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人からは順調に見えるのに、自分ではそう思えない理由の見つけ方

こんにちは、芽芽斗 守(めめと・まもる)です。

先日、学生時代の友人とメッセージのやり取りをしていました。

noteのアカウントを教えている、数少ない友人です。

その中で、こんな言葉をもらいました。

note毎日書いててすごいな。さすがに全部は読めてないけどさ。たくさんの人に読んでもらえてるみたいだし、順調そうで良かったよ

気にかけてくれている。

それだけでなんだか嬉しかったです。

でも同時に、むずむずと胸に小さな引っかかりが残りました。

順調そう。

その一言に、素直に頷けない自分がいたのです。

なぜなら私自身は、今のnoteの執筆活動を順調だとは思っていないからです。

今日はその引っかかりの正体を、ひとつのフレームワークを使って考えてみます。

いつものように、読んでくださったあなたにもそのまま使える形で。

フレームワークなんて硬い言葉を使いましたが、肩の力を抜いて気楽にお付き合いいただければ嬉しいです(笑)。

順調じゃない、と感じる理由

引っかかったからには、きっと理由があるはずです。

こういう時は分解して見ていくのがいい。
まずは棚卸しをしてみます。

まずは、自分が何を「順調」と見なしているのかを確認してみます。

いちばん大きいのは、スキの伸びです。

私は目標をスキの数に置いています。

ページビューだけで見れば、今もコンスタントに読んでいただけています。

でも以前に比べると、スキの伸びが緩やかになった気がするのです。

思い当たる要因を、順に挙げてみます。

① 記事のクオリティが下がった?

誰もが疑うことの一つですよね。

ただ自画自賛するわけではないですが、自分ではそうは思っていません。

むしろ過去の記事を読み返すと、今のほうがクオリティは上がっている気さえします。

推敲にかける時間も、以前より増えました。

でも自覚がないだけ、という可能性は否定できない。

書いている本人がいちばん、自分の文章に甘くなるものかもしれません。

② 記事が長すぎる?

私の記事は、短いものでも3000文字を超えます。

私が知る限りでは、文字数は多い部類だと思います。

ただこれには理由があります。

私がnoteを書く目的は、読んでくださった方の行動や視点がほんの少し変わる瞬間をつくることです。

そのためには、ただ短く言い切るだけでは足りない。

少なくとも今の私には、そこにたどり着くまでの過程を書く必要があります。

だからどうしても記事が長くなってしまうのです。

もちろん、短い文章でそれを実現できる人もたくさんいます。

いつかは私も、そこに近づきたいと思っています。

③ 毎日投稿が、消化不良を起こしている?

これは実際、あるかもしれません。

週に2本をじっくり長文で。

そのほうが私のエッセイには、心地よいリズムなのかもしれない。

ただ毎日書くことは、私にとってただの投稿ペースではありません。

普通じゃない生き方をしているのだから、普通じゃないことをやり続ける。

日記ではなく読み応えのあるものを、それも毎日に近いペースで出す。

それを愚直に続けた先にしか見えない世界が、きっとあると信じています。

あくまでも直感ベースなのですが(笑)。

これはいつも読んでくださっているみなさんと、ぜひ答え合わせしたいですね。

④ 内容がマンネリ化している?

