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fujiomiyachi1130
自分らしい色を小瓶に詰めていく
子供の頃に家から少し遠いところにあるれんげ畑に連れていってもらったことがある。ハチがいると怯えていたら「ミツバチだよ」と言われた。それでも怖いのは変わらなかったので、離れて観察することになった。
黄色い大きな塊を体につけて飛んでいく様は幼心ながらに不思議だった。どこかにある巣に持ち帰ってあのハチミツを作っているのだと知った時の驚きといったら。小学生の低学年の私はかなり知的好奇心が旺盛な子供だったため、そこからいろんなことを質問して親を困らせた。
生まれたばかりのきょうだいが病院通いをしていたために待ち時間の暇つぶしとして訪れた場所ではあったものの、退屈した様子のない私に親は知っている限りの知識を与えてくれたように思う。授業で習わない、そしてみんなが知らないことを知るのが楽しかった。
れんげ畑の近くにあったお店で瓶詰のハチミツを買った。どろっとした琥珀色の液体があのたくさんの小さなミツバチたちの力で集まったものだと思うと、何だか目がちかちかする。普段何気なくホットケーキにかけてしまっているハチミツがまるで宝石か何かのように思えてきたからだ。つやつや、きらきらとしたそのテクスチャは私の心を熱くさせた。
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