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A.P.C.のデニムジャケット人気7選|1stとWORK、大人が選ぶべきはどっちか

Gジャンなんてどれも同じ。そう思っていた人ほど、A.P.C.の前で足が止まります。装飾を削ぎ落としたミニマルな佇まいと、着込むほどに現れる濃淡――。派手さはないのに、なぜか何年も手放せなくなる一着です。

とはいえ、いざ買うとなると迷います。同じブランドの中に身幅の広い型と細身の型が並んでいて、しかもサイズ表記が当てになりません。

結論から先に言うと、はじめの一着なら「VESTE JEAN WORK」。今のシルエットで着たいなら「VESTE JEAN 1st」。この二択でほぼ答えは出ます。あとは好みに分かれる感じ。ここから、その理由を実寸まで踏み込んで解説していきます。

全てA.P.C.のデニムジャケット着用

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なぜ大人はA.P.C.のデニムジャケットに行き着くのか

1|生地で訴えかける

A.P.C.は1987年、フランス・パリで設立したブランドで、「洗いをかけないデニム」がブランドの評価を決定づけました。

看板モデルの生地は14.5オンスの日本製ノンウォッシュデニム。買った直後は板のように硬く、正直、着心地がいいとは言えません。でもその硬さこそが、数年後のコントラストを作るベースになります。「最初から完成しているものを買う」のではなく、「これから作る」タイプの服なんです。

2|ミニマルだから、大人らしさが崩れない

アメリカ製のGジャンが持つ土臭さ、いわゆる野暮ったさが、A.P.C.のそれにはほとんどありません。ステッチの入れ方、ポケットの位置、肩の作り。ひとつひとつが最小限に整理されているので、革靴やスラックスと合わせても浮きません。

デニムジャケットは本来ワークウェアですが、A.P.C.のものは「ワークウェアの顔をした街着」として設計されています。ここが、大人が選ぶ理由の核心となっています。

3|一過性に流されない

トレンドに合わせて細くなったり太くなったりはするものの、根っこにあるデザインは長く変わっていません。流行が一周しても着られる、という安心感があります。


買う前に30秒|1st・2nd・3rdの違い

Gジャンには、リーバイスが作った三つの原型があります。A.P.C.のモデル名は独自なので、まずここを紐づけておくと迷いが減ります。

1st・2nd・3rdの違い

ざっくり言えば、1stと2ndは箱型で古典的、3rdは体に沿って細身。

A.P.C.が主力に据えているのは1stと2ndなので、これが選択肢のほぼすべてになります。


A.P.C.のデニムジャケット人気7選

今回の7選の比較表

1|VESTE JEAN WORK ── 迷ったらこれ

A.P.C.のデニムジャケットと言えば、まずこれ。2ndをベースにしつつ、現代的に引き直した一着です。

生地は14.5オンスの日本製ノンウォッシュ。直線的なボディに、左右対称のフタ付きポケット。プリーツ部分には箱形のステッチが入ります。ボタンにはブランド名の刻印。装飾は最低限。

特筆すべきはシルエットで、着丈と袖丈が長めに取られ、肩幅と身幅は絞ってあります。Gジャン特有の「胴が寸詰まりに見える」現象が起きにくく、上半身がすっきり見える。シャツやスラックスと合わせても成立するのは、この比率のおかげです。

こんな人に:はじめてのA.P.C.。きれいめに寄せたい人。色落ちを育てたい人。

参考価格:¥42,900前後(要確認)


2|VESTE JEAN 1st ── 今の空気で着るなら

1stをベースにした型です。胸ポケットは片側のみで、背中の裾にはバックル付きのベルトが付きます。

WORKとは方向性が真逆で、身幅が広く、着丈は短い。いわゆる箱型のシルエットなので、太めのパンツやハイウエストにきれいに乗ります。厚手のニットを中に着ても窮屈にならないため、レイヤードの季節に強いのも利点です。

ここ数年の「Gジャンは少しゆるく」という流れと、まっすぐ噛み合っているのがこの型。ただし後述しますが、サイズ感がWORKとまるで違うので注意してください。

こんな人に:今っぽいバランスで着たい人。太めのパンツが多い人。
参考価格:¥42,900前後(要確認)

3|VESTE JEAN 1st ウォッシュドブラック ── 秋冬の主戦力

1stをウォッシュ加工の黒デニムに置き換えたバリエーションです。リジッドの方は毎シーズン完売と再入荷を繰り返している人気型で、その黒版という位置づけになります。

インディゴが「育てる楽しみ」の服なのに対して、こちらは最初から着られるのが利点。洗いがかかっているぶん硬さもなく、買ったその日から手に馴染みます。

黒は色として引き締まるので、コートやダウンの中に仕込む使い方とも相性がいい。デニムジャケットは秋・冬・春と稼働期間が長いアウターですが、その長さを一番活かしやすいのがこの一着かもしれません。

