026.「セレンディピティ体質」な人の行動習慣を観察してみた - EPCAAAプロセス
はじめに
僕にセレンディピティを報告してくれる人たちの存在
僕の運営するLINE公式コミュニティやnoteを見てくれている人の中に、会うたびに「最近起こったセレンディピティ」を報告してくれる人がいます。
みなさん、日々の生活の中にセレンディピティを見出していて、それを聞いていると、僕も自分のことのように嬉しくなるし、何がきっかけでそんな発展の仕方をしていくのだろうと、いつも興味深く聞かせてもらうんです。
「聴いてください、この前こんなセレンディピティがあったんです」
そうやって近づいてきては、セレンディピティについて話してくれる人がいます。その話をするときの彼女の表情はいつも明るく楽しそうで、セレンディピティ(が起きること)を楽しんでいるなぁと思います。
今年に入って、僕の周りでは、セレンディピティという言葉を使う人が本当に増えました。しかし、僕の発信する意図や定義まで理解をしてくれている人はまだそこまで多くはなくて、僕ももっと伝え方を含めて改善しつつ、仲間を増やしていけたらと思っています。
一方で、彼女は、僕がこのような発信を始める前から僕のセレンディピティ論に共感し、応援してくれている、ある意味”初期メン”のような人なので、理解度も高く、彼女が話してくれる話は、僕が求めているエピソードと合致することが多いのです。
このnoteも新しい試みを始めていきます
ずっとやりたいと思っていたのが、誰かとの対談や、誰かのリアルなエピソードについて解説するということ。今回、彼女が話してくれたことをもう一度文章にしてnoteで解説させてもらえないかとお願いをしてみたところ、快く引き受けてくれて、今回ついに実現です。
彼女が書いた文章を読むとわかりますが、彼女のエピソードには、偶然に見える何かがちゃんと意味を持ち、動きに変わっていく流れを見て取れます。それを僕の視点から解説したいと思います。
そこれを機に、皆さんの身の回りで起こったセレンディピティな出来事をご紹介いただけたり、noteの感想を送ってくれる人が増えたら僕としても嬉しく思います。
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Catalyskiが考えるセレンディピティのプロセス
これは初出しですが、日々いろんなインプットや考察を重ねる中で、以下のようなプロセスがあるように思っています。詳しい解説はまた別の機会にしますが、暫定的に「EPCAAA(エプカー)」と呼ぶことにします。
出逢い(Encounter)
予兆(Pre-sense)
触媒(Catalyst)
気づき(Awareness)
受容(Acceptance)
行動(Action)

このエプカーを用いて、以下、解説していきます。
彼女のエピソードを解説してみる
🟡 E:Encounter(出逢い)
私は以前から友人や周りの人に「本を書いてそう」とか「本をいつか書いて」と言われることが度々ありました。
「いつかやって」「やってみたら」・・・そう言ってくれる人との《出逢い》が彼女にはありました。これまでの彼女の言動や興味関心に対して、周りの人たちからの示唆が蓄積されていくことで、この後のプロセスの準備が無意識下で進んでいったのかもしれません。
🟡 P:Pre-sense(予兆)
そんなある日、職場の後輩から私の言葉を形として残して欲しいから本を書いて欲しいと言われました。「いつか本を書いてくれたら、絶対に買います」とも言われました。
そうは言われても中々、重い腰は上がらず何をどう動いて作るのか、何のために作るのか、ぼんやり頭の片隅で考えるくらいでした。ですが、その子と本屋に行く機会があり、その時に『白い本』というものをプレゼントされました。
先述の通り、示唆は何度もあった。でもそれが"やる理由"になりにくいものです。はっきりした決意にはならないけど、どこかで気になり続けているという《予兆》がここに表れているように思います。