ミッドライフクライシス、キャリアブレイク、早期退職、子育て、夫婦の会話、サイドFIRE、個人開発、AI活用、MBA、デザイン、起業準備。

思いつくまま並べましたが、多いですよね(笑)。

でもこれは、たまたま増えたわけではありません。

あえて入口をいくつかに分けています。

お金の話から入ってくださる方もいる。

子育てや夫婦の会話に反応してくださる方もいる。

AI活用や個人開発に興味がある方もいる。

キャリアブレイクの話を読みに来てくださる方もいる。

そう考えると、毎日書いていてもその人にとっての当たりは週に一本かもしれません。

それなら読むのは週一で十分となるのは自然なことです。

実は以前、妻にも似たことを指摘されました。

「また同じ話に感じた」と。

毎日読んでくれている人ほど、既視感は生まれやすいのだと思います。

あとは単純に、私のボキャブラリー不足という線もありますが(笑)。

それでも、ポジティブなこともある

まずはネガティブなことばかりを並べました。

でも冷静に数えると、ポジティブなこともちゃんとあります。

毎日書いているのに、読んでくれる人がいる。

記事を投稿すれば、数百人の方が読んでくださる。

当たれば、スキが3桁に届くこともある。

著名人が書いたのなら、わかります。
でもこれは、無名の40代の中年男性が書いたエッセイなのです(笑)。

それだけで、十分すぎるほどありがたいことですよね。

さて、ここまで書いて気づきました。

友人が見ていた「順調」と、私が見ていた「順調じゃない」。

同じ私の話をしているのに、まるで別人の話みたいです。

このズレの正体を、フレームワークを使って考えてみます。

そもそもジョハリの窓って?

