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【訪看あるある】味噌汁だけのつもりだった。

訪問看護は、基本的にケアプランに沿って動く。
プラン以外のことは、基本的にはしない。

でも、そうも言っていられない日があったりします。

ちょっと頑固なおじいちゃんの利用者さん。
独居で、その日は看護師だけの訪問日だった。

ヘルパーさんは週2回入ってるけど、それ以外は誰も訪ねてこない。

ここ数日、調子が悪くて、食欲が落ちてた。ヘルパーさんが作ってくれたご飯も、いつまでも手をつけずに置きっぱなし。
調子が良くなったら食べる、というスタイルになってしまっていて。

だから、ヘルパーさんが代わりに、日持ちする菓子パンを買ってきてくれてました。ここ数日は、ずっとそればかり。

このまま食べなかったら、栄養がどんどん足りなくなる。
そう思うと、内心ずっと気にかかっていて。。。

でもその日は、めずらしく「お腹が空いた。味噌汁が食べたい」と言ってくれたんです。

ヘルパーさんが作っておいてくれた味噌汁があった。
台所まで温めに行く元気はなさそうだったから、温めて、ベッドのオーバーテーブルまで運んであげた。

それだけのつもりだった。

良い顔して「美味いなあ」って言いながら飲んでくれて。
よかったあ。と一安心の気持ちでいたら、「牛乳が飲みたいね」と言うので、牛乳くらいなら!と思って、冷蔵庫から出して、コップに注いだ。

したらさ「温めてくれねえかな。ちょっと、電子レンジで温めればいいから」と言われて。。。

電子レンジでチン。

……温める派か。ホットミルクじゃん。笑

まあ、いいけどさ。と、思っていた以上の任務にやや後退り気味になったけど、まあこれで特殊任務完了!
と思った矢先に、「卵焼きが食べたいな」。って。。。

さすがにそれは…と思ったけど、ここまで来たらもうどうでもよくなって、えーい、やっちゃえ、という気持ちになっちゃって。

ここ数日、菓子パンを少しかじる程度で、水分しかまともに取れていなかった人が、「食べたい」と言ってくれている。

でも、私の看護プランには、食事介助なんて入っていない。
食事を提供するのは、ヘルパーさんの仕事としてプランに入っている。

看護師がここまでやるのは、本来ありえない。

でも、気づいたら卵を割ってました。

「うーん、美味いなぁ。ありがたいねぇ」

幸せそうに、そう言って食べてくれて。
こっちも、任務遂行してよかったあ。と思えた瞬間でした。

でもね……最後に一言。

「わしゃ、甘い卵焼きが好きなんだ。」って。

おいっ! 知るか。
私は普段、甘い卵焼きじゃなくて、だし巻き卵派なんだ!
だったら先にいってくれよーとツッコミたくなるような瞬間でした。笑

けど、何も考えずに、だし巻き卵を作ってしまい。
牛乳のときもそうだった。

牛乳→ホットミルク。だし巻き卵焼き→甘い卵焼き。

好みが違う、というか、生活が違う、というか。勝手に自分の当たり前を押しつけちゃいけないな、と感じた瞬間でもあった。

けれども。。。けれども。。。

まあでも、そんなことより、元気になってくれてよかったな。って
そう思った出来事でした。

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