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アップルパイ

アップルパイは、私が最も好きなお菓子です。
東京にいた頃、アップルパイを出している店では迷わず、アップルパイを選んでいました。
どうしてそんなにアップルパイが好きだったのか?
思い当たることもなく、ずっと考えています。
パイ生地は、中学生の頃から特に好きだったことを思い出しました。
コマーシャルやテレビ番組、本などには144層になった生地。などと説明された、折り畳みパイ生地。強く印象に残り、見てみたい、食べてみたいという気持ちを最初に持ったお菓子でした。
バターに含まれる水分が焼いているうちに水蒸気に変わって、生地と生地の間で膨張して、層が生まれる・・・
なんて、すごいことを考えたの?!昔の人は!
今でも贅沢なバターをふんだんに使うのですから、もちろん、王様や貴族のために職人が考えたものです。
庶民が口にすることは、なかったはずです。
ありがとう、フランス。
革命、万歳!
中学生だった私がバターを使った本格パイを食べることはできませんでしたが、似たようなデニッシュなどを好んで食べていました。
見てみたい、食べてみたい。と思うような体験があまりなかったこともあってか、「好き」という気持ちを高めていったのかもしれません。
まさか、自分がこれを作ることになるどとは、思いもよりません。
見るからに、面倒そう。難しそう。でした。
菓子学校で、初めてのパイ生地作り実習の時、授業の始まる1時間前から氷で冷やし、それが元で、生地が伸びにくくなってしまい、失敗したのが最初です。
お店を構える前から、改良を重ねてこの5年くらいでやっと理想の生地になってきた気がします。
ナイフを入れるとサクッとカットできて、フォークを入れるとほろっと解ける、そんな生地を目指して作りました。
フィリングは、柔らかい方が好みです。りんごの形は残っているものの、噛んでも歯に当たらず、パイ生地の食感を楽しめるものが理想です。
パイ生地は、冷たい台の上で何回か折って作るので、東京より、北海道の方が作りやすいかもしれません。
そして、小麦粉、バター、砂糖、卵。これも、ほぼ、北海道で生産されるもので作ることができます。ご近所の農家さんに伺った話ですが、美瑛でも、かつて、りんご栽培に挑戦していたことがあったそうです。
メルル周辺の農家さんも挑戦されていたようです。
ですが、気候もあるのか病気、害虫が一斉に発生して木が全滅するような事態になり、諦めた経緯があるようです。
りんごのある景色を想像しては、ちょっと残念な気持ちも否めません。
メルルにりんごはありませんが、バラの花、実などを収穫するため無農薬で、育てています。
毎朝の害虫取り、病気が発生しないよう、掃除、養生、チェックで、夏は忙しくなります。
観賞用のバラで病気に弱い品種は、何もしなければ、枯れたようになってしまいます。
消毒するということは、自然にある有益な菌類も殺してしまうことになるので、使わないで栽培する方法を常に模索中です。気候の変動で、病気の出現も変化してきています。
わずか、50本程度の低木の手入れさえままならないものです。
無農薬で育てるというのは、並大抵のことではありません。
メルルでは、縁あってご近所の無農薬で野菜を育てている百姓やという農家の青木さんのご紹介で、長野県のマルスミ農園さんからりんごを取り寄せています。
品種は、秋映、紅玉、グラニースミスを使い、秋から冬まで作っています。
りんごによって特性があり、この3種のうち、グラニースミスは収穫後、長く日保ちがしますが、秋映、紅玉は急速に老化していくので、届いたその日のうちに全量、加工、急速冷凍して味をキープしています。ご存知ないかもしれませんが、北海道の家には、大きな冷凍庫があるのが一般的です。
御多分に洩れず、お店であるということもあり、メルルでもフル稼働しています。

北海道は、私とは縁がない土地でしたが、不思議な巡り合わせだったのかもしれません。
ここで理想のアップルパイを作っているというのは、ちょっと不思議な気持ちです。


準備

オーブンを、200℃に予熱しておく

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いただきましたチップは、製作費に使わせていただきます。美瑛からのメッセージが皆さんに届きますよう、これからも頑張ります!