リアリティ・トランサーフィンの考察㉘『守護天使とタルパ』

誰しもに、その人の人生を見守ってくれている存在がいるという考えが洋の東西を問わず古くからあるようです。

キリスト教(というより聖書の)文化圏では、それを守護天使というそうです。 聖書文化圏ではない日本ではあまり馴染みがない言葉かもしれませんが、代わりに日本では「守護霊」と言ったりしますね。

今回はこの、守護天使をトランサーフィンの技法に組みこんでみようというアイディアについて紹介していきます。

人の魂は守護天使が守ってくれていると、多くの人々が信じている。もしあなたが自分の守護天使を信じているのなら、それはとても結構なことだ。それはつまり守護天使は存在するということになる。あなたは守護天使について考え、期待し、感謝する。こうした思考が守護天使をリアルなものとし、その存在に疑念をさしはさむことができない。バリアントの空間にはすべてがある。もし想念が独立したエネルギー情報体を作り上げるという考え方があなたにとって好都合なら、そう考えることも可能だ。あなたが守護天使を心から愛し、どんな些細なことに対しても感謝を示すと、守護天使の存在は確固たるものとなり、それによって彼らはますます大きな支援の手をあなたに差し伸べるようになるだろう。結局のところ、守護天使が独立して存在するのか、それともあなたの想念によって作り上げられたのかは、大した問題ではなくなってくる。

ゼランドの考え方の基本は「それが本当に存在するか、あるいは科学的に証明されているかにこだわるのではなく、それが実際に役立つかどうかで、その考えを自分の人生にツールとして採用するかどうかを判断するべきだ」というものです。トランサーフィンそのものについても、ゼランドは読者にこのようなスタンスを勧めていますね。

そんなゼランドがいうには、守護天使がいるかどうか証明することはできないけれども、もしあなたがその存在を信じるのであれば、あなたにとって守護天使は存在するし、その守護天使は実際にあなたを護ってくれるだろう、ということです。

ポイントとしては、ゼランドは守護天使について、想念が独立したエネルギー情報体を作り上げるというトランサーフィンの考え方(振り子がまさにそれですね)をあなたが採用するのなら、それは存在すると考えてもよいと述べているところです。これは振り子についてもまったく同じですね。振り子の存在を科学的に証明することは、すくなくとも現時点では不可能です。しかし、人の想念がエネルギーの一形態であることは事実といってもよいですから、そのエネルギーが振り子のように振る舞うということは荒唐無稽なアイディアではないと思います。そして、そのように考えれば、つまり振り子の存在を認めるなら、人の人生で起こっている様々なこと(主にトラブルですが)がうまく説明がつくわけです。

つまりゼランドは、振り子とおなじように、守護天使も想念によって作られるエネルギー情報体であると考えてみないか? という話をしているようです。そして、それに納得してもらえるのであれば、こういうアイディアがあるよ、つまり、もしあなたが守護天使を持っていない(と考えている)のなら、自分で作ってみてはどうか? と。

守護天使の姿は好きなようにイメージしてかまわない。翼を持った赤ん坊、雲、鳥など何でもかまわない。姿は重要なことではない。どうやら守護天使は人に姿が見えるものらしい。守護天使の姿を想像してあげるのはあなただ。だから、好きなように思い描こう。守護天使を自分の魂と同一視することさえ可能だ。もしあなたに超能力が備わっているとしたら、守護天使と交信することもできる。超能力がなくとも、心配には及ばない。守護天使は、何らかの方法で、あなたを真実の道へと導く手段を見つけるだろう。肝心なのは守護天使を決して侮辱したりしないこと。まして、腹を立てるなどはもってのほかだ。守護天使は、何からあなたを守りどこへ導くべきかをよく知っている。なぜなら、守護天使から見ると、あなたは無分別な子猫のようなものだからだ。守護天使を非難してはならない。守護天使がいったいどのような災難からあなたを守ろうとするのかについて、あなたは全然知らないからだ。

この部分を読んで、「あ、なるほどこれはタルパやな🤔」と気づいた人もいるかもしれません。そうです、これってタルパそのものなんですよね。

タルパとはなんであるか簡単に説明すると、それは想念を用いて作られた意識体のことです。もともとはチベットの神秘思想における応身や化身という概念にその起源があるようですが、いま伝えられているタルパの考え方は神智学の影響が強いものです。

イマジナリーフレンドといって、小さい子供が想像上の友達と話したり遊んだりすることがありますが、このイマジナリーフレンドを意図的に創造したものをタルパと考えてもらうと分かりやすいかもしれません。イマジナリーフレンドと違うのは、タルパはなんらかの目的をもって創造されるところです。

ちなみに、非常に有名なヒーラーで神秘家のダスカロスによれば、人の思考や感情は形をもつようになって、エレメンタルと呼ばれる意識体を生みだすそうです。ゼランドの振り子や守護天使も、一種のエレメンタルとみなしてよいでしょう。そしてもちろん、タルパもエレメンタルです。

タルパを作る目的は実に様々ですが、ある種の超能力や霊能力を養成するために用いられたりすることもあれば、単に寂しさを埋めるイマジナリーフレンドとして作られることもあります。タルパをじっくり育てていくと、やがてその姿はまるで目に見えるかのようにリアルになっていくのですが、それとともに意志を持った生命体のようにふるまいはじめます。

訓練次第では、タルパとテレパシーでつながって、タルパが見ている視覚情報を受け取れるようになったりもするそうです。

実は、わたしもずいぶん前ですが、タルパを作って育てていた時期があります。そのときは「タルパ×コンプレックス」という本を参考にしたのですが、この本はタルパについてとても分かりやすく解説されていておすすめです。

