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032. 「道を聞かれる人」の秘密〜偶然をチャンスに変える人の思考と習慣|#ひとり旅編①

「なんとなく、旅に出たいな」と思うときがある。

僕はあることをきっかけに、Marriottの「Vacation Time-share Program」の権利を購入して、最低でも1年に1回は家族を海外に連れて行くことを決めたんだけど、それまでは、正直あまり旅に対してそこまでポジティブではなかったんです。いわゆる出不精ってやつ。疲れるだけじゃんって。

「旅」ってよく、「挑戦」などのメタファーとして使われる言葉ですよね。
ワクワクとドキドキが同居していて、思い通りいかなくて、「トラブルこそがトラベルだ」なんて駄洒落もあるくらいで。でも、帰ってきたらなんか視野が広がった気もして、少し成長してる気もする。それが旅。

あ、そういえば、前回の記事、初めて有料記事を書いてみました。
あれも僕にとっては一種の挑戦=旅でして、結構頑張って書いたんですが、有料にしたら、「スキ」が一気に減りました(笑)まさにトラブル。
でも数名の方が買ってくれたので、嬉しかったな。旅をしてみたからこそ見えた景色がそこにはありました。

半分くらいまでは無料で読めますので、
ぜひまだご覧になっていない方は読んでみてね。

さて、話を戻しましょう。旅って、予定をかっちり決める場合もあるけど、特に誰かに会う予定があるわけでも、行きたい場所があるわけでもなく、ただどこか遠くに、いつもと違う景色と、できれば新しい出会いが欲しくなる・・・そんな旅が僕は好きです。

先週、僕の主宰する公式LINEアカウント『Serendipity 4thPlace』の参加者の2人が、たまたま同タイミングで旅に出ていて、今回、そんな「なんとなく」から生まれた一人旅の中に、驚くほど豊かなセレンディピティの連鎖が詰まっていたみたいです。

そのうちの1人:Bさんが旅のエピソードを送ってくれたので、その旅の様子を、一緒に観察していきましょう。

この記事は《#ひとり旅編》の第1弾です。今回は「旅が始まるきっかけ」と「人に話しかけられる人の秘密」を中心に扱い、次回は出逢いの“連鎖”を深掘りしていきます。




旅の始まりは、“検索の仕方”から

GW1人で旅を久しぶりにしようと思い立つ。大阪から交通費を抑えてでも少し遠出ができる場所を探す。「福井」なら3時間半、3000円台で行ける!ということで福井に行くことに。実は、将来、ゲストハウスをつくりたいということと、ゲストハウスでの交流が好きなため、いつも1人で宿泊するときはゲストハウスに泊まっている。

4月中旬だったので、Booking.comなどの宿泊予約サイトは既に予約がいっぱい。Google検索で【福井 ゲストハウス】で、直接HPから予約ができないかと諦めず探したところ、有名な予約サイトには載っていなかった築70年の古民家をDIYで改修したゲストハウスが出てきた!

私はこういう個人経営のゲストハウスがとても好きで、希望の日程で空き状況を見てみると、ラッキーなことに1つだけ空きがあったので 即予約した。

ちなみに私は、基本、1人で旅をするときは事前に予定はあまり立てず現地に行ってから調べたり、地元やゲストハウスに一緒に泊まっている人に聞いたりして行く場所を決めています。

ここで既に、前回の記事で紹介したセレンディピティの方程式『EPCA』が現れている。具体的に顕著なのは、EとAの部分だろう。

遠すぎず、かつ安くて行ったことのない土地。しかも「ゲストハウス」という個人運営の文化を愛しているBさんにとって、自分のセンサーに正直に行動した結果だった。予約サイトには載っていないような宿を、諦めず探し当てる行動力も見逃せない。これは、まさにセレンディピティを引き起こすための、"偶然との接点の母数を増やす構え”と、それを”信じて動く実行可能な意思”を備えていると言えそうです。

ちなみに、Bさんはゲストハウスを将来つくりたいらしい。
僕のようなファシリテーターは、”原体験”と呼ばれる、Bさんがそう思った背景にも着目することが多い。それは、本人を突き動かす強い動機になるからだ。そしてその背景と思いが、今回の旅に色々な意味づけをしていくことになる。



話しかけられる人に共通する2つの特徴

GW1泊2日の旅がスタート。最初のスタートだけは行きの電車の中で決めた。地元の和菓子屋さんで、このお店でしか買うことができない和菓子を買った。(中略)

ゲストハウスへ向かうためにローカル電車に乗った。そこで隣に座ったおばあちゃんに「カメラマンさん?」と話しかけられた。私がカメラを首から下げていたからだ。大阪から来たことを話したり、おばあちゃんの福井のおすすめの場所を教えていただいたりして、電車内での時間を一緒に過ごしました。(中略)

電車を降りる時に「福井のではないけど〜」とぬれおかきをいただき、田舎あるあるだな〜と思いながらゲストハウスに向かった。

今回のように“偶然話しかけられる”ことは、出来事の意味を後から決めるフレーム『epcaaa』において、encounter(出逢い)に位置付けられやすいエピソードだと思います。

ちなみに、町を歩いていて声をかけられる人には特徴があるらしい。実は、僕もよく道を聞かれる。反対に、生まれてこのかた、道を聞かれたことが1度もない人も存在する。たまたま・・・では片付けられない理由があるようで、今日はその中から2つほど紹介したい。

