転勤族の子育て|33枚の折り紙に込めた、娘の気持ち
娘が転校をクラスのみんなに伝えてから、
少しずつ、変化が出てきました。
朝はなかなか動けず、ゆっくりして遅刻気味。
給食も、これまで苦手なものでも頑張って食べていたのに、
はじめて残したと聞きました。
「私、どうしちゃったんだろう…」
そう言って、
自分でも戸惑っている様子でした。
きっと心と体が、
同じ速さでついてきていないのだと思います。
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そんな中で、
娘はクラスのお友達から、何通かのお手紙をもらってきました。
嬉しそうに、でも少し照れながら、
「お返事を書きたい」と私に相談してきました。
そして、こう言いました。
「お母さん、折り紙でメダルを作ってほしい」
最初は、お手紙の枚数分くらいかなと思い、
少し多めに用意しようと7枚折りました。
すると、
「足りない。33枚ほしい」
クラス全員分でした。
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次の日、
一緒に折り紙を折りました。
一人一人に渡すためのメダル。
そして娘は、
その一つ一つに、言葉を書いていきました。
同じ言葉はひとつもなく、
お別れの言葉
寂しさの言葉
楽しかった思い出
友達へのエール
「また会おうね」
小さな折り紙の中に、
自分の気持ちを全部詰め込むように。
その姿は、
誰かに見せるためというよりも、
自分の中の「もやもや」を、
ひとつひとつ外に出しているようにも見えました。
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そして転校前日。
「おたのしみパーティ」があったそうです。
娘は、その場で
メッセージメダルを配りました。
すると今度は、
クラスのみんな、そして担任の先生から、
お手紙をもらったそうです。
しかも、ただの手紙ではなく、
素敵な表紙までつけて、製本してくれていたとのことでした。
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帰ってきた娘は、
それを大事そうに見せてくれました。
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メダルを一人一人に渡した時間。
そして、みんなから手紙を受け取った時間。
そのやり取りの中で、
娘はきっと、
「自分はここにいてよかった」
そう感じられたのだと思います。
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別れは、つらいものです。
でもその中に、
こんなにもあたたかいものがあるのだと、
娘から教えてもらいました。
