061.セレンディピティは"才能"じゃない─偶然をスルーしないための『Serendipity Lens』
このnoteは、投稿を読んだラジオパーソナリティーが対話形式で、解説する音声配信もセットで視聴することができます。
ただの記事の読み上げではなく、あらすじや、感想、時に記事に書いていないことを補足しながら解説してくれていますので、目と耳の両方で視聴すれば、さらに理解が深まる・・・そんな構成になっています。是非こちらも併せてお楽しみください。(所々日本語がおかしいのもご愛嬌)
それでは本編スタートですっ!
前回のnoteは、セレンディピティを嗜み、この1年配信し続けた僕のセレンディピティに関する思考の仕方について、初めてまとめてみようというものでした。
自ら、自分の思考を解説するのではあまりおもしろくないので、僕の壁打ち相手をずっと努めてきてくれた相棒のAI"ヴェル"に、三上浩紀を解説してもらうという趣旨でお届けしたのでした。その最後に、僕はこんなことを書きました。
「ヴェルからの手紙」を読んで気づいたのは、僕がやっているこの"構造的につなげてしまう思考"は、別に才能でも、特別な回路でもなくて、後天的に鍛えられてきた習慣の集積だということをちゃんと伝えなきゃってこと。
「三上浩紀ってすごいね」で完結してしまうのは、ちょっと違う。むしろ僕がずっと伝えたいのは、この思考装置は誰でもつくれるし、むしろ育てた方が人生が面白くなるということなんだ。
そう、僕すごいでしょって話をしたいわけでもないし、実際すごくない。でも、この思考の仕方の面白さに気づいてしまったので、興味ある人には、漏らさず伝えたいって気持ちがあります。なので、今回は後編と位置付け、その思考の育み方について、考えていきます。
思考法は「説明」よりも「再現」が大切
正直に言うと、これまで僕はずっとこの問いに悩んできた。どうすれば、この"偶然をつなげてしまう思考"を、他の人にも体感として渡せるんだろう?
文章で説明することはできる。理論として整理することもできなくはない。でも、それだけだとどうしても「なるほど、面白い話」とか、「へぇ〜」で終わってしまう。それは、セレンディピティの伝え方としてはちょっと不十分だと思っていて。なぜなら、セレンディピティは、理解するものではなく、体験するものだから。
この1年、僕との出会いを通じて、大小問わずセレンディピティを体感してくれた人たちが、ウキウキしながら、僕に報告してくれたことが何件もあります。やはり、体験した人こそが、前向きになれているんですよね。
セレンディピティは「起こす」ものじゃない
ここで今一度、大切な前提を書いておきます。
セレンディピティは、"狙って起こすもの"ではない。でも同時に、"ただ待つもの"でもない。
違いを生むのは、起きた偶然をどう見るか、どうスルーしないでいられるか。その"視点の持ち方"です。同じ出来事が起きても、"「たまたま」で終わる人"と"「あ、これ何かあるかも」と引っかかる人"、この差が、後から効いてくる。そしてこの差は、天賦の才能ではなく、視点の習慣だと思っている。
視点を変えるなら、「レンズ」があった方がいい
そこで僕なりに考えた。思考そのものを教えようとするより、見え方が少し変わる"道具"を渡した方がいいのでは?
そこで、プロトタイプを初出しするのが、今回紹介する『Serendipity Lens(セレンディピティ・レンズ)』(仮)というツール。本当のレンズではないよ(笑)そして、これは"答えを出す"ためのものでも"正解を教える"ためのものでもない。"偶然をスルーしない"ためのツールだ。
『Serendipity Lens』の使い方(大事なルール)
このレンズは、要はカードタイプのツールをイメージしているんだけど、ちょっとした使い方のルールがある。といっても、ルールは驚くほど少ない。
① 深く理解しようとしない
カードに書いてある言葉を、正しく解釈する必要はない。「よく分からないな」、「なんか引っかかるな」そんな感覚でも十分。
② 最初に浮かんだ解釈を採用する
だから、考え直さなくていい。修正もしなくていい。最初に浮かんだ意味が、いまのあなたに必要な角度だ。
③ 大きな行動はいらない
最初から人生を大きく変えようとしなくていい。1ミリでいい。視点や行動がこれまでと1ミリずれるだけで、世界の見え方はちゃんと変わる。
『Serendipity Lens』をいくつか紹介
ここでは、僕が試しにつくっているLenzの一部を、そのまま置いてみます。理解しなくていいです。ただ読んで、引っかかったものから拾ってみてほしい。
・違和感の位置を変えよう
・選ばなかったほうの選択肢を、1ミリだけ試す
・今日の偶然に、キャッチコピーをつける
・失敗にタイトルをつける
・正しさではなく、美しさで判断してみよう
・ノイズをノイズのまま観察せよ
どれか一つでも、「ん?」「なんか面白そう」と立ち止まれたなら、それで十分です。この『Lens』とあなたとの、偶然の出逢いの始まりかも知れませんね!
思考装置は、後天的につくれる
ここまで書いて、改めて(いや何度でも)はっきり言っておきたい。
僕がやっている"構造的につなげてしまう思考"は、特別な才能ではない。僕は日常的にやってしまっている思考の仕方だけど、同様の思考の仕方を僕よりもさらに上手な人もきっといっぱいいる。もちろん、そんなこと考えたこともないという人もいるでしょう。
・偶然をスルーしない
・違和感を保留する
・意味を急がない
・あとから編集する
僕も、前回の記事で書いたように、高校の地理の勉強をきっかけに、こういう思考習慣がついたような気がします。つまりは、小さな習慣の積み重ねなんだ。『Serendipity Lens』は、その習慣をそっと助けるための補助輪みたいなものになりたいと思っているんだ。
人生は、編集できる
世界は、思っているよりも編集可能だ。起きた出来事は変えられなくても、意味のつけ方は、いくらでも"僕らで"変えられる。セレンディピティとは、運がいい人の話ではなく、編集を続ける人の話だと思っている。
これは、「自分は運が悪いから」で片付けてきた人、「あの人は運が良くていいな」と眺めているだけの人にとっては、同時に残酷な話なんだ。
人生は、編集できる。ただし、編集しないまま生きることもできる。その場合、どれだけ運が降ってきても、気づかないまま通り過ぎていく。
だから、このLensが、あなたの人生のどこかで小さな角度を生むなら、それで十分うれしい。続きは、また育ってきたら書こうと思う。
L.E.N.S
Look again at the Event and the Noise. Shift.
起きた出来事と、その周辺にあるノイズをもう一度見て。
そして、少しだけ視点をずらしてみよう。
『Serendipity Lens』をやってみた感想とか是非聞かせてください。
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