今回使うのは、ジョハリの窓です。

1955年にアメリカの心理学者、ジョセフ・ルフトとハリントン・インガムが発表した考え方です。

ふたりの名前を組み合わせて、ジョハリ。

ジョハリさんがいるわけではありません(笑)。

自分というものを「自分が知っているか」
「他人が知っているか」の2軸で、4つの窓に分けます。

4つの窓をかんたんに

① 開放の窓
自分も他人も知っている自分。

② 盲点の窓
他人は知っているのに、自分は気づいていない自分。

③ 秘密の窓
自分は知っているのに、他人には見せていない自分。

④ 未知の窓
自分も他人も、まだ知らない自分。

経営学の理論というより心理学寄りですが、企業研修などでもよく使われます。

そしてこれが今回の引っかかりに、面白いくらいはまりました。

4つの窓に、私を当てはめてみる

① 開放の窓。

開放の窓について

友人が見ていたのは、この窓でした。

私がほぼ毎日noteを書いている。

一つの記事を数百人が読んでくれる。

これは私も知っているし、記事についたスキの数から友人も推測できます。

つまり友人の「順調そう」は、開放の窓から見えた景色だったのです。

少なくとも友人には、その窓から見た私は順調に見えていたのだと思います。

②盲点の窓。

盲点の窓について

記事のクオリティは本当に保てているのか。

内容はマンネリ化していないか。長すぎないか。

これは読者には見えていて、私には見えていない部分です。

さっき挙げた不安の中にも、この窓に入るものがあるのだと思います。

自分ひとりで考えても、この窓は開きません。

③ 秘密の窓。

秘密の窓について

私の引っかかりはここでした。

毎日に近いペースで書き続けている。
フォロワーも増えている。
ページビューも増えている。

それなのに、スキの数は変わらない。
むしろ少し減りつつある。

そのことに、私は内心不安になっていました。

当の本人が、順調だと思えていなかったのです。

これは私だけが知っていて、友人には見せていませんでした。

見せていないのだから、友人の言葉とズレるのは当たり前です。

引っかかりの正体は、友人の見立て違いではなく私の窓の閉じ方でした。

④ 未知の窓。

未知の窓について

毎日書く理由はここにあります。

このまま毎日書き続けた先に、何が見えるのか。

私にも読者にも、まだわかりません。

でも私が毎日に近い頻度で投稿する理由は、たぶんこの窓を開けたいからだと思っています。

窓を閉じたまま、虎になった男

ここでひとつ、思い出した小説があります。

中島敦の「山月記」です。

学校の教科書で読んだ方も多いと思います。

簡単に言えば詩人として名を成したかった李徴(りちょう)という男が、自尊心と不安をこじらせ最後には人間の姿を失って虎になってしまう話です。

彼は才能を信じたい一方で、自分の未熟さを他人に見られることを恐れていました。

だから師にも詩友にも学ぼうとしなかった。

その結果、誰にも弱さを見せないまま独りで才能と向き合い続けることになります。

彼はそれを、臆病な自尊心と尊大な羞恥心と呼びました。

李徴は自分の弱さを、誰にも見せませんでした。

ジョハリの窓で言えば、秘密の窓を閉じたままだったのです。

師や詩友と交わっていれば、詩の欠点を教えてもらえたはずです。

つまり盲点の窓を開けてくれる人まで、自分から遠ざけてしまった。

ふたつの窓を閉じたまま、独りで才能と向き合い続けた。

その果てに、彼は虎になってしまったのです。

千年以上前の唐の話ですが、他人事とは思えませんでした。

弱さを隠し、感想も聞かずに独りで書き続ける。

私も一歩間違えば、同じ道をたどる気がします。

だからこそ、毎日人前に文章を出すこと自体に意味がある。

下手でも迷っていても、それは窓を開け続ける行為だからです。

ネクストアクションを考えてみた

ジョハリの窓のいいところは、窓の開け方まで見えてくることです。

私のネクストアクションを兼ねて、それぞれの開け方を見ていきます。

① 開放の窓

毎日書いて、人前に出す。
実はこの窓だけは、とっくに開いていました。

友人が「順調そう」と言えたのも、ここが開いていたからです。

開いている窓は、閉じないことがいちばんの手入れです。

なのでここは、今まで通り続けるだけですね(笑)。

② 盲点の窓

今回だとnoteを読んでくれている友人に、率直な感想を聞く。

スキの数ではなく、生の言葉で。

重要なのは「面白かった?」と聞かないことだと思っています。

それだと優しい人であれば、面白かったよとしか返せません。

どう書けばより面白くなると思う?

思い切って聞いてしまう方が良いかもしれません。

彼の場合は気を使わなくてもズバズバ言ってくれそうですが(笑)。

③ 秘密の窓

順調に見えて、実は焦っている。

それをこうして記事にする。
この記事そのものが自己開示です。

弱みを見せるのは、正直勇気が要りました。
でも先に開けてしまえば、もう隠すものがありません。

隠しごとが減るほど、書くことは楽になる気がします。

④ 未知の窓

これはきっと続けることでしか開かない。

だから投稿頻度は変えない。
近道も裏技も、たぶんないです。

未知の窓について、支えにしている言葉があります。

イチローさんが2004年に、84年ぶりとなるメジャー年間最多安打記録を塗り替えたあとに語った言葉として、よく知られているものがあります。

小さいことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています。

イチロー

未知の窓の向こうに今の私には想像もできない場所があるのだとしたら、そこへ続く道は一日一本の積み重ねしかない。

そう思うと、今日も書く理由がひとつ増えます。

「順調そう」に引っかかった、あなたへ

長くなったので、最後に手順だけ改めてまとめておきます。

① 他人からの評価と、自分の実感のズレを書き出す
② そのズレを4つの窓に置いてみる
③ 盲点の窓はフィードバックで、秘密の窓は自己開示で開ける
④ あとは続けながら、未知の窓が開く日を待つ

窓の開け方

最後に

「順調そうだね」
「元気そうだね」
「うまくいってるみたいだね」。

そう言われて、なぜか素直に頷けない日はありませんか。

それはたぶん、相手が間違っているのではありません。

相手には開放の窓しか見えておらず、あなたの秘密の窓が閉まっているだけです。

ズレに気づいたときこそ、窓を開けるチャンスなのだと思います。

私はといえば、このあと友人に少しだけ本音を返してみるつもりです。

順調に見えるかもしれないけど、実はけっこうもがいている。

今度東京に行くから飲もう。

そのときに、実際の感想を聞かせてくれよと。

そしていつも読んでくださっているあなたへ。

私が書き続けられる理由は、あなたが読んでくれるからです。

本当にありがとうございます。

これからも記事は磨き上げていくつもりです。

なにかあれば質問箱も開けているので、なんなりと教えてください(笑)。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

もし少しでも刺さるものがあれば、スキやフォローをしてもらえると励みになります。

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