特徴❶:道を聞かれ顔

まず一つ目の理由は、『道を聞かれ顔』だ。

よく道を聞かれる人というのは、「清潔感を心掛けている」、「丸顔」など、人に安心感を与えやすい容姿だというデータがある。確かに、自分が道を聞くときは、「怖そうな人」「聞いても無視されそうな人」は、選べるなら避けますよね。上記のような特徴が、結果として、「感じの良い人/親切そうな人」という印象につながっているのかもしれない。


特徴❷:持ち物・服装のフック

そして、もう一つは、『持っているもの・身につけているもの』だ。これは、セレンディピティ的な視点から考えても興味深い。

今回のBさんで言えば、「カメラ」がそのフックになった。
他にもよくあるのが、同じキャラクターのグッズを身につけているとか、自分の好きな色の服を身につけているとか、同じ(ブランドの)物を持っているとか、そういうことだ。

以前にも話したことがあるけど、セレンディピティに反応するセンサーは、あなただけが持ち合わせているのではない。でもなぜか、センサーは自分にしかないと思い込んでいる人が少なくない。だから自分の感度を上げることだけに意識する。でも、そこに盲点があるんだ。


相手のセンサーを意識するという視点

”相手のセンサーに引っ掛ける”という意識を持つことも大事。

ホットな事例を紹介しますね。先日、Catalyskiとして支援した本が出版されました。この著者が来日するということで、出版イベントにお招きいただきました。

著者からサインをいただきました。
Katalyskiになっているのはご愛嬌

講演を目の前で拝聴し、とても刺激を受けて、聞きたいこともいっぱい。とはいえ、僕だって緊張はするので、質問したら場違いかなとか思いつつ、勇気を出して2つも質問をさせてもらった。(その回答についてはまたどこかの機会で。)

イベント後、おそらくあの場で名刺交換を一番求められたのは、おそらく僕だと思います。なかなか質問がしづらい環境で、みんなも共感できるような質問を投げかけ、著者から「良い質問だね」と言われたこともあって、自意識過剰ではなく、あの空間の中で、「この人誰だろう、ちょっと話をしてみたい」と思ってもらうきっかけとしては十分なくらいだ。

話を戻す。要は、Bさんはカメラを首から下げていたことで、おばあちゃんの目に留まった。これは意図的であれ、無意識であれ、偶然の接点を増やすためのBさんの構えが自然と現れているように見える。そして、その機会を積極的に活かそうと、Bさんはおばあちゃんとのコミュケーションを楽しんだ様子が、この文章からも伺える。



仕掛けをつくるという戦略:私の“本”の例

もう一つだけ、僕の事例を紹介というか、"タネ明かし"をしますね。

僕のことを知っている人は、少し思い返してほしいんですが、僕が仕事とか作業をしている机の上には、必ずと言っていいほど、『本』が置いてあります。常に同じ本ではなく、今読んでいる本、もしくは読もうと思っている本を置いています。

読みもしない本を単なる飾りとして置くのではなく、どういう内容の本なのかを聞かれたら簡潔に説明できるくらいには、知識を蓄える努力はしているので、そこまでやれば、本が会話のネタになるんですね。実際、数名の方は、本に興味を示して近づいて来てくれて、手に取ったりパラパラめくったりしながら、その本をきっかけに話が始まり、あれこれ展開していくことも少なくありません。

これはつまり、言い方を変えると、僕のキャラを表明する一つの方法論であり、仕掛けなのです。本を読んでいる人、本に詳しい人・・・そういう風に他者に思ってもらえるだけで、色々なコミュニケーションの形が生まれる可能性も増えるわけです。結果的に、「オススメの本を教えて欲しい」と尋ねられることも増えましたからね。



このエピソードから、あなたは何を取り入れるか?

大事なのは、これらの他者の体験談から、あなたが何を学び、取り入れるかだと思うんです。そもそも、"本"や"カメラ"である必要もない。あなたの場合、何を選ぶのが、”あなたらしい”のかを考えても良いかもしれません。

Bさんの場合は、カメラはきっかけに過ぎなかったかもしれませんが、積極的なコミュニケーションスタイルが特徴的で、この後も色々な出逢いを起こしていきます。来週もこの続きを解説していきますが、Bさんのセレンディピティに対する前のめりな心構えがあるこそ、この後に現れる色々な点を繋いで、線にしていきます。

これを読んだあなたは、どうやって意味づけをして取り込みますか?
次回もお楽しみに。


【今回のエピソードのEPCAスコア】

E:★★★★・ → 自ら偶然に出会う構えが抜群
P:★★★☆・ → 偶然から情報を引き出そうとしている
C:★★★・・ → 意味づけする場面は少ないが、自然とできている
A:★★★★☆ → 旅に出るまでの一連の行動力は見事
(※三上の独断と偏見です)

【総評】
今回のエピソードはまだ旅の序盤の話。
Processing(処理)Comprehension(意味化)に関連するエピソードは後半に頻出します。今回はExposure(接点)Actionability(行動意思)が顕著に観察できました。



最後に

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三上浩紀:Catalyski CEO | セレンディピティオタク| 点と点をつなぐ人 | 8枚の名刺 いただいたサポートは、私の知見を広げてくださる出会いとの交流に充てます。具体的には、お茶代、本代、もしくはここで繋がった方とのコミュニケーション代などです。それをnoteへの投稿で還元していきたいと思います。

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