麦わら帽子の夏
子どもの頃
夏になると決まってかぶっていた麦わら帽子。
少し大きくて
歩くたびにつばが揺れるその帽子は
私にとって「夏が始まる合図」でした。
帽子をかぶって外へ出ると
空はどこまでも青くて
セミの声が元気よく響いていました。
風が吹くたびに
麦わら帽子がふわりと浮きそうになって
慌てて手で押さえたことも覚えています。
あの頃は、
暑さなんて気にせず夢中で遊んでいました。
夕方になるまで外を走り回って
喉が渇いたら冷たい麦茶を飲んで。
それだけで
とても幸せだった気がします
今では
麦わら帽子をかぶることはあまりありません。
でも、お店で見かけるたびに
あの夏の景色がふわっとよみがえります。
帽子についた草のにおい。
青い空。
少し赤くなった頬。
そして、「早く帰っておいで」と聞こえてきた家族の声。
麦わら帽子は
ただの日よけではありません。
私にとっては
大切な夏の思い出を
そっとしまってくれている宝箱です。
今年の夏も
どこかで誰かが
麦わら帽子をかぶって笑っている。
その姿を見かけるたびに
私は少しだけ子どもの頃に戻ったような気持ちになります。
片桐みかんさんのこちらのお題に参加させていただきました👇️✨️
