noteに20日間投稿して、ビュー数を記録し続けたら、アルゴリズムが透けて見えた
四年ぶりの投稿再開から20日。16記事。フォロワー1人、総ビュー数は1,000をちょっと超えたくらい。毎日ビュー数を確認していた。
ビューを増やしたいわけじゃない。知りたかったのは、自分の記事がユーザーに評価されているのか、ということだ。刺さる人には刺さっているのだろうか。その手がかりがビュー数にあるのではないかと思っていた。
最初は一喜一憂していた。伸びると嬉しいし、止まると不安になる。「この記事はウケたのか?」「あの記事はダメだったのか?」と考えてしまう。
ところがしばらく記録を続けているうちに、違和感が出てきた。
全部同じ数字に収束する
16記事のビュー数は45〜117。一見バラついているように見えるが、SNSで典型的な「1本だけバズって他は全滅」みたいな分布にはなっていない。ほぼ均質。心を込めた記事も、適当に書いた記事も、似たような数字に落ち着く。
これは不自然だ。記事の内容もテーマもバラバラなのに、なぜビュー数だけ揃うのか。
伸びる記事=新しい記事
観察を続けると法則が見えてきた。ビュー数が伸びるのは、常に直近に投稿した記事だった。
投稿直後に他の記事より速く伸び始め、古い記事のビュー数に追いつくあたりで伸びが止まる。そしてまた次の記事を投稿すると、その記事が伸び始める。
新しい記事が優先的に表示されているのは間違いなさそうだ。ただ、これだけでは「新しいから読まれた」のか「内容が良かったから読まれた」のか区別がつかない。
1日の中にも波がある
ある日、朝から昼までビュー増加がゼロだった。6時間、完全にゼロ。記事が悪いのかと不安になった。
ところが夕方になると急に20ビューほど増えた。翌日も同じパターン。朝はゼロ、夜にまとめて増える。
これはユーザーの活動時間帯の問題もあるだろうが、増え方が「じわじわ」ではなく「一気に」なのが特徴的だった。アルゴリズムが一定のタイミングでまとめて配信しているように見える。
さらに、1日中完全にゼロの日もあった。16記事全部がゼロ。記事の質が原因なら少なくとも1つくらいは動くはずだ。全部一斉に止まるのは、アルゴリズムの露出自体が切れたということだ。
そしてこの事実は、もう一つのことを意味している。検索やプロフィール訪問など、読者が能動的に記事を見つけてくれる流入もほぼゼロだということだ。
もし検索経由で読まれているなら、アルゴリズムが止まっている日でも多少はビューが動くはずだ。24時間、16記事すべてがゼロということは、今のビューはほぼ100%アルゴリズムの露出に依存している。
投稿をサボると止まる
最後の投稿から3日間空けたことがあった。ちょうどその時期にビューの増加が極端に鈍った。
再び投稿すると、翌日からビューが動き始めた。
投稿頻度がアルゴリズムの露出判定に影響している可能性がある。高頻度で投稿するほど露出枠が増えるかどうかは未検証だが、一定期間投稿しないと優先度が下がるようだ。
アカウント単位の評価
フォロワーができて、その人からスキをもらった晩に、一気に全体のビューが伸びたことがあった。スキがついた記事だけでなく、他の記事もまとめて伸びた。
一方で、スキが0の記事がビュー数トップになり、スキが3ついている記事が下位にいる、ということも起きている。
この二つを合わせると、スキが個別の記事の露出を押し上げる効果はなさそうだ。ただし、アカウント全体の評価には何らか組み込まれている可能性がある。
アルゴリズムは記事単位ではなくアカウント単位で露出を制御していて、スキやフォロワーの獲得がアカウント全体の露出を押し上げるトリガーになっているのかもしれない。
唯一見えた「質」の痕跡:回遊
ほぼアルゴリズム任せのビュー数の中で、一つだけ記事の質が影響していそうな現象があった。
「推敲するほどつまらなくなる問題」という記事がアルゴリズムで露出された後、別の記事「短編を推敲していたら、妻に憑依してしまった話」がじわじわ伸び始めた。他の古い記事が止まっている中で、この記事だけが動いていた。
タイトルに「推敲」が共通しているので、一つ目の記事を読んだ人がプロフィールに飛び、タイトルを見て興味を持ってクリックしたと考えられる。
つまり、アルゴリズムが最初の1記事を表示する。読者がその記事を気に入ってプロフィールを見る。記事一覧の中からタイトルで選んでクリックする。この回遊の部分だけが、記事の質——より正確にはタイトルの引き——が効く場所だった。
結論:ビュー数は記事の通信簿ではない
20日間の観察でわかったことを一言でまとめると、こうなる。
少なくとも私の場合、ビュー数はアルゴリズムがどれだけ露出したかの記録であって、読者がどれだけ評価したかの記録ではない。
記事の質がビュー数に直接反映される経路は見えなかった。回遊だけが唯一の直接的な経路だった。ただし、スキやフォロワーの獲得等なんらかの基準でアカウント全体の評価が押し上げられ、間接的にビューに影響している可能性はある。
この事実を知ってから、ビュー数に一喜一憂しなくなった。伸びても「アルゴリズムの順番が来ただけ」、止まっても「今日は拾われなかっただけ」。
記事の質は自分の中の基準で測るしかない。体験から始まっているか。論理に嘘がないか。書いていて発見があったか。ビュー数はそのどれも教えてくれない。
書きたいときに書いて、アルゴリズムに切られない程度の頻度を保って、ストックを増やしておく。それ以上の努力はビュー数には反映されない。
ただ一つだけ希望があるとすれば、記事が積み重なるにつれて新しい記事の初速が少しずつ良くなっている気がすること。アカウント全体の記事の蓄積がアルゴリズムの評価に影響しているなら、続けることには意味がある。
気ままにやる。