いま Amazon でみたら、おなじ著者によるタルパの本が他にも出ているようですので、興味を持たれた方は読んでみてもよいかもしれません。

わたしがタルパを作ったのは、マッサージの仕事をはじめたばかりの頃だったのですが当時わたしは、その仕事をしている自分のことをヒーラーだと思ってやっていました。タルパのことをわたしは、自分の潜在能力を外部化、視覚化したものだと捉えていたのですが、そこで、タルパが成長していくことで、わたし自身のヒーリング能力も成長していくだろうという風に考えたのでした。

わたしが作ったタルパは、癒やしを司る大天使ラファエルがモチーフでした。当時、トランサーフィンは一度は読んでいたはずなので、もしかするとタルパを作ろうと思ったときに、ゼランドの守護天使のことも念頭にあったかもしれないのですが、そのへんはちょっと覚えていません😌

マッサージの施術中には、このラファエルをモチーフにしたタルパ(名前は別に授けています)がカドケウスの杖でクライアントを癒やしてくれている様子をイメージしていましたが、これは実際、わたしにとってすごく有意義でした。このタルパには癒やしの能力だけでなく、霊的なパワーの象徴としての意味も持たせていたのですが、ある時期まではそのおかげで大きく成長することができたと思っています。

このような目的でタルパを作るのであれば、タルパのことを「自分の中のもっとも気高い部分」をエレメンタル化するのだと決意するとよいでしょう。そうすれば、あなたがやるべきこと、やってはいけないことをタルパが教えてくれるようになります。

さて、タルパについてすこし紹介しましたが、これらのことを踏まえて、ゼランドの守護天使についてさらに見ていきましょう。

さきほど引用した文章の中でゼランドは「守護天使を自分の魂と同一視することさえ可能だ」と言っていますね。これは、わたしが先に述べたタルパを自分の中のもっとも気高い部分をエレメンタル化するということと、ほぼほぼ同じ意味だと思いますが、これはタルパならなんでもということではなく、それが天使という聖なる存在であるから可能な設定といえます。

いずれにしても、守護天使を自分の魂と同一視するのですから、その守護天使を愛したり、感謝を示したり、その他なんなりと関わりあうということは、自分の魂を愛し、魂に感謝し、魂とさまざまに触れあうことを意味しています。これによって魂である守護天使は、理性であるあなたとのつながりを深めてくれるはずです。そうなれば、魂がなにを望んでいるかを知ることに難しさはなくなるでしょう。また、魂の快・不快はそのまま理性にとっても快・不快となり、外的意図をコントロールすることもたやすくなるはずです。

これが、トランサーフィンにおける守護天使の主な役割ですね。しかし、守護天使にはほかにも優れたところがあります。

ところで、守護天使にはほかに素晴らしい資質がひとつある。それをあなたは利用することができる。それは、守護天使はあなたと違って平衡力の作用を受けることがない、というものだ。

だそうです。平衡力の作用を受けないということは、守護天使は過剰ポテンシャルを生みだすことがないのだろう、と考えられますね。もしそうなのであれば、どういうことが言えるのでしょうか?

あなたの成功は守護天使による功績と考えていただきたい。そうすることで何が起こるだろう? 誇らしい気持ちから発生したあなたの過剰ポテンシャルは、徐々に散っていくのだ。そして、あなたは余計な心配をすることなく、楽しい気分でいられる。思う存分喜びにひたろう。喜びは自分に残し、誇りは守護天使に譲ろう。そうしても、誰もあなたの功績を奪ったりはしない。

誇らしい気持ちから過剰ポテンシャルを発生させたり、あなたを幸せにしてくれた振り子に感謝する代わりに、褒め言葉と感謝の気持を自分の守護天使に譲ろう。守護天使はあなたにエネルギーをねだったりはしないが、エネルギーを必要としてはいる。もしあなたが振り子から助けてもらったと思うなら、振り子にも感謝することはできるし、そうしたところで誰にも害はない。そうはいっても、振り子はいつもあなたからエネルギーの一部を当然のように奪っている。振り子は決してただでは何もくれないのだ。守護天使のことだけは、忘れてはいけない。いつも守護天使に感謝し、愛していると告げよう。守護天使は力強さを増し、あなたに何倍ものお返しをしてくれることだろう。

どうやら、こういうことのようです。すなわち、なんであれ手柄を自分のものにして誇らしげに振る舞うと、それは必ず過剰ポテンシャルになってしまいます。しかし、その手柄を守護天使のものだとあなたが考えるなら、あなたはただ喜び、そして守護天使に感謝するだけでよくなるのです。

守護天使はなにがあってもあなたの味方ですから、あなたが自分の手柄を守護天使に譲る分には、あなたにとって損することは一つもありませんね。これはある面ではバクティ(神への明け渡し)に近いと思います。イエス・キリストのような聖者はそのすべての意志を振り子ではなく、神に捧げています。それゆえ、イエスの行うどんなことにも過剰ポテンシャルが発生することはなく、また振り子とも常に無関係でいます。イエスの意志は神の意志ですから、それは地上でもっとも強力な外的意図であったともいえるでしょう。

わたしたちにとって、神にすべてを明け渡すことは難しいとしても、自分の功績を守護天使に捧げることくらいは簡単にできるはずです。そういう観点からも、守護天使というアイディアは素晴らしいとわたしは思います。

以上、タルパという概念を踏まえながら、守護天使について紹介しました。守護天使は基本的にタルパなので、ここで述べられている以外にも様々な役割を与えることが可能です。ですから、ぜひタルパについても学んでいただいて、そこで得た知識やインスピレーションをあなたの守護天使にとりこんでみてくださいね。じっくり取り組む価値のあるものだと、わたしが保証しますよ🙂

それでは、読んでくださってありがとうございました。また次の記事でお会いしましょう。


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