こんな人に:硬い生地が苦手な人。二着目としてインディゴと使い分けたい人。

4|DENIM BRUT VESTE JEAN JPS ── 日本限定という個性

日本限定で展開されるモデルです。生地はカイハラ社製のノンウォッシュデニムを使っています。

短めの着丈に広めの身頃、位置を下げたパッチポケット、背中のタック。クラシックな要素を集めながら、後ろの腰にはアジャストベルトが付きます。この構成は他の定番モデルにはないもので、既存ラインとは別の顔をしています。

限定である以上、人と被りにくいのが最大の価値。定番の1stやWORKを持っている人が、二着目として選ぶ流れが多い印象です。

こんな人に:定番はもう持っている人。日本製デニムに反応する人。

5|Kerlouan ── シーズン枠の変化球

A.P.C.は定番の脇に、シーズンごとの型を差し込んできます。近年その枠で登場しているのがKerlouanです。

このポジションのモデルは定番よりもデザインの振れ幅が大きく、シルエットや生地がその年の空気を反映します。裏を返せば次のシーズンには消えている可能性があるということでもあるので、気になったら見送らない方がいい類の一着でしょう。

こんな人に:定番の顔に飽きた人。限定性に価値を感じる人。

6|Brandyブルゾン ── 3rdを選べた、貴重な一着【廃盤】

こちらはレディース向けに展開されていた型で、現在は廃盤です。ただ、語る価値があります。

理由は、A.P.C.で唯一と言っていい3rdタイプだったから。山形に尖ったフタのポケット、胸から裾へ抜けるV字のステッチと、3rdの記号がきちんと入っています。生地は12.75オンスの日本製ストレッチデニム。

肩幅と身幅はタイトで、袖丈はやや長め。装飾的なフロントを持ちながら全体は細身に収まっていて、Gジャンを上品に着たい人にはよく効く設計でした。

サイズはXS〜Lの展開で、Lで肩幅40.5cm・着丈58.5cm。数字だけ見れば、細身の男性が着られなくもないバランスです。中古市場で見かけたら、性別を問わず一度試す価値があります。

こんな人に:3rdの意匠が好きな人。細身のGジャンを探している人。

7|デニムUSジャケット ── 着丈で選ぶなら【番外】


最後は番外です。こちらも現行品ではありませんが、狙う理由がはっきりしている一着になります。

ベースになっているのはLeeの101J。丸みのあるフタ付きポケットと、まっすぐ下へ落ちるステッチという、Leeの記号がそのまま入っています。生地はストーンウォッシュをかけた12.75オンスの日本製ストレッチデニム。

最大の特徴は着丈の長さで、SサイズでもWORKと同等かそれ以上あります。Gジャンといえば短丈が定番ですが、丈があるぶんシャツやニットとのレイヤードが破綻しにくく、上下をデニムで揃えるセットアップにも自然に収まりました。

「Gジャンは丈が短くて落ち着かない」という人には、いまだに刺さる型だと思います。

こんな人に:短い着丈が苦手な人。デニムセットアップを組みたい人。

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1st vs WORK ── 大人が選ぶべきはどっちか

7型を並べましたが、実際によく迷うのはこの二つかと思います。判断軸を三つに絞ります。

左:WORK、右:1st

① 手持ちのパンツで決める

細身から標準幅のパンツが多いならWORK。上下ともに整った比率で収まります。ワイドやハイウエストが主戦力ならば1st。短い着丈が腰の位置を上げてくれます。上下どちらもゆるいと重心が沈むので、どちらか一方は締めるのが原則です。

② 使うシーンで決める

きれいめに寄せる頻度が高いならWORK。肩と身幅が絞られているぶん、ジャケットに近い顔をしてくれます。休日の羽織りとして使うなら1st。中に何を着ても許容してくれる懐の深さがあります。

③ 育てる気があるかで決める

どちらもリジッドですが、色落ちのコントラストがより見えやすいのは、体に沿うWORKの方です。肘や肩に当たりが出やすい。「デニムを育てたい」が動機の中心にあるなら、WORKに分があります。

まとめると── 迷ったらWORK。汎用性が高く、失敗しにくい選択です。トレンドの空気ごと取り込みたいなら1stをどうぞ。


サイズ実寸ガイド ── ここが一番の落とし穴

A.P.C.のデニムジャケットで最も事故が起きるのが、ここです。

同じ「S」でも、モデルが違えば別物だと思ってください。

胸囲で14.5cm、肩幅で9cmの差があります。着丈だけがたまたま揃っているせいで、数字を見ずに買うと確実に外します。

WORKの主なサイズ(胸囲/肩幅/着丈/袖丈)

  • XXS:90.5/40/61.5/63cm

  • XS:94.5/41/62/63.5cm

  • S:98.5/42/62.5/64cm

  • M:102.5/43/63/64.5cm

  • L:106.5/44/63.5/65cm

1stの主なサイズ(胸囲/肩幅/着丈/袖丈)

