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「社員は悪くありませんから!悪いのはわれわれなんですから!お願いします。」~大人の読書感想文vol.22~

こんばんは、FPむーです。
みなさん、お元気でしょうか。

色々ありましたが、私は元気です。

子どもがインフルエンザにかかって40.0℃の熱が出たと思ったら、
3日の時差を経て夫もインフルエンザになり、
その2日後に私は、役員の前で大きなプレゼン(発表35分+質疑応答10分)があり、
しかし夫はまだ隔離期間中であったため、子どもを遠方の病児保育へ預け、発表10分前のギリギリにスタンバイして、
その2日後には半年間やってきたことの修了報告会(人事も聞いている)があり、

というバタバタっぷりでしたが、私は元気です。
奇跡的に、私には感染しませんでした。

こんな時に限って、予定をたくさん入れていたのです。
久々の平日夜の飲み会、久々に会う大学の友人とのランチ、習い事等…すべてキャンセル。
とは言え、子どもはすぐに元気になったのでよしとしましょう。40.0℃の発熱の翌日には38.0℃台になり、その翌日には解熱という元気っぷりです。
そして、家庭内で徹底的に隔離したためか、奇跡的に私にはインフルエンザにかかりませんでした。食事時間も部屋も別、寝室も別、家の中でもマスク必須、タオル別、という徹底ぶりでした。

◇◆◇

さて、久々に読書のアウトプット。

ここ半年、キャリアパスの一環として内部監査部におりましたので、その関連で読んだ本です。3つ、挙げてみました。図書館で借りていたので、自身のためにもまとめます。内部監査という、日本ではニッチなテーマですが、1つ目に紹介する小説は特におススメです!

◆1◆
しんがり 山一証券 最後の12人/清武英利


「社員は悪くありませんから!悪いのはわれわれなんですから!お願いします。」

と、テレビカメラや報道陣の前で社長が泣き叫んだあの事件。覚えていらっしゃる方も多いのではないででしょうか。

そう、山一證券破綻です。あの時、最後まで黙々と真相究明と精算業務と続けたのは、内部監査部の社員だった、そのノンフィクションです。めっちゃくちゃ面白かったです!これがノンフィクションだとは。事実は小説より奇なり、ですね。小説になっているので読みやすいですし、当時の証券会社がどんな営業をしていたのか、どんな企業風土だったのか、今では考えられないことが横行していた、その歴史もヒシヒシと伝わってきました。

<背表紙の紹介文>
1997年、四大証券の一角を占める山一證券が突如破綻に追い込まれた。幹部たちまでもが我先にと沈没船から逃げ出すなかで、最後まで黙々と真相究明と精算業務を続けたのは、社内中から「場末」を呼ばれる部署の社員だった。社会部時代に「四大証券会社の損失補填」「日債銀の粉飾疑惑」など、数々のスクープを放った伝説の記者・清武英利、懇親のビジネス・ノンフィクション。

あの社長会見が理由なのか、山一社員は再就職に困らなかった、というデータがあります。

p390
破綻からひと月余り経った1998年1月1日の社員数は7,491人(団税4,596人、女性2,895人)。そのうち約4分の3の5,608人(男性は74.4%、女性は75,4%)が同じ年の10月末までに再就職を決めた。残りの人たちの多くも、失業保険が切れる前には転職先を決め、マスコミ報道では「9割以上が再就職できた」とされた。四大証券の一つで、社員が優秀と判断されていたことに加え、山一が退場した市場に、メリルリンチなどの外資が進出したこと、まだ平成不況の入り口であったこと、そして野澤の号泣が話題を集めたことなどがあげられる。

