#006 —戦前日本の検閲制度と性表現 — 官能と統制のあいだで
割引あり
国家が定めた「恥」と「秩序」
明治期以降の日本では、西洋から「近代国家」という理念を取り入れると同時に、社会の秩序を守るための「道徳的規範」も国家が制度化していきました。
1875年の「出版条例」や、1907年の「刑法第175条(わいせつ罪)」はその象徴です。国家は「公序良俗を守る」という名目のもと、性や身体に関する表現を監視下に置きました。特に「性的な興奮を惹起させるもの」は即座に検閲対象となり、削除、改訂、発禁などの処分を受けました。
この制度は、単なる道徳規制ではなく、「国民の身体の管理」という側面を持っていました。つまり、国家がどこまで人々の欲望を統制できるかという「文化的実験」でもあったのです。
エロ・グロ・ナンセンスの誘惑
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