システム開発を外注する前に知っておきたいこと
お疲れ様です。株式会社MemoriaLabの田中です。今回は初めてシステム開発を外部に委託する方に向けた内容を書いてみました。
システム開発の流れ
システム開発は、家を建てることに例えるとイメージしやすいでしょう。
家を建てる際には、まずハウスメーカーや工務店を選びます。大手か地域密着型か、予算や要望と照らし合わせながら施工会社を選んでいきます。
施工会社が決まったら、建築士と打ち合わせを重ね、どんな家にするか・どこまで実現できるかを詰めていきます。
設計が完成したところで工事に入り、建築会社が家を作り上げていく
このような流れですね。
システム開発も、基本的にはこれと同じ流れです。
まず開発会社を選びます。開発会社にも、ハウスメーカーと同様に得意・不得意があります。自分の要望に合った会社を選んで発注しましょう。
その後、開発会社と「何を作るか」「いつまでに作るか」「予算はいくらか」を話し合います。それらがまとまれば、発注して納品を待つ流れになります。
注意点
システム開発を初めて依頼する際に、特に押さえておきたいポイントが3つあります。家づくりと違い、システムは「目に見えないもの」だからこそ、知らないまま進めてしまうと後々トラブルにつながりやすい落とし穴があります。発注前にぜひ頭に入れておいてください。
1. メンテナンスは必ず必要
「作ったら終わり」ではありません。
システムが正常に動き続けるためには、定期的なメンテナンスが必要です。
家と同じで、建てっぱなしでずっと快適に使い続けられる家はありません。
システムも時間が経てば、OSとの互換性が失われたり、使用している部品が突然動かなくなったりすることがあります。しかもシステムは、一か所が止まると、関連する機能すべてが止まってしまうことも珍しくありません。
実際にあった事例をご紹介します。
「最近システムが動かなくなった」というご相談を受けて調査したところ、システム自体に問題はなく、サーバー内の処理も正常でした。
しかし外部からアクセスできない。最終的な原因は、別サービスで契約していたドメインの支払いが滞っていたことでした。たったそれだけのことで、自社サービスが完全に停止してしまっていたのです。
保守・管理とは、こういったトラブルを未然に防ぎ、もし起きたときにすぐ対処するために存在しています。
2. 最初の要件定義がとても大事
家を建てる前に、住宅展示場へ行ったりパンフレットを見たりしながら、じっくりと構想を練るかと思います。システム開発においても、この「要件定義」のプロセスが非常に重要です。
AIが急速に発展している現在、システム開発の世界では「この会社だけが持つ特別な技術」というものは意外と少ないのが実情です。
ITの世界にはOSS(オープンソースソフトウェア)という文化があり、優れたシステムやパッケージを誰もが商用利用できる形で公開・共有する取り組みが世界的に進んでいます。
つまり、素材は誰でも手に入る時代です。
だからこそ、「どんな素材を集めて、どんな家を建てるか」
この要件定義の質が、開発の成否を大きく左右します。
「この会社なら自分の言いたいことが伝わる」と感じられる会社に依頼することが、何より大切です。
3. システムの管理とコードの所有権
明文化されていない場合、開発したコードの権利は開発会社に帰属します。これは法律で定められていることです。
つまり、作った業務システムを他社のシステムに流用したり、競合他社に同様のシステムを提案・販売することも、法的には可能です。同業他社に真似られたくない場合などは、契約時にしっかりと取り決めておきましょう。
もう一点、重要なのが「作ったシステムのコードを自社で管理できているか」です。
サーバーやドメインの契約を自社で行うのは手間に感じるかもしれませんが、これを怠ると、開発会社が倒産したり連絡が取れなくなった際に、作ったシステムそのものを失うリスクがあります。自社でコードやサーバーを保有していれば、別の開発会社に引き継ぎを依頼することもできますが、何も手元になければどうしようもありません。
なお、こうした事情を逆手にとって、コードを手放さないまま高額な保守費用を請求し続けるような会社も存在します。十分にご注意ください。
システム開発会社の選び方
選び方の基準は、大きく三つです。
① この人に任せたいと思えるか 注意点でもお伝えしたように、最終的には「この人に頼みたい」という信頼感が一番の基準になります。要件定義を含め、話が通じるかどうかを重視しましょう。
② 類似の開発実績があるか 実績があれば経験があります。大きく外れるリスクが下がります。
③ 金額が予算と合うか 提示された金額が自社の予算感と合っているかを確認しましょう。
システム開発会社は、実績が少ない段階では単価を低く設定し、実績が積み上がるにつれて単価を上げていく傾向があります。「安い=悪い」とは限りませんが、安価な場合は玉石混交であることも事実。
その点は十分に念頭に置いて選ぶことをお勧めします。
おわりに
初めてのシステム開発は、わからないことだらけで不安も多いかと思います。本記事が、少しでも参考になれば幸いです。
株式会社MemoriaLabは、東京のシステム開発・Webマーケティング会社です。アプリ開発から広告運用まで、開発とマーケを同じチームで一緒に考えます。
