曲線に見惚れる、くま職人さん
メンテナンスを終えた
OLYMPUS 35 S F3.5を手に、
作業部屋から出てきたくま職人さん。
「これ、やっぱりいいよねぇ…」
そう言いながら見ていたのは、
巻き上げレバーでした。
この、やわらかな曲線。
直線的なデザインが多い中で、
すっと流れるように続いていくこのカーブに
思わず目がとまります。

同じ時代のカメラと並べてみると、
その違いがよりはっきりと見えてきます。
くま職人さんいわく、
この形はどこか
高速道路のジャンクションで見かけるような
“クロソイド曲線”を思わせるのだそう。
ゆるやかに始まり、
自然に加速していくようなあのライン。
美しい曲線は、
美しい数式から生まれるとも言われます。
身のまわりの「きれいだな」と感じる形の奥には、
実はそんな数学的な法則が
そっと隠れているのかもしれません。
この小さな巻き上げレバーにも、
もしかしたら・・・
そんなロマンを思いながら眺めると、
ただの操作部分だったはずのものが、
少し違って見えてきます。
「これはもう、ほとんど芸術品だよねぇ」

くま職人さんのそのひとことに、
少しだけ、見る目が変わった気がしました
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