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薬屋四巻まで補足

 薬屋アニメ四十八話、第二クール最終回でございました。

 ヒーロー文庫版の小説でいうと、四巻まで。私がこれまで色々なところで話していたように元々薬屋はここで終わりと想定された話だったので、まあいろいろ詰め込み詰め込み、あらゆる要素を盛り込んだ内容となっております。

 四巻書き終わったときには「やりきったぜー」と額にかいた汗を蹄で拭いた記憶。

 さてここで薬屋の経緯を書いていきましょうか。これも何度も話していた内容かと思います。まとめて書くから長いよ。

 なお、この後の内容は文庫四巻分(アニメなら四十八話まで)を見たあとをおすすめします。

 経緯なんて知りたくない、さっさと補足教えろと読むのが面倒くさい人は↓↓↓
の下から
↑↑↑
の上までを省いてみればよいです。


ここから↓↓↓飛ばしていいよ

まず薬屋の最初は小説家になろうさんに投稿したもの。 一話はたしか2011年の十月末くらいですかね。ちょうどその時、東日本大震災の自粛ムードの途中のころ。コマーシャルにぽぽーんがいっぱいあったころ。

 暇だねえ、しゃあねえ小説でも書くかと思いました。

 細かく言えば、やることないから「何年もシリーズの新刊がストップしている作家さんの続編読みたいんだけど。たしかあの出版社は持ち込みできたよね、ならばなんか小説を書いて持ち込む形で催促しにいこ」 を実行しようとしていました。

 行動力のあるモンスター読者です。怖いですね。

 薬屋は持ち込み用とは別に練習用に書き散らしていた話。なんで深く考えずにぽんぽん書いておりました。なので初期は改行後の一段落あけもしていません。なぜなら、ワードさんから貼り付けると毎回、一段落あけても行が詰まってしまうから「ええい、めんどうくせえ。一行あけちまえば段落作らなくてもわかるだろ」という書き方でしたねえ。

 読みにくいけどきれいにそろえないのは、それなら新しい話書いたほうがええやろという精神です。

 というわけで同時進行で二作品書いていたわけです。このままでは出版社に持ち込みと称して迷惑をかけるモンスター読者が生まれるところだった。 
 だが、それは起こらなかった。理由は、主婦の友社さん(現在のイマジカインフォスさん)から声がかかったわけですよ。

 なお、突撃する予定だったのは、現在お仕事でお付き合いのあるO田さんの所属していた編集部であり、なんか変な縁で仕事をしているなと思っております。 その流れで新作出さないだろうかとたまにO田さんに聞いています。モンスター読者の心はまだ片隅に残っている。

 話を戻します。そうやって主婦の友社さんから出たのがこちら。

 レイブックス版。 
 もう新品はなく、中古品のみです。内容はヒーロー文庫一巻とほぼ変わらないです。むしろ話は少ない。二巻はなく、一巻完結という形をとっています。
 理由としては、一巻分でちょうど終わり、そのあとも蛇足編という形で書いていましたが、あくまで蛇足なので出す必要がないと私が出版社に言ったからです。
 
 表紙は松田恵美先生。

 この時すでになろう版の薬屋のひとりごとは完結しております。
 その後、結構書き直しをするわけですが、書き直しをする前の話はこちらですねえ。

https://ncode.syosetu.com/n8967bb/

 旧蛇足編。エンディングも色々違います。キャラも色々違います。番外編もこちらのストーリーでやったぶんです。

 
 主人公の生い立ちは別に入れなくてもいいけど、皆見たいなら書くかくらいで書いたもの。
 なので、さっくりざっくり色々終わっています。
 
 ですが、レイブックス版が出て二年後、ヒーロー文庫で出しなおすという話になりまして―――。

 その時、感想欄には「高齢の母が続きを待っています」と書かれてあり……。

 これはヒーロー文庫で出すなら確実に書き直さねばとなりました。
 というわけで、蛇足編を大幅改稿。改稿しすぎて古いバージョンと別物になっちゃったわけで、別物は違うところに格納しました。

 今のバージョンはかなり書き換えたあとなのですね。

 蛇足編は宮廷編1と宮廷編2になりました。

https://ncode.syosetu.com/n9636x/

 というわけでなろう版読んでいる人も「えっ? こんなのあったの?」と思う人はけっこういたはず。

 蛇足編を書いていた時ずっと心残りだったのは、楼蘭のキャラがあまりに安っぽすぎることでした。
 ということで、彼女をどこまでもクローズアップさせよう、素晴らしい悪女にしようということで書きなおしたわけです。