彼女の人柄に対して、周りの人の小さな信頼が積み重なった結果、「この人に何かをプレゼントしたい(応援したい)」と思われるようになり、+頭の片隅にあった「本を書く」という思いをスルーせずに温め続けてきたこのタイミングで、偶然にも本をプレゼントされたことが、以降のプロセスへの下地になっていきます。
🟡 C:Catalyst(触媒)
「あなた自身が創る本です」と背表紙に書いてある本で、まっさらな紙にどんな内容でも自分の好きなように自由に書いていいという内容です。
「本を書いてほしいと言うだけで書いてもらえるような行動をしていないから、この本をプレゼントするので、是非気が向いたら好きなように書いてみてください」と言われました。
それを貰ったことで、そこまでしてくれたのなら、何か本づくりに向かって考えて動いてみようかと思いました。
それから1週間経たないくらいの時に、私はたまたま本を見に本屋に行きました。
本を見ていると、店員さんに「こんにちは。あの、本を書かれる予定とかありますか?」と急に声をかけられました。
これは、まさに“セレンディピティ・トリガー”。初めて聴いたとき、笑ってしまいました。「んなことある!?」って。嘘みたいな本当の話。
「本を書く予定ありますか?」、この一言が、まさに外からの《触媒》で、それまで燻っていた彼女の気持ちが、明確な動きに変わろうとする“点火”の瞬間。
外からの触媒が、行動を促す引き金になる
——その瞬間を、あなたなら、どう受け止めますか?
🟡 A:Awareness(気づき)
「本を書く?」とドキッとした私は、「いや書く予定はないですが、なんでですか?」と聞いてみたところ、私が見ていたコーナーは自費出版で作成された本が並んでいるZINEのコーナーでした。それを見てZINEに興味があるのかなと思われたそうです。
声をかけられたので、その流れで私は「最近よく本を作って、と言われるのですが、本はそんな簡単に作れるんですか?」と聞いてみたところ「できますよ!是非本を作りましょう!夏ぐらいには出版しちゃいましょう!」と言われました。
そして『IN/SECTS:本をつくって本を売る』という本を良かったら見てみてくださいと渡されました。印刷所や本屋のことが色々書いてあり、本を作るきっかけを掴めそうな本でした。私は、これも縁かと思い、その本を買って帰りました。
後日その本を見ていると、電車で行ける距離にZINEのスクールをやっている本屋があることを知り、早速その本屋のSNSをフォローしました。すると程なくして、その本屋の店主がトークゲストとして本づくりのイベントに参加するという投稿を見ました。私は、そのイベントに参加することにしました。
ここからは、偶然のように見える"道"を自ら選び取るステージ。
彼女のすごさは、この"道"を直感的に感じ取り、ただの受け身で終わらず、その後の行動に移していることです。
彼女の中で、点と点がつながり、自分の中で「やっても良い理由」が立ち上がってくる。ここで初めて、過去の出逢いの“意味”に《気づき》始めていきます。
🟡 A:Acceptance(受容)
その中で特に印象に残っているのは「期限さえ決めてしまえば本は作れるよ」と話しておられたことです。
そのイベントでの言葉を聞いて、「どう動いたらいいか分からないとかではなくて、自分で出来る情報を集めてジタバタとりあえず手足を動かしてみよう」と思い、それからZINEを作っている人の記事を探してnoteなどを読みました。
そこでAdobeのInDesignというソフトが冊子や本づくりに適しているということを知り、自分で出来るところまで形にしようと思い、次はソフトの契約をして、自宅のPCでダウンロードしようと思ったところ、自分のPCではHDDが足りないという出来事が発生しました。
じゃあ、次はPCをどうやったら入手できるか考え、レンタルすることを思いつき月額で借りることにしました。その後は、”知識0”からYouTubeでやり方を見たり、webで調べて作成に取り掛かりました。
以前web上でエッセイを3作投稿したことがあったので、それを題材に、加筆・修正したものを集大成として載せよう思いつき、更に以前からやりたいと思っていた内容を取りまとめてZINEづくりをスタートしました!頭を抱えながらソフトを使い、なんとかプレビューで見たときに本っぽい作りになったところまでは作ることができました。
