ランニング本の振返り
まさか自分がランニングに関する本を買って読むとは、夢にも思わない。これまで読んだことのあるランニング本といえば、小学生のときに授業で読んだ走れメロスという漫画ぐらいだ。
走れメロスとは?
親友との約束を守るため、命がけで走り続ける男の物語で友情と信頼をテーマにした短編小説
* 主人公メロスは暴君の王を討とうとする
* 親友を人質に残し、妹の結婚式で故郷へ帰る
* 約束の期限までに戻るため必死に走る
* 最後は友情と人間への信頼を証明する

走れメロスは、男の友情を描いた物語だ。

こなければよかった。
本のタイトルは、「BORN TO RUN」

庶民の味方である。
BORN TO RUNとは?
「人間の走る能力とランニングの楽しさを再発見させてくれるベストセラー」。なぜ人は走るのかを探るノンフィクション。
* メキシコの先住民族「タラウマラ族」を取材
* 彼らが長距離を驚異的に走れる理由を探究
* 人間は本来「走るために進化した生き物」という考えを紹介
* 裸足ランニングや自然な走り方のブームのきっかけになった一冊
この著者のことばの選び方であったり、表現の仕方は、とてもおもしろい。やや大袈裟というか、誇張し過ぎな表現が、割と読んでいて飽きてくる。

でも、飽きながらもなにか独特の中毒性のような感じがある。続きが気になってとまらないのだ。

容姿端麗でなければ、こんなセリフはまかり通らない
一ノ瀬タクミとは?
「魅力的だが危険な大人の男性」として描かれているキャラクター。
『NANA』に登場する人気バンド TRAPNEST のリーダー兼ベーシスト。容姿端麗で頭も良く、女性に非常にモテるカリスマ的人物ですが、自己中心的で支配的な一面も持っている。主人公の 小松奈々(ハチ)と恋愛関係になるが、その関係は作品を通して大きな波乱を生む。
読んでおもしろいところ
高機能マラソンシューズボロカス
BORN TO RUNでは、著者の クリストファー・マクドゥーガル が、近年の高機能ランニングシューズに対してかなり批判的な見方をしている。

* クッション性やサポート機能を増やしたシューズが、必ずしもケガを減らしているとは言えない
* 厚いソールによって本来の自然な走り方が失われる可能性がある
* 人間は本来、裸足に近い状態でも長距離を走れるよう進化してきた
* シューズメーカーは「新しい機能が必要だ」と宣伝するが、効果を裏付ける証拠は十分ではない。
という主張である。

栗田さんの言語化能力は空前絶後である。
ワラーチの効果
他にも、タラウマラ族 が薄いサンダルや裸足に近い履物で何百kmも走る例を紹介し、「足本来の機能を活かすことが重要ではないか」と論じている。

最長老の右に出るものはいないのだ。
タラウマラ族 が履いていることで有名なのは ワラーチ(Huarache) と呼ばれるサンダル。
* 非常に薄いソール
* つま先とかかとを紐で固定する構造
* 軽量で足の動きを妨げにくい
* 地面の感覚を感じやすい

超シンプルなランニングサンダルだ。
ウルトラマラソンを知る
ハーフやフルマラソンなら、なんとなく耳にする機会はあったけれど、ウルトラマラソンというイベントがあることは認識していなかった。フルマラソンでさえ、1日に42kmも走って足が攣ってしまうのに、100km以上走るとは想像しにくい。
ウルトラマラソンとは?
フルマラソンのさらに先を走る、究極の持久系ランニング競技。完走そのものが大きな達成として評価される世界。
* 長時間走り続けるため、持久力・補給管理・精神力が重要
* ロードだけでなく、山岳地帯を走るトレイルランニングの大会も多い
* 有名な大会
* サロマ湖100kmウルトラマラソン
* ウルトラトレイル・デュ・モンブラン
* Western States Endurance Run
伝説の女性ランナー
多くのランナーが紹介されていたが、中でもカトラ・コーベットは印象的だった。見た目もかなりの異彩を放っているが、100マイル(160km)のレースを100回以上完走という記録を持っている。

若い頃にメタンフェタミン(覚醒剤系薬物)依存に
苦しみ、逮捕・収監を経験したようだ。
本物のランニングジャンキーである。かっこよすぎる。

Catra Corbett とは?
アメリカの有名なウルトラマラソンランナー。
* 全身にタトゥーやピアスを施した個性的な外見から、「Dirt Diva(ダート・ディーバ)」の愛称で知られる。
* 更生後にランニングを始め、100マイル(約160km)以上のレースを100回以上完走。
* 約425マイル(約684km)のジョン・ミューア・トレイル往復走の記録保持者。
* 自身の経験をまとめた自伝『Reborn on the Run』を出版している。