  • XS:109/50/61/57cm

  • S:113/51/62.5/58.5cm

  • M:117/52/64/60cm

  • L:121/53/65.5/61.5cm

  • XL:125/54/67/63cm

中古で廃盤モデルを狙う人のために、二型ぶんも載せておきます。出品ページの実寸と突き合わせれば、外れはかなり減らせるはずです。

デニムUSジャケットの主なサイズ(胸囲/肩幅/着丈/袖丈)

  • XXS:96.5/44/62.5/63cm

  • XS:100.5/45/63/63.5cm

  • S:104.5/46/63.5/64cm

  • M:108.5/47/64/64.5cm

  • L:112.5/48/64.5/65cm

Brandyブルゾンの主なサイズ(胸囲/肩幅/着丈/袖丈)

  • XS:93.5/37.5/56/59.5cm

  • S:97.5/38.5/57/60.5cm

  • M:101.5/39.5/57.5/61cm

  • L:105.5/40.5/58.5/62cm

並べてみると、四型がまったく別の設計思想で作られていることがよく分かります。1stは肩幅50cm台の箱型、WORKは40cm台の細身、USはその中間で着丈だけ長く、Brandyはさらに一回り小さい。「A.P.C.のサイズ感」という共通の基準は存在しないと考えた方がいいでしょう。

押さえるべき三点

袖は長めに作られている
WORKは特にその傾向が強く、身幅で合わせると袖が余ることがあります。ロールアップ前提で選ぶのも手です。逆に1stは袖丈が短く設定されているので、同じ感覚で選ぶと足りなくなります。

リジッドは洗うと縮みます
ノンウォッシュで買う場合、最初の洗濯で寸法が動くことは織り込んでおきたいところ。ジャストで着たいなら、この分を見込む必要があります。

表記より実寸を見てください
日本のブランドの感覚でSを選ぶと、WORKなら一般的なM〜L相当に届きます。数字だけを信じるのが、結局いちばん早い。


リジッドを育てるための最低限

難しく考える必要はありません。押さえるのは三つだけです。

最初の数か月は洗わない
糊が付いた状態で着込むことで、折れた部分に色が残らず、濃淡がはっきり出ます。半年ほどを目安にする人が多いようです。

洗うときは裏返して、単独で
デニム用の中性洗剤を使い、他の衣類と分けてください。色移りの事故は、だいたいここで起きます。

乾燥機は使わない
裏返したまま陰干しを。直射日光は全体的に色を抜いてしまうので、せっかくのコントラストが眠くなります。

急がないこと。三年かけて完成する種類の服です。c でにむじゃけっと


合わせ方のコツ

一つ、どちらかを締める
上がゆるいなら下は細く。上が細いなら下はゆるく。上下ともにゆるいシルエットは、相当うまく組まないと寝間着に見えてしまいます。

二つ、足元で品を作る
Gジャンはそれ自体がカジュアルの塊なので、革靴やレザースニーカーを足すと一気に落ち着きます。スウェットとの三点セットは避けたいところ。

三つ、上下デニムは色を離す
セットアップで揃えるなら、色が完全に同じか、はっきり違うかのどちらかに。中途半端に近い色同士が、一番難しい組み合わせです。


よくある質問(Q&A)

Q. 身長170cm・標準体型なら何を選べばいいですか?
WORKならXS〜Sあたり、1stならXS前後が目安です。ただし中に着るものによって変わるので、可能なら試着を。ニットの上から羽織る想定なら、ワンサイズ上を検討してください。

Q. 洗濯機で洗えますか?
洗えます。裏返して単独洗い、乾燥機はNGです。ただし最初の数か月は洗わずに着込む方が、色落ちは美しく出ます。

Q. セールを待つべきですか?
A.P.C.は年に二回、シーズンごとのセールを実施しています。ただし定番のインディゴは対象外になることが多く、動きも早い。待つならバリエーション、定番は見つけたら買うが基本方針になります。

Q. どこで買えばいいですか?
公式オンラインストアと正規取扱店をおすすめします。なおA.P.C.は公式サイト上で偽サイトへの注意喚起を出しています。極端に安い販売サイトには近づかない方が無難です。

Q. 廃盤モデルはどこで手に入りますか?
中古市場が中心になります。実寸を必ず確認し、色落ちの状態を写真で見極めてください。リジッドの状態が残っている個体は希少で、価格も上がりやすい傾向があります。


まとめ

A.P.C.のデニムジャケットは、選択肢が多いブランドではありません。だからこそ、一つひとつの型がはっきりした役割を持っています。

  • 汎用性と色落ちを取るなら → VESTE JEAN WORK

  • 今のシルエットで着たいなら → VESTE JEAN 1st

  • 硬い生地が苦手なら → 1st ウォッシュドブラック

  • 人と被りたくないなら → DENIM BRUT VESTE JEAN JPS

  • 細身の3rdを探しているなら → Brandyブルゾン(中古)

  • 着丈の短さが苦手なら → デニムUSジャケット(中古)

そして最後にもう一度。サイズは表記ではなく実寸で選んでください。ここさえ外さなければ大丈夫です。

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