誘おうと思って持ったスマホを打つ指が止まった。
どうやって誘えばいいの?
分からなかった。

今まで、つまりリアルで会う時、どうやって友人を誘っていたかを思い出してみた。

「飲みに行こー」
「お茶しよー」
「ご飯行こー」

90%がこのフレーズのどれかだった。

飲食抜きで、友人に会うことってほとんどなかったのだ。
例えば、「映画を観に行こー」となっても、映画を観てハイ終わり、ではない。だいたいその後に飲食がセットになっていることが多かった。「ボルダリングしよー」となっても、ボルダリングしてハイ解散、ではない。その後にだいたい食べたり飲んだりしていた。

飲食抜きで、友人を誘うのって、なんて言って誘えばいいんだっけ?
水族館にでも行く?
何か絵画でもみに行く?

違う、わたしがしたいことはそういうことじゃない。
水族館に行きたいわけじゃない。
絵画をみに行きたいわけじゃない。
ただ、友人と、他愛もない話をしたいだけなのだ。
どうでもいい雑談をしたいだけなのだ。
それだけなのだ。

それなのに、飲食抜きで誘うフレーズが出てこない。
飲食抜きでお誘いするのって、けっこう難易度が高いな。
そう感じた。


            ***


そう思っていたところに。
冒頭の一本の電話が入ったのだ。

「ねぇ、震災後の仙台を見に行かない?」

仙台で、ボランティア活動を一緒にしよう、というお誘いだった。
10年以上前に一緒に働いていたメンバーに声をかけていたようだ。

誘われた瞬間「行きたい!」と思った。
しかし同時に思った。
コロナの感染リスク気になるな…って。

他にも懸念材料がいくつかあった。
仙台に行くとなると、丸一日になるけれど、3歳の子どもはどうしよう。
最近仕事が忙しいし、休日はしっかり休んだ方がいいかも。

行けない理由がたくさん浮かんだ。
けどなー、やっぱりちょっと行きたい気もするしなー
でもでも感染リスク気になるしなー

グルグル考え続けて、
考えても答えの出ないものなのに、ずっと考え続けて、
とうとう、夫に相談してみた。

夫は、秒で即答した。
「行けばいいやん。行ってき。」

秒で即答した夫に驚きつつ、
夫に相談したってことはわたし相当行きたかったんだな、とも改めて思った。
行きたくなかったら、そもそも相談しないじゃんね。
なので、勇気を出して行くことにした。


結果。
とても良かった。
とても充実した一日になった。

震災後の仙台を見るのは初めてだったし、
震災当時の話を現地の人から聞く機会もあったし、
何より、会いたい人たちに会えたのが、とても良かった。


結果論ではあるけれど、コロナには感染しなかった。
3歳の子どもも、夫が一日遊んでくれた。
仕事が忙しい時期だったけれど、仙台に行ったことにより疲れた、ということは全くなかった。逆に、充実した一日を過ごせたことによって、より良い状態で仕事が出来たように思う。

そして。
これがきっかけで、新しい出会いもあった。


出会いとは、人と人が会うということだ。
新しい出会いは、自らが動くことによって得る機会なんだな、と改めて感じた。

今回、仙台へ行くという決断が出来たからこそ、新しい出会いもあった。


そういえば。
わたしがnoteを始めたきっかけも、わたしが動いたからだった。

Zaim×レオス・キャピタルワークス×note「#これからのお金の話」に出席したことが、noteを始めたきっかけだ。
当時、まだ産後4ヶ月だった。
産後4ヶ月で、出歩くのって大変かなと迷ったけれど、
それでも行きたくて出席した。

そして、このことがきっかけで、憧れだったレオスの藤野さんとも繋がった。さらに、noteがきっかけで、日経xwomanアンバサダーにもなった。

後から振り返って「あれは素敵なきっかけだったな」と思うことに共通していることがある。それはすべて、「わたし自身が自ら動いたことによるきかっけ」だということ。悩んだけれど、一歩踏みだした、その結果によるものだということ。


コロナ禍で、どうしても出不精になったように思う。
「飲み食い抜きで友人に会うのって難しいよねー」と自分に言い聞かせていたように思う。

でも、noteイベントも、日経xwomanアンバサダーも、飲み食いなんて関係ないものだった。自ら動いて、新しい素敵な出会いがあったのだ。一歩踏みだしたら、その先に、新しい景色が見えたのだ。


コロナ禍の影響で、「一歩踏みださない言い訳」をたくさん考えてしまう癖がついてた。
いや、もっと前からそうかもしれない。
子どもの頃には、「一歩踏みだすこと」しか考えていなかったのに、歳を重ねるごとに、「一歩踏みださない言い訳」を考えるのが上手くなってしまったように思う。


でも「一歩踏みだしたらその先に」、素敵な出会いがたくさんあった。
新しい出会いも、旧交を温めるのも、どちらも。
一歩踏みだしたからこそ見えた、新しい景色や視点もあった。

そして、このことに気が付いたのも、一歩踏みだしたからこそなのだ。
一歩踏みだしたことにより、新しい景色が見えることを体験し、またその体験をもとに、さらに一歩踏みだそうと思える。そうして踏みだした一歩一歩が、積み重なって道となっていき、わたしの人生そのものとなっていくのだ。

これからも、一歩踏みだした先に見えるであろうその新しい景色にワクワクしながら、一歩ずつ、一歩ずつ、踏みだしていこうと思う。そうしていくことが、人生を楽しむコツなんだろうな、とも思う。

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