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【高齢者】忘れない身体の記憶と音楽の力

こんにちは。
頭と心と身体を健康にする
「おとのじかん」運営&講師の
岩ヶ谷美代子です。

今回は、高齢者施設でリトミックをしていたときに出会った、
心に残るエピソードを
ご紹介したいと思います。

手遊びの所作がとても綺麗な
利用者さんがいらっしゃいました。

認知症がかなり進んでいて、
こちらの話はあまり届いていないように見えるのですが、
音楽が始まり、私が歌いながら
「手をグーパー」する遊びをすると

その手の動きがとても

エレガント

なんです。

不思議に思って「何かされていたんですか?」とお聞きすると

なんとその方は昔、日本舞踊の先生
されていたそうで
お弟子さんもたくさんいたのだとか

音が流れると、自然と手が動き出す。
そのしなやかさは、素人の私から見ても

「美しい」

と感じるものでした。

やはり“経験”というものは、
たとえ認知が進んだとしても、
身体や心のどこかにちゃんと残っているんだな……と、胸が熱くなりました。

また、現在通ってくださっている
90代の方も、20代のころから
盆踊りの先生をされていたそうです。
すでに現役は引退されていますが、
腕の出し方や指先の動きが
自然と盆踊りの型になり、
その姿に思わず見惚れてしまうことも
あります。

また職員さんから聞いたお話では、
以前校長先生をされていた方も
いらっしゃる
とのこと。
認知症が進んでいる中でも毎朝
「◯◯校長先生のお話を聞きましょう」と声をかけると、急に姿勢を正して、
立派にお話しをされるそうなんです。
そのお話は“朝だけ”のものらしく、
私が訪問するリトミックの時間には
聞くことができませんでしたが、
なんとも素敵な時間ですね。

そのほかにも、反応がなかった方が、
ある曲を歌い始めた瞬間に目を輝かせて笑顔になったこともありました。

私たちには見えないだけで、

心の中ではきっと
何かを感じてくれている

生きてきた道の中で、
ふとした音や言葉が、心の奥に触れることがあるんだと、感じさせられました。

その人の「人生の一瞬」に、
音楽を通してふれられること
それは本当に、幸せな時間なのです

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