デニムをペトロールに染めた。Dries Van Noten
メルカリ徘徊日記#519
ガーメントダイという染色は、服を縫い上げてから丸ごと染料に漬ける。だから染まり方が均一にならない。
縫い目の裏、生地の重なり、パーツの端、染料が届きにくい場所が残り、色のムラとして表面に現れる。それが「欠陥」ではなく、この服の顔になっている。
ペトロールというカラーは、グリーンとブルーの間で揺れる色だ。灰色の光の下では深く沈み、自然光では海の底のように澄む。インディゴでもなく、オリーブでもなく、その中間にしか存在しない色をガーメントダイで仕上げると、一本として同じ表情のジーンズができない。
ドリスヴァンノッテンのパイン デニムは、シルエットをセミワイドに抑えた。ワイドすぎず、テーパードでもない。イタリアで縫われた5ポケット仕様の、ボタンフライ。余計なものが何もない。
派手さのない服が、なぜ目を引くのか。それはたぶん、服の内側に理屈があるからだと思う。
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