マニュアル化された『典礼魔術』について【魔法理学】
皆さんが魔法使いを目指すにあたり、典礼魔術についての理解は最重要と言っても過言ではありません。
ここを理解していないと、術者に危険が及ぶ事もあります。
テストにも出るので、しっかり勉強してください。
1. 典礼魔術とは
魔法を使う時、ほとんどの場合には決められた行動様式があります。
例えば、指定の服装や装飾品を身に付ける。
指定の道具や薬を用意して、指定の位置に立つ。
指定の動作を行って、指定の呪文を唱える。
このように、決められたやり方に忠実に則る事で効果を得る魔術が、典礼魔術です。
俗に言う”儀式”のようなものを通して行う魔術で、「儀礼魔術」や「祭儀的魔術」と呼ばれる事もあります。
2. 典礼魔術の存在意義
本来魔術を行う際には、魔術的な自然界の法則や作用を理解し、それを得るために最適な要素を自分で用意して行うべきです。
つまり、魔術に適した時刻や方角を選び、アイテムを選び、呪文や陣形を作成し、といった作業を全て自力で考えて行わなければならないということです。
しかし、それを毎回ミスなくこなす事は、相当ハイレベルな魔法使いでない限り困難です。
これを例えば数学のテストで考えてみてください。
筆算の仕方、解の公式、面積の公式……こういったものを教わる事も調べる事もできず、自分でイチから組み立てて問題を解けと言われたら一体何年かかるのか、という話ですよね。
その手間を省くため、必要なものや手順をマニュアル化、儀礼化したものが”典礼魔術”という事になります。

つまり、個々の道具や行為の意味を理解していなくても、ただ書いてある通りにやれば一定の効果を得られるという事。
とは言え、魔術を行うからにはやはり理解は必要です!
数学でも、教わった公式を自分で証明等してみて理解を深めた方が、納得感を持って使う事ができますし、テストでのミスも減りますよね。
それと同じです。
原理を全く理解せずに魔術を行うと、細かいところを間違えたり、予期せぬ事故の原因となります。
マニュアル化された典礼魔術であっても、最低限の理解をした上で、十分注意して行いましょう。
今日の授業はここまで。
それでは皆さん、ごきげんよう。
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参考文献
図解 魔術の歴史(草野巧、新紀元社)
図解 近代魔術(羽仁礼、新紀元社)
Wikipedia
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