臨床アロマセラピストを目指していたわたしの話。あれから10年。
看護師として働きながら、私はよく何かにハマっていた。
推し活もしてたし、推し活しながら看護師、って言ったほうが
近かったかもしれない。
そんなわたしが、ある日突然のように夢中になったもの。
それがアロマテラピーだった。
アロマテラピーはわたしの看護師としての仕事にも影響をあたえた
派遣ナース生活をやめて、病棟常勤で就職して慣れた頃
本屋で目にした『アロマセラピー検定』の本
まるで呼ばれるように手にして、本を購入
独学でアロマセラピー1級合格
2007年6月のこと。
アロマテラピーアドバイザーを経て
AEAJ(日本アロマ環境協会)アロマセラピーの認定校に入った
2008年にアロマテラピーインストラクター
2009年にアロマセラピストになった
このあと、同じスクールで
IFA(国際アロマセラピスト連盟)認定アロマセラピストもとった
この頃のわたしは「ちょっと、どうかしてるんじゃないか?」ってくらい
アロマテラピーに夢中だった。
資格を取るのはけっこう大変で、
スクールに通って、精油のことはもちろん、
解剖生理学や健康学なども勉強した。
(時間が経ちすぎて細かいことは忘れた)
この解剖生理学
看護師国家試験の受験の時より勉強した。
ほんとにまじで。
まぁ、看護学校卒業時の20歳とアロマスクールの40過ぎとでは
頭の柔軟さや覚えやすさが違うのも大きかったと思うが。
(あ、わたし、国試は充分な勉強ができてないまま、
試験日が来ちゃったのだったわ)
精油についても覚えることが多くて
インストラクター、アロマセラピスト2種を合わせて
人生で一番勉強したと言っても過言でない。
IFAはイギリス発の資格なので、
精油の学名を英語で書けなくてはいけないのも大変だった。
スペルが覚えられないんだな
(試験は英文の問題を日本語に翻訳してあるから日本語で受けれた)
インストラクターは学科の試験だけだけど
セラピストは、トリートメントの手技を覚えて症例をとってカルテも作る。
試験は実技もあった。
この症例を集めるのが大変だった。
わたしは友達が元々多いわけじゃないので、
友達だけじゃ足りなくて、友達の会社の同僚や、
顔の広い友達に連絡をとって、その友達の友達など
声をかけまくって仕事の休みの日や、夜勤明け、日勤の後などに
トリートメントをしてカルテを書いた。
今思うとよくできたなと思うほどだ。
どうしてAEAJだけでなくIFAもとったかというと
臨床アロマセラピストになりたかったからだ
別にAEAJだけでもよかったのかもしれないが
入ったスクールにIFAコースもあったので、続けてとった。
この後、リンパドレナージにも興味を持ち
リンパドレナージセラピストのスクールを経て
リンパ浮腫療法士までとった
これも大変だった…
この時期、生き急いでんじゃないのか?
「わたし、もうすぐ死んじゃうんでないの?」ってくらい
なんだか、焦ってて、やりたいことをサクッと決断してすぐに始めていた
時間も有効に使えていた
今のゆったりすぎる無職生活とは大違いだ
で、そうやってとった資格を活かせたのか?
臨床アロマセラピストになれたのか?というと…
当時、働いていた病棟(整形外科で患者は高齢者が多い)のスタッフは
アロマテラピーに好意的で
精油を使ってティートリーを使っての口腔ケアや
不眠改善にラベンダー、オレンジを使ったり、
手浴、足浴に精油を使っていた
わたしだけでなく、他のスタッフも実施していた。
そこの病棟ではアロマテラピーが浸透していった。
わたしは緩和ケアチームに参加してたので
緩和ケアもありの外科病棟に異動になった
対象患者にトリートメントやリンパドレナージができるように。
でも、そこは緩和ケア病棟ではなくて急性期の外科病棟だ。
治療が終わり退院した後の再発、再入院の緩和ケアが必要な患者にだ。
勤務は普通に自分の担当患者がいて、その勤務をしながら
緩和ケアのトリートメントが必要な患者を看る
浮腫んだ足にトリートメントをしてあげたいけど
勤務時間内にはできない。
他の勤務が滞ってしまうからだ。
次の勤務でやろうと思って帰ったら、
次の勤務の日には、もうその患者さんが亡くなられていたこともあった。
そんなことがあってからは、
トリートメントをしないで帰ると
この患者さんにはもう会えないんじゃないかと思ってしまって
サービス残業でトリートメントしてたこともあった。
日々の勤務に追われて実施できないジレンマを感じる中
緩和ケア学会で
「緩和ケアは在宅が大事」という発表を聞いて
訪問看護をやりたい!とそこの病院を退職して
訪問看護ステーションに転職した。
訪問看護でアロマテラピーができたかというと
訪問での時間は決まっているし、
看護師は担当医師の指示の下で訪問看護を行うから
勝手にトリートメントができるわけはない
緩和ケアに関しても、
入ったばかりのわたしは
緩和ケアの必要な患者の担当にはならなかった。
他の看護師が担当していた緩和ケア中の患者に
その担当看護師が訪問時の状態から
ケアの内容を変更して欲しいと
指示医に連絡しても、すぐに変更になるわけじゃない
緩和ケア以外の患者に対しての看護も
病棟では変化があったら、医師に報告、
必要ならすぐに指示も変更、実施となったが、
