見出し画像

私の食にまつわる渇望について

ふと思いついたことについ笑ってしまう。「最近あったいいことを二つ思い出してみて」ととあるスマホゲームのキャラクターに言われたのだが、その瞬間私の脳内にぱっと浮かんだのは、起きた時にミスドの箱があったということだった。

お昼に起きたら買い物に行っていた家族がお土産にと買ってきてくれたものだ。箱の中に当たり前のように入っていた大好物のエンゼルフレンチがとても嬉しかったのだ。だけどそれは、なんと今から二週間前の話だったりする。あの日からずっと心にこびりついて離れないハッピーな思い出だ。




どうしてだろう、この頃あったいいことって言って思い出すのは食べ物のことばかりだ。これじゃあかなりの食いしん坊っていうことじゃないか、と恥ずかしくなる。まあ事実なので仕方がない。ちなみにその前はまたしても家族がサプライズで買ってきてくれたお寿司なので笑えない。なんと四か月前なのにあれからずっと殿堂入りしてしまっているらしい。

サプライズで食べたかったものがあるという奇跡。それは私にとって食べたかったものを自分で買ったり、食べに行ったりすることよりも幸せなことなのかもしれない。きっとサプライズというのがポイント。それとなく食べたいものを耳に入れ、今度行った時に買ってきて欲しいとアピールした結果としてよりもずっと嬉しい。

 

ちなみに今の私はとてもカニが食べたいのだが、この願いは叶わないだろう。あまりに高価すぎる。こう、ちょっと高いお寿司に乗っているようなとろっとろのやつがいい。回転寿司ではなく、子供の頃に行った北海道のお寿司屋さんで出てきたようなのが食べたい。

脳内で思い浮かべていたらさらに食べたくなってきた。あのカニとはせめて夢で出会いたいと思う。それにしてもこうやって夜中に食べ物について考えるのはよくない。夜食を食べたくなる可能性がある。もうなってるのが怖いところだ。何とか意識をそらさなくては。


 

えっと、そのうちどこかに出かけたい。もう少し暖かくなったら桜を見に行って、お花見をしたい。あまり混まないような近所のあの場所にお弁当でも持っていって親しい人と一緒にわいわいやりたい。そこまで考えていてはっと気付いた。恐ろしい。既に頭の中の計画には食べ物が組み込まれている。

ここから先は

878字
この記事のみ ¥ 100
Amazon Payで支払うと最大2%還元のチャンス! 9/30まで

読んで下さった方の心にぽっと灯りが残るような文章になってくれたら、と願いながら書きました。書き下ろし2作は2500文字以上とちょっと長めです。

2025年9月に発行しましたZINEの有料マガジンになります。春夏秋冬を味わう日常系エッセイがお好きな方、おいしいものを扱ったエッセイがお…

Amazon Payで支払うと最大2%還元のチャンス! 9/30まで

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?