意味が生まれる前の風景
意味が生まれる前の風景
あの時、
たぶん私は怒ってたんだと思う。
でも、
「怒ってる」って言い切るほどでもなくて、
「悲しい」と言うには少し違う、
どこに置けばいいのか分からない気持ちが残った。
言われたことを思い返して、
「そこじゃないんだけどな」って何度も思った。
でも、
じゃあ“どこが違ったのか”を説明しようとすると、
言葉が途中で止まる。
私は、
分かってほしかったのかもしれないし、
分かってもらえなくてもいいと思ってたのかもしれない。
正直、
自分でもよく分からない。
いつもなら、
ここで一度立ち止まって、
「これは学びだった」
「私にも悪いところがあった」
そうやって、
自分の中で話を片づけにいってた。
でも、あの時はそれができなかった。
納得できない、というほど強くもない。
でも、飲み込めたわけでもない。
この中途半端な感じが、
いちばん厄介だった。
時間が経てば、
自然と意味が生まれることもあるって知ってる。
今まで、何度もそうだった。
でも今回は、
「まだ意味にしなくていい」って思った。
早く答えを出さなくてもいいし、
自分を分かった気にならなくてもいい。
夜、noteを開こうとして、
やっぱり閉じたこともあった。
書こうとして、
何を書きたいのか分からなくなって、
画面をそのままにしたこともある。
それでも、
何も起きていなかったわけじゃない。
気持ちは動いてたし、
引っかかりも残ってた。
ただ、
それをどう扱えばいいのか、
まだ分からなかっただけ。
たぶん今の私は、
「意味が生まれる前」の場所に立ってる。
ここから先、
ちゃんと意味になるのかもしれないし、
ならないまま終わるのかもしれない。
でも今日は、
無理にどちらにも決めない。
こういう、
まだ名前のついていない時間があった、
ということだけを、
今日は、そっとここに置いておきたかった。
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