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イライラを味方につけるアンガーマネジメント

こんにちは!うえまつ産業医事務所です。

いよいよ金曜日ですね。1週間、お疲れ様でした。今回は、職場の人間関係をスムーズにし、自分自身の心を守るための「アンガーマネジメント」についてお届けします。

「アンガーマネジメント=怒ってはいけない」と誤解されがちですが、そうではありません。怒りは人間の自然な感情です。大切なのは、「怒りのメカニズムを科学的に知り、適切にコントロールすること」なのです。

🧠 「カッとなる」の脳の防衛本能

仕事中、思い通りにいかないことや理不尽な対応に「カッ!」なる。この時、私たちの脳内では何が起きているのでしょうか。

怒りは脳の奥にある「扁桃体(へんとうたい)」という感情のセンサーが危機を察知し、アドレナリンなどのホルモンを急激に分泌させることで起こります。これは動物としての防衛本能です。 しかし人間には、理性を司る「前頭葉(ぜんとうよう)」という部分があり、この前頭葉が扁桃体の興奮を鎮め、「まあ落ち着こう」とブレーキをかけてくれます。

つまり、「イライラしてしまう」のは、脳の正常な生理反応なのです。

💡自分を守る「怒りのコントロール」3ヶ条

怒りに任せて衝動的な発言をしてしまうと、後で自分自身が一番後悔することになります。

  • ① 魔の「6秒間」をやり過ごす(大脳生理学) 扁桃体が興奮して分泌されたアドレナリンが体内を駆け巡り、理性を司る「前頭葉」が働き始めるまでに「約6秒」かかると言われています。つまり、最初の6秒間さえやり過ごせば、衝動的な発言や行動の大部分は防げます。 カッとしたら、心の中でゆっくり「1、2、3…」と数を数える、深呼吸をする、あるいは「少しお茶を飲んでくる」と物理的にその場から離れる(タイムアウト)のが、非常に有効です。

  • ② 自分の「べき(Should)」を知る(認知行動療法) 心理療法のひとつである「認知行動療法」の観点では、怒りは「自分の理想(〜するべき)が裏切られた時」に発生すると考えます。「メールの返信はすぐにするべき」「資料は完璧に仕上げるべき」。 自分がどんな「べき」を持っているかを知り、「相手の『べき』は自分とは違うかもしれない」と少しだけ境界線を引くことが、イライラを手放す第一歩になります。

  • ③ 怒りの奥にある「一次感情」に目を向ける(心理学) 心理学において、怒りは「二次感情」と呼ばれます。その奥には必ず、不安・悲しみ・疲労・落胆といった「一次感情」が隠れています。 同僚のミスにイラッとした時、実は「このままだと自分の仕事が終わらないかも(不安)」や、連日の残業による「疲労」が隠れていませんか?「なんでミスするの!」と怒り(二次感情)をぶつける前に、「自分は今、不安なんだな、疲れているんだな」と気づくだけで、心はスッと軽くなります。

おわりに

「怒り」は決して悪いものではありません。「自分は何を大切にしているのか(=どんな「べき」を持っているのか)」を教えてくれる、大切な心のサインでもあります。

特に金曜日は「疲労」という一次感情が溜まり、誰でも怒りっぽくなるタイミングです。休日にしっかりとリフレッシュをしてくださいね。

それでは、良い週末をお過ごしください!