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MM6デニムに刻まれた「番号6」の意味。MM6メゾンマルジェラ

メルカリ徘徊日記#669

マルジェラのアイテムには0から23までの番号がふられ、それぞれが異なる哲学を持つ。

MM6はその中の「6=女性のための衣服」が独立して生まれたラインで、コンセプチュアルな本家に対し、日常へ着地させる役割を担ってきた。

このデニムも、洗いをかけた生地とワイドなシルエットという一見ベーシックな佇まいの奥に、その哲学を静かに宿している。

ウエストの脇に見える一文字のバックスティッチは、本来なら隠すはずの縫い代をあえて見せる仕立て。作り手が「完成した服の裏側」を隠さずに晒す判断をした瞬間を想像すると、この一本がただの量産品ではないことが伝わってくる。

想像してほしいのは、夕方の街を歩く時間。少しオーバーサイズのシャツを合わせて肩の力を抜き、少し大股で歩くと、生地の落ち感がちょうど体について揺れる。

きちっとした均一な服を求める人には、この無造作さは物足りなく映るかもしれない。でも「作られた過程まで含めて服を楽しみたい」人には、これほど雄弁な一本はない。

マルタン・マルジェラが提示した脱構築という発想は、その後コムデギャルソンやヴェトモンなど多くのブランドに影響を与えた系譜があり、MM6はその思想をもっとも身近な形に翻訳した存在だといえる。

手に入れたら、まずは裏返して縫い目を眺めてみてほしい。隠さない、が正解。

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