 なので四巻までで一度終わりというのは、この最初期に決めていた内容が終わったから終わりだと思っていたのですよ。

 書き直したなろう版をさらに加筆修正したのがヒーロー文庫版。どれだけ書き直すのか。
 ここで四巻の内容がかなり変わっている。
 変わっているついでだ、もう書籍で買ってくれた人には満足度を優先しよう。無駄に人間が死ぬ必要などない。

 ということで、なろうはノーマルエンド。ヒーロー文庫は多少ご都合でもちょっとだけハッピーエンドをたどっています。

 よーし、これでおしまいだ。私は完結させるぞ! というところで、
「コミカライズ始まるんで続けてください」

 ……。

 続けました。

 なお、二つコミカライズになった経緯については私はよくわからないので、編集さんに問い合わせましょう。(*本当に問い合わせしないでね)

 その流れで今度は十二巻で終わるぞー、だが終われないが今続いているわけである。


ここまで↑↑↑飛ばしてね

 
 はい、これからようやく説明が入ります。

補足、説明、解説

 一巻から四巻まで、なんかここ説明不足かなーというキーワードを箇条書きで説明していきますね。

 主に四巻の説明が多い。

 
後宮……先帝と女帝のせいで大きくなりすぎた女の園。実際は、他国に流れる奴隷を国内にとどめるための装置として働いていた。

奴隷解放……せっかくおばあちゃん(女帝)と子昌が後宮とか使って調整してやってたのに、可哀そうで解放しちゃった安氏ちゃん。奴隷に関する職業が色々荒れてしまい、裏取引でもっとひどい扱いをされる奴隷ではなくなった奴隷もたくさんいる。

宦官……現在では宮刑以外で去勢をすることはなく、新しい宦官は罪人の他、他国から戻ってきた奴隷(去勢済み)など後宮で受け入れている。

安氏……ただでさえ愚鈍だった先帝を廃人に追い込んだ人。他に感情論で色々政治に口を出す。薬屋では二大悪女の一人。
長い目で見ると、神美よりも国にダメージを与えていたりする。

現帝……なんだかんだでいろいろ背負っている人。目立った動きはないがそれだけ安定しているということ。おかんの安氏には甘い。

阿多……彼女自身特殊な立場であるため、いろんな面倒ごとを帝や壬氏から頼まれることが多い。

女帝……悪名はあるがそれだけの功績を持っている人。周りに攻撃的だったのは幼い息子を守り切れなかった反動でもある。今の帝の治世が比較的安定しているのは女帝がしっかり下地を固めていたから。

先帝……大体この人が悪い。安氏に壊された。幼少時、父である当時の皇帝の後宮で育ち、そのときのトラウマで大人の女性を恐怖するようになった。幼い娘が好みというより、他に子種を残す皇族がおらず、責務を全うするにはとまだ恐ろしくない年齢の娘に手を出したに過ぎない。結果、後宮にどうしようもない澱みを残す。

神美……名前からして両親に期待され、甘やかされてきたことがわかる。実は神美の母は王母の目をもつが神美本人は要素を半分しか持っていない。だが王母の資格はあると信じて疑わなかったため、後宮に入内するときは皇后の座を用意されたと思っていた。(なお女帝は王母懐疑派)。教育しようね、神美パパママ。
昔から自己中で高慢だったが、傍系の子昌が目のことでいじめられているとき一蹴し、むしろその目は誇るべきと言ったか言ってないか。
完全な悪役であるが、幼いからと可愛がっていた侍女に帝の寵愛を奪われ、周りに影で笑われながら後宮に二十年近く、一番美しい頃を過ぎ、後宮を出て実家に戻ったら自分をコケにした侍女の娘が元婚約者である子昌と子を持ち、ただ王母の資格を持つ子どもを産むために薬屋世界ではかなり危険な高齢出産とひどい目にはあっている。
彼女の敗因は、プライドが高すぎたこと。

李白……砦で頑張った人。砦の彼のモノローグは作者の本音でもあるが、出てくれないと話はすすまないジレンマ。

馬閃……壬氏が動き回ったせいで殴られた可哀そうな人。楼蘭を討てと命令したが、彼の行動は間違っていない。馬閃の目には皇弟に傷をつけ、笑いながら踊り狂う悪女に違いない。