訪問看護だとケアマネを通す必要があったり、訪問の曜日も決まってるから
すぐに変更とはならないことが
病棟勤務に慣れてた自分にはしっくりしなかった。
そこのスタッフとの人間関係にも馴染めず、
『訪問看護に慣れない』というぼんやりした
当たり障りのない理由で短期間で辞めてしまった
プリセプターにあたる看護師と合わないことを
師長には言えなかった
(正直、師長とも合わなかった)
その彼女は、わたしが彼女に話しかけるタイミングを待ってるのに
目の前にいるわたしはいないかのように
(その話をされている相手がわたしの要件に気づいていても)
他のスタッフとの話をやめないこともあった
ま、こんなこと、看護業界じゃぁ、よくあることなんだけど
そうは思っても神経はすり減る
研修で行った系列会社の他の事業所のスタッフはみんないい人で
希望に満ちて、やる気満々で入った訪問看護だったのだが。
入職した事業所の他のスタッフはみんなやさしかったので、
たまたま、合わない人と組むことになっただけかもしれない。
研修先のやさしいスタッフから、
他の事業所では人間関係が酷かった話も聞いたけど。
どこに行っても意地悪な看護師はいる。
運が悪いと、それに当たってしまう。
そして残念なことに、その“絶対数”が多いからこそ、当たる確率も高い
早く見切りをつけて次に行くことは
看護業界で生き抜いていく上では大事なことだ。
人はそうそう変わらない
コーチングの研修を受けた時に
合わない人はいてその人を変えることはできないと聞いて、妙に納得した。
相手が変わらない場合は自分が変わるしかないのだけど
自分はどこまで妥協して変わることができるのか?
それを判断してさっさと見切る
なので訪問看護はさっさと見切った
まぁ 訪問看護は人間関係の問題だけでなく
電動自転車で訪問だったので、体力も必要だし、天候にも左右されるし
方向音痴がすぎるわたしには
スマホのMAPを使っても道が覚えられなかったという
辞めた方がいい理由があった。
ちなみに、辞めた年の冬(2014年2月)は
東京でも雪が降り積もったので、辞めててよかったとつくづく思った
訪問看護を辞めた後
転職活動をして
緩和ケア病棟のある病院の内定をもらったが
面接時になんか違うかも?と思ったので辞退した
(後から、就職しちゃヤバい病院だったと噂に聞いた)
転職活動と同時に派遣で行っていた
オープンしたばかりの有床リハビリクリニックにそのまま就職した
そこは高齢者ばかりだったので
手浴足浴に精油を使ったり
ディフューザーを使って芳香浴をしていた
管理者もアロマに興味があって
トリートメントができるかも?という段階にもなったのだが
諸事情でそこを退職することになった。
その後の職場は口腔外科だったので
患者の年齢層は若く、清潔ケアも自立していたし
芳香浴もできなかった
自宅でのアロマテラピーサロンも
少しはやっていたのだけど
症例獲得の時は無料でしていたのが
資格をとった後に、同じクライアントで有料にするのはやりづらく
相場の料金にするのはさらに難しかった。
新規のクライアント獲得も仕事をしながらだと厳しくて
だんだんやらなくなってしまった。
自宅が狭くて、サロン用のスペースを取るのが難しかったのもある
スクールの同期の中にはサロンを立ち上げた後
大手に吸収合併され、結局、廃業してしまった人もいる
せっかくとったアロマセラピーの資格
では、今どうしているのか?というと
臨床アロマセラピスト、緩和ケアは全く離れている
自宅でアロマを実施しているかというと
お気軽芳香浴をするくらいだ
ディヒューザーはいくつも持っているのだけど
ティッシュに精油を垂らして自分のそばにおくくらい
簡単芳香剤はたまに作る
旅行に行く時は精油を持参して
このお手軽芳香浴をしたり、バスタブに入れたりする
当時は「天職かも?」とまで思っていた
学んでよかったアロマテラピーではあるけど
一時期の熱はもうない
退職した最終職場で、
アロマセラピストやリンパ浮腫療法士の資格を持っていることを話すと
「使ってなくて、勿体無いよ」と言われた。
今は、資格を持っているだけの人になってしまった。
でも、あの頃の自分の熱量を否定する気にはなれない。
人に香りを届けて癒したいと思っていた日々。
『アロマテラピー』は今もわたしの中に静かに生き続けている。
ちょっと、余談になるが
わたしのmicaは『美香』なので
英会話カフェなどで、はじめましてのネィティブに
自己紹介するとき、名前の漢字の意味を説明してアロマセラピストだと言うとウケる
活動してなくても「鉄板ネタ」で使っている
資格をとって、夢中になって、やらなくなって、離れて、思い出す。
この熱が冷めるとやらなくなる自分のクセ。
それを克服するのが今のわたしの最大の課題な気がしている。
そんなことを繰り返しながら、
今はネットでできる仕事に興味があって、
その収益化に向けて動きだしているところだ。
アロマと同じでハマったら動かずにはいられない。
今回はそれがどこまで続くかわからないけど
今度こそはどうにかしたい。
いや、どうにかしないといけないと思っている。
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