毎朝見かける“ガラガラの店”が気になって、勝手に改善案を考えてしまった話
気になって仕方がない“ガラガラの店”
最寄り駅までの道沿いに、1軒の飲食店があります。
パッと見は小ぎれい。立地も悪くない。オープンしてまだ日も浅いはず。でも、毎日見ていても、お客さんが入っているのをほとんど見かけません。
店の前を通るたび、つい目がいってしまう。そして「なんでここ、こんなに人がいないんだろう?」と勝手に考え込んでしまう自分がいるんです。
これ、マーケティングを仕事にしている人なら、きっと共感してもらえると思います。
「違和感」を言語化する力が、マーケティングの武器になる
この記事を通じてお伝えしたいのは、「なんとなく違和感があるけど、言語化できていないモヤモヤ」をマーケティング視点で読み解く力の大切さです。
それは自分のビジネスにも応用できるし、日常の中にある“気付き”のセンサーを鍛えるトレーニングにもなります。
毎朝通るたびに感じた、もやもやの正体
その店を初めて見かけたときは、単純に「新しい店ができたな」と思っただけでした。
でも、1週間、2週間と経っても、店内に人影が見えない。時間帯の問題かとも思ったけれど、ランチタイムでも変化なし。
だんだん気になって、ある日ついに私は立ち止まって店先をじっくり観察してしまいました。
すると、「ああ、これか…」と、腑に落ちるものがありました。
集客できていない理由は、お客さん目線で見れば明らかだった
まず、店名が何の店なのか分からない。
看板はあるけど、業種もジャンルも料理の写真も出ていない。ただ英語で店名が書いてあるだけ。夜営業のバーか?カフェか?和洋中のどれか?その時点で“謎”なんです。
そして、店内が外から見えない。
入り口のガラスはスモークがかかっていて、中の様子が見えづらく人の気配も伝わってこない。通勤中のビジネスパーソンにとって、店選びは一瞬の判断。情報がなければ、足を止める理由がありません。
マーケティング的に言えば、「ファーストビューで価値が伝わっていない」んですよね。
勝手に考えた改善アプローチ(マーケターの性)
そんなわけで、私は勝手に改善案を妄想しました。
ステップ1:通行人目線で考える
まずは通りすがりの人が「何の店か分からない問題」を解消する必要がある。
→ 写真付きメニューの看板設置。できれば「人気No.1メニュー」や「ランチ〇〇円〜」など、パッと見て伝わる言葉で。
ステップ2:第一印象を変える
外観が閉じている印象だと、人は入りづらい。
→ ガラス部分に明るい色のポスターや手書きの黒板メニューなど、“営業中感”を演出するアイテムを。
ステップ3:価値を言葉にする
「自分に関係ありそう」と思ってもらえるかが分かれ道。
→ 「テレワーク歓迎」「電源あり」など、使い方が想像できるキーワードを前面に出す。
要は、“お店がどう思われたいか”ではなく、“お客さんがどう見えるか”で考えるということです。
「他人事」を「自分事」に変えるマーケティング習慣
実はこの観察体験がきっかけで、あるクライアント様のトップページ改善に着手する流れになりました。
「なんで集客が弱いのか分からない」という相談に対して、私はこう言いました。
「通りすがりの人(=初訪問ユーザー)に、何を伝えて、どう行動させたいのかが曖昧かもしれませんね」と。
すると、改めて自分たちの伝えたい価値・相手の知りたい情報を棚卸する作業が始まり、トップページのファーストビューを大幅に見直すことに。
“ガラガラの店”で感じたもやもやが、結果的に別のビジネス課題を動かす原動力になったんです。
「日常の違和感」は最高のマーケティング教材
私たちが日々目にしている街の風景、店の看板、広告のコピー。その一つ一つに、マーケティングのヒントが詰まっています。
「なんでこれ気になるんだろう?」
「なんでスルーしてしまうんだろう?」
そんな問いを自分に投げかける習慣が、きっとあなたの感度を磨いてくれます。
違和感はチャンス。
他人の失敗からも、自分の学びに変えていきましょう。
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