高順……ちゃんと壬氏くん見ておいてって言ったでしょ! で怒ってる。

舞……ここぞというときに踊るのは、インド映画でも信長でもある。

子昌……たぬき。たぬきは憶病で一夫一妻(と言われている)。ブ男ではないが容姿にすぐれない冴えない少年が一族のお姫様にかばわれることがあったら忘れられない初恋になるだろう。
憶病だが演技だけは上手くはったりで宮中を渡り歩くことも多かった。
皇弟暗殺など仕掛けたのはあくまで飛発を不穏な輩に渡すことで騒ぎを起こさせたにすぎない。
なにか事件を起こすがすぐに解決できるものばかりよこす。神美のためにという建前と、国のためにここで事件を成功させてはいけないという本音の間をうろうろしていた。
同時に、神美に対する後ろめたさから翠苓母子に対してはあまり目を向けないようにしていた。
敗因、優柔不断。
羅漢とともに二大一途男。
子昌と神美のエピが足りないのは締め切りに追われつつ尺も足りなかった故に小説四巻にしっかり書けなかった原作者が悪い。

傷……楼蘭が母親に手向けのために先帝にそっくりだった壬氏に傷をつけた。壬氏は受け入れる必要はなかったが、皇族の務めと受け入れる。なお、壬氏は傷を気に入っているしなんならもういくつかあってもいいと思っている。

壬氏……偽宦官薬とかやめたり、反乱軍の討伐などいろいろホルモンバランスの乱れがあったと思う。つまり空気を読めずに盛る。令和では許されない男。

簪……猫猫に突き刺されたり、猫猫に折られそうになったり、放置されたり、蛇殺すのに使われたり、串にされたり、勝手に渡されたり、銃弾受けたり色々大変だった。一番頑張った。

羅漢……たぶん反乱の予兆は気づいていた。でも、自分の仕事じゃないので無視していた。そういう男。
あと肝心な時にぎっくり腰になったりする。

年齢……壬氏、翠苓、猫猫、楼蘭の順。

子翠……元は翠苓の名前。翠苓の母が優しく翠苓のことをこっそりそう呼んでいたため、おそらくうらやましかったのだろう。

楼蘭……逆賊の姫というより、美しき皇弟の顔に傷をつけたことで有名。後に大衆演劇などの典型的な悪役に落とし込まれる。王母の目を持つ子昌と神美の子なので王母の目を持つ。
誰よりも皇后にふさわしい器の持ち主だが、本人には誰よりもやりたくなかった。
なぜここまで楼蘭がまっすぐに育ったのか、すでに追放された元、子の一族の者がまともな教育をしたのかもしれない。母親は見た目以外はあまり熱心な教育をしなかったのが逆に功を奏したのかもしれない。
また楼蘭の祖父母は晩年、神美の育て方を間違えたと思って孫娘に嘆いていたようである。

子の一族の反乱……楼蘭が入内し懐妊、男子を産めば他の皇族を始末して皇位を手に入れる予定だった。しかし全然懐妊せずに子北州に楼蘭が戻ってきたため、反乱へと計画を切り替える。だから色々穴が多い。

玉藻……妖怪の名前。小説ではお后になった『玉葉』と干してあった『海藻』を見てなんとなくつけた。お遊びでつけた名前なので例の『玉藻』とは関係ないはず……だが、海の向こうには渡ったっぽい。薬屋は史実とは関係ありませんが、クスシキに気になる歌詞があった気がする。(*あくまで個人の意見です)
海の向こうに渡ったら、誰も彼女のことはわからない。だから、特徴ある簪がいつか巡り巡って誰かの元に戻ることを願いつつ売った。

翠苓……後宮内スキャンダルで生まれた娘の子ども、と言われているが、後に先帝には認知されている。
先帝は安氏に壊されて自分の罪が恐ろしくなり、過去、幼女趣味であることを知られるのが怖くて否定した娘とその子供を思い出す。忠臣である子昌に娶らせたことで神美が修正不可能なくらい歪む。神美視点で見ると、母子でNTRされた。
宮廷内のいろんな暗躍は、神美に命じられてやっていた。神美にとっては捕まって死ねばいいのに、くらいの扱い。翠苓は神美に申し訳できる程度にいろんな暗躍をやったがどれも成功率は低いものだった。成功しなければいいのにという願いが含まれていた。だがいくつは成功してしまう。(*塩酒や倉庫の爆発など)
その部分は子昌に似た優柔不断なところがある。

見張りの男……なんだかんだでお人よし。雪の中で何かを見つけている。実は詳しい話は昔SSで書いている。

蝉の玉飾り……蝉は副葬品としてよく使われる。つまり墓を荒らして取ってきたものを売っていた露店。翡翠が安く売られていたのはそのため。

虫……成虫(成人)は冬をこえられないが、卵(子ども)は春を迎える。

殺生石……最近割れたね。

 

最後に


 アニメ二期終了しましたが、続編決定したので、まだまだお付き合いいただけると嬉しいです。