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【水曼陀羅】 春の章


海霧の中黄金の焔まとふ神   みち
じりのなか こがねのほむら まとうかみ
東京都小笠原村 父島の御来光

あるときは気体、ある時は液体、そしてある時は個体、その正体は水
千変万化で地球上を循環する水

佐保姫のけはひ(化粧)なほせし水鏡   みち
さおひめ(春の神様)の けわいなおせし みずかがみ
春雪解け水を満々とたたえる湖
杉の秀の濃淡詩ふ霧襖   みち
すぎのほの のうたんうたう きりぶすま
霧や雨となって大地に降り注ぐ
大地に潜り、川となって流れ下る
空、大地、森や草木、すべてを潤し、鏡のようにすべてを映し包み込む


花散るや雨滴紋描く弧に添ひて   みち
はなちるや うてきもんかく こにそいて
花散らしの雨となり

夏の粋神の手すさび雨滴紋   みち
なつのいき かみのてすさび うてきもん

時には激流となり
やがて春から新緑の季節へ

俳句 : 蓼 みち
写真 : 響児

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