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「消去法」で生きてきた私が、40代でWebライターになって初めて「仕事が楽しい」と思えた話

子どものころ、どんな仕事がしたいって思っていましたか?

私、そういうことを考えていた記憶がなにもないんですよ。
私の時代はキッザニアなんてなかったし。
どういう職業があるとか、多様な働き方があるとかよくわかっていなかった。

女性にはOLというレールしかないと思っていた。

それに、子どもが好きだからとか、誰かの役に立ちたいとか。
私にはそういう面倒見のよさや、献身的な思考もなかったし。

でもって、父親から
「うちの家は5人きょうだいだから、お金がないんだよ。大学進学とか無理だから!」
というようなことを、子どものころから言われていた。

私はその言葉を真に受けて
「そっかー。じゃあ高卒で就職ってことになるから、商業系の高校に進学したほうがいいのかな?」
と消去法で志望校を商業系に絞った。

それに私はあまり頭がよくなかったし。
勉強をするのも苦手だったし。

でも私のあと、弟妹4人のうち3人が大学に進学して、私は内心
「え?話が違うじゃん?」
とは思った。

しかも、弟妹4人と私はちょっと年齢が離れているので、彼らの大学進学の際の借金に私の名前が使われたのも複雑な気持ちだった。
(すでに就職していたから)

ただ、通うことになった商業高校の高校生活は、結果としてとても楽しかったので、その学校に進学して正解だったと思っている。
資格もたくさん取得できたし。
日商簿記2級とか、商業簿記1級とか、情報処理検定1級とか。
実務でほぼ使っていないから、取得から何十年も経ったいまとなっては知識は微塵も残っていないけど。

そういう資格をたくさん取得して、高卒で就職したから、それからはずっと事務職。
事務職がしたいから、というわけではなく、それしかできることがないから。
私にできることはそれしかない、とも思っていた。

何度か転職を経験しているけれど、やりたいことではなく、常に消去法で進んできた。
だから、仕事が楽しいなんて思ったことがない。

仕事が楽しいと思って働いていないから、職場の人間関係がギスギスしているともう地獄。
あげくに上司がそのストレスの根源だったりすると、もはや逃げ場がない。
せめて収入が高ければ、それを心のよりどころにして耐えられるかもしれないけれど、それもない。
転職を重ねてきた事務職の給与は限りなく低い。

転職で新しい仕事を探すときも、事務職の給与は笑っちゃうくらい低い。
正直な話、その給与設定ではカツカツの生活をしてもたぶん赤字だよ……?って感じ。

このまま定年を迎えるのは怖すぎる。
会社員として働いているときから、ずっとその恐怖心を抱えていた。

事務職しか経験のない人間が定年を迎えて、再就職先なんてあるの?
まだまだ働き盛りの40代ですら、まともな収入の就職先はないのに?

どうしよう、どうしよう。
そんな焦りをずっと感じていた。
毎年、歳を重ねるごとに焦りは肩に重くのしかかってきていた。


そんな私はいま、Webライターを目指している。
しかも、今週やっと初めての案件が獲得できて、初めての納品を経験した。
文字数が少ない案件だったから収入は微々たるものだったけれど、とても楽しかった。
私とAIの二人三脚。もっとやりたい!と思った。

職場での人間関係のギスギスにストレスを抱えることもないし、往復の通勤時間に体力を削られることもない。
ただただ1人で、もくもくと作業に集中できる。
楽しい。

仕事を楽しいと思えるの、初めてかもしれない。
しかも自分で仕事や働き方を選んだのも、初めてかもしれない。
消去法じゃなくて、自分の意志での選択。

40代にして、さまざまな初めての経験をしている。
こんなことってあるんだなぁ。


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