そんなこと言わないでください(健診看護師の本音①)
私は現在、健診看護師として働いている。
知らない人もいるかもしれないが、労働者には健康診断を受ける義務がある。
健診における採血は病院とは少し違う。
会社、行政機関、施設、工場など、毎日違う環境で採血を行う。
仕事柄、採血出来ても、限られた時間でそれなりに人数がこなせないと「出来る」とは言わない。
しかも、ただ黙々と採血しているわけではない。
採血をしながら、健診会場全体の状況も見ている。
「今日は混んでいるな」
「このままだと次の検査が詰まりそうだな」
そんなことを考えながら、手は止めない。
多い日はひとりで100人くらい採血をする。
そんな私から、検査を受ける人に言いたいことがある。
「採血で気分悪くなったことないですか?」
毎回聞くのだが、できれば聞かれたことだけを教えてもらえるとありがたい。
「うまい人が採血したら気分悪くなりません」
とか
「血管出にくいけど出来る?」
とか、
「前は刺したところ真っ黒になった」
などなど。
そりゃ、採血が好きな人は少ないから、嫌なのもわかる。
けれど、検査データを得るには、採血するしかない。
採血には、上手下手、センスはたしかにある。
手前味噌で申し訳ないが、私に関して言えば、古巣でも採血オンリーだったので、
「私、失敗しないんです」
に近い。
この数週間はノーミス記録を更新中。
でも、経験の浅い子たちに関しては、上達するために練習も積まなければならない。
いくら練習しても、不本意ながら失敗もある。
そんな子たちに、
「1回で刺して」
とか、
「うまい人連れてきて」
とか言わないでほしい。
経験が浅いから、うまくその場を乗り切る話術もなく、フリーズする。
そして、逆に緊張して出来るものも出来なくなる。
悪循環。
私でも、後輩が散々失敗したあとで刺すときは結構なプレッシャーなのだ。
私達だって1回で済ませたい。
けれど、血管の太さ、深さ、弾力、位置や、その日の体調によって違う。
もはや、職人技なのだ。
目視よりは、人差し指の感覚に集中して毎回刺しているから、とても疲れる。
100人来たら尚更だ。
だが、1回で済ませるために集中を切らさずに頑張っている。
誰しも新人時代は経験するし、職種ならではの苦労もあると思う。
だから、少しだけ、思いやりを持って受けていただけると、私たちも嬉しい。
私たちだって、できることなら一度で終わらせたいのだから。(涙)
こちら↓夏の相棒【くるくるファン】
健診の仕事は、夏場は特に暑い。
私が仕事で愛用しているのが、首から下げて使えるくるくるファン。
両手がふさがらないので、採血しながら使えるのが便利なのだ。

地味に助かってます笑

