20260103 ヒエロニムスと性の6時間
日記兼雑念です。

ヒエロニムスの絵をネットで調べてみた。まさに地獄の全景画。本来なら一度に見ることのできない、無数の人々の苦痛(あるいはそれと区別がつかない快楽)を平面上に圧縮したように描き、歪んだリアルタイム感を味わわせる。そしてこの感覚は私にはどこかインターネットと似ていると感じられる。
インターネットで世界中のコンテンツを消費していると、距離感覚と時間感覚が薄くなるため、あらゆることが私と同じ空間で/リアルタイムに起きているような感覚になったりする。こういうインターネット的な全知視点の例としては、有名な「性の6時間」があるだろう。
性の6時間という概念を初めて知った時は、本当に挫折したし悲しんでだ。全くそうなる理由がないのに落ち込んだ理由は、今考えてみるともちろん私が非モテ弱者男性だという点が大きいが、やはりインターネット的な全知視点を通じて見えないものを見たと勘違いしまったからではないかな。500年前の画家も一種のインターネット的な全知視点を通じて世界を地獄としてまとめ上げたから、もしかしたら時代に関係なく全ての人間にはこのような不可能な全知視点への欲求が潜在しているのかもしれない。