「しんがり 山一証券 最後の12人」より

ちょくちょく、印象に残った部分を載せます。

p3
「野村証券の社長がスパゲティなら、うちの社長は焼き芋ですよ」

p27 
人格的に少々問題があっても稼げる社員に稼がせ、出世させるという不文律で押し固められている。そうした空気に疑問を投げ掛けたり、上司に不正や疑問を直言したりすると、追いやられる職場としてギョウカン(内部監査のこと)は真っ先に選ばれた。

p387 
女性に女性を充てるというだけでなく、世知に長けた女性の存在は男社会の監査部門に新風を吹き込む、という発想である。
ただ、勧角では仕事のやり方も教えてもらえなかった。大きな会社から来たのだから、これくらは教えなくてもできるだおう、ということだったのか、女に仕事を取られるという意識が働いていたのか。良く言えば「お手並み拝見」、はっきり言うと「なんであんたが来たの?」。山一の元社員たちがあちこちで突き当たった壁だ。

ここまで読んで面白そうだぞ…と思った方はぜひ。

Wikipediaにも載っています。

ドラマにもなっているみたいです。

https://www.amazon.co.jp/%E3%81%97%E3%82%93%E3%81%8C%E3%82%8A-%EF%BD%9E%E5%B1%B1%E4%B8%80%E8%AD%89%E5%88%B8-%E6%9C%80%E5%BE%8C%E3%81%AE%E8%81%96%E6%88%A6%EF%BD%9E/dp/B078KJDLQX


◆2◆
経営の品質を高める内部監査 全社的視点で改善に導く/久保光雄

2008年発行なので、情報が古いですが、分かりやすかったです!
内部監査部をどのように活用しようか悩んでいる経営者の方、どのように経営の理解を得ようか悩んでいる内部監査部の方、そして内部監査部って何やってるんだろう?と思っている方におススメです。

特に、
▷監査の「自前主義」に多いデメリット
▷内部監査要員を「次世代幹部候補」にする…内部監査室は将来の幹部候補を育成する花形部門

のあたりは非常に参考になりましたし、興味深かったです。

私もトレーニーとして、内部監査部へ約半年いて思いましたが、内部監査部って、かなり経営に近い部署なんですよね。

この本に書いてある
▷内部監査という全社的な視点
▷内部監査人としての貴重な経験
 ①経営者目線
 ②さまざまな知識(ITやビジネス全般の)
 ③被監査部門への改善案の立案や指導で身につく指導力
というのは、本当にその通りだと思いました。

内部監査部への理解・期待が、日本全体にもっと広まるといいなぁ。

◆3◆
図解 経営力を高める「内部監査」入門/新日本有限責任監査法人 ERNST&YOUNGソリューションズ株式会社


2011年発行なので少し古めです。内部監査の概要、内部監査の実務、個別テーマ監査、その他注目トピックとしてデータ分析や品質評価について書かれてありました。いま実際に内部監査の中にいる人で、体系的に内部監査を理解したい人におススメです。個人的には、経営的付加価値という軸と、内部監査の方向性という軸で、業務アドバイザー、戦略アドバイザーという視点は新鮮でした。

<内部監査の高度化>
1.期待の共同設定
2.内部監査機能の理解
3.評価の実施
4.改善策の検討
5.経営者への結果報告

<内部監査の機能評価フレームワーク>
・ガバナンス
・人材
・インフラと運用

「もう少し深掘りした意見を知りたいな~」と思ったので、まさに「入門書」でした。初めて内部監査に配属された!という人には分かりやすいかもしれません。私は配属されて4ヶ月ほど経ってから読み始めたので、少し物足りなかったです。

以上、内部監査について読んだ本3冊でした。
今回、内部監査の高度化に知りたくてこれらの本を手に取ったのですが、日々高度化が進んでいるので、正直、本よりも、ネットにあるレポートの方が参考になるものが多かったです。その中でも、この本は良かったな、という3冊を挙げてみました。

内部監査部の人同士or内部監査部経験者(キャリアパスの一環として内部監査を経験した人)と繋がって、色々話すと面白いだろうなぁ!


追伸:CIA(公認内部監査人)も、合格しました!ぱちぱちぱち。

(3,200字ぐらい)

●仕事関連で読んだ他の本についての読書感想文はこちら。


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