同じタイミングで以前イベントを見に行った本屋さんのZINEスクールの生徒さんの発表会があり、それも見に行くことを決めていました。
発表会を見に行く前日に私はもう一度時間やトーク内容を確認しようとSNSを開きました。するとその本屋の店主が対談形式の本を最近出版したとの内容の投稿があり、どんな本か気になったので詳細を見ていました。
概要を読んだときに、私は衝撃を受けました。私は島根県出身で、今回作っているZINEにも島根のことについて書いた内容を掲載しようとしているのですが、なんとその本は・・・島根にルーツがある方との対談形式の本だったのです。そこですごい縁を感じて、この本屋の人に絶対に印刷などの相談をしようと決めました。
この段階は、偶然に対して意味を見出し、ある種の運命に感じられるようになったことで、「自分事」として《受け入れた》瞬間と言えそうです。これによって「この本屋さんに相談しよう」と自分の未来の行動まで決まったわけです。
言い換えれば、点が線になったタイミングです。彼女はその感覚を信じて、次の一歩を決意し始めます。
🟡 A:Action(行動)
後日ZINEスクールの発表会も見に行って、スクールの生徒さんが本を作るということに苦労された話や作る中で感じたことを話すのを聞き、本を作ることってすごく大変だけど豊かなんだなと感じました。
そして帰り道、やはりこの本屋さんに相談しようと思い、家に帰る電車の中でメールを送りました。「イベントに参加したことをきっかけにZINEの作成をはじめ、形にするまでやってみたのですが、そのあとの工程を相談したいのです・・」とお送りしたところ、本屋自体は月にほとんどOPENしていないらしいのですが、数日間開けている日があるので、予定があえばお店に来てみてくださいとの返事がありました。
その中に1日だけ行ける日があり、これも何かの縁なのかと、営業時間に伺うことになりました。点を辿っていくうちにZINEづくりの道が大きく開かれたというお話でした。
ここでようやく、具体的な《行動》が連鎖し始めます。
最初の《出逢い》や《予兆》から、ここまで広がったのは受容+行動のループがあったからこそ。結果、実現に向けてアクセルが踏まれ続けています。「気になる」だけではセレンディピティは実りません。手足を動かした人にだけ、次の偶然が訪れます。
EPCAAAで見えてくる「セレンディピティ体質」のリアル
彼女の行動には「偶然を偶然のまま流している」ものがない
出逢いをただの偶然として終わらせず、
小さな違和感を抱えながら、
外からの触媒に素直に反応し、
自分の感覚で意味を見つけて、
行動につなげていく。
Catalyskiが大切にする「意味ある偶然との出逢い」は、
このような『EPCAAAプロセス(仮)』で生まれているように思うのです。
多様なCatalyst(触媒)は、身近に存在している
そして僕は会社の名前の由来である《Catalyst(触媒)》のプロセスをとても重要だと捉えています。なにも、「Catalyst」として機能するのは人や場だけではありません。偶然の一言、風景、感情の動きかもしれません。それだけ多様で、日常のどこにでも潜んでいるものだと思うのです。
Catalyskiは、そんな“多様な触媒”が生まれ、交わる環境を設計し、意図して育てる存在でありたいと考えているのです。
ここで、皆さんに質問です
ここでは、セレンディピティを『偶発と才気によって、探していなかったものが見つかる』と定義してきました。
では、元も子もない話をしますが、今回の彼女のエピソードはセレンディピティと言えますか?
よかったら、考えてみてもらえたら嬉しいです。
この質問に対する僕の回答と、『EPCAAA』に関する解説、そして『EPCAAA』に意識的に取り組む『エプ活』のススメについては次回、配信しようと思います。そして、みんなとセレンデピティを感じ取れるようになれたら良いなと思っています。
🔽LINE公式 『Serendipity 4th Place』

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