ムッシュと呼ばれていた時代の、ディオール。Christian Dior
メルカリ徘徊日記#553
Christian Dior MONSIEURという名前を知っているだろうか。
1970年代、ディオールがメンズウェアに本格参入した際に立ち上げたラインで、オートクチュールの文法をそのまま男性服に持ち込もうとした試みだった。
そのアーカイブから出てきたストライプの開襟シャツは、当時の空気をそのまま閉じ込めている。オフホワイトとグレーのストライプ、半袖のオープンカラー。
シンプルな構成でありながら、生地の質感と裁断の丁寧さが、普通の古着とは違う佇まいを作っている。
ヴィンテージのディオールが持つ価値は、ブランドのネームだけではない。まだメゾンが服に手仕事の時間をかけていた時代の証拠が、縫い目の一本一本に残っている。
古着として消費するより、アーカイブとして纏う感覚が似合う一枚だ。
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