GPTsは4月に主役を降りていた。見落としたニュースと、自作50個の棚卸し
いやこれ、けっこう恥ずかしい話なんだけどさ。
ぼく、このニュースを丸ごと見落としてた。4月の話だよ? それを7月の終わりまで、な〜んにも知らずに自作GPTをポチポチ使い続けてたわけ。AIの新機能は毎週チェックしてるつもりだったのにね。灯台下暗しにもほどがある😇
発端はサイドバーだった。
ある朝ChatGPTを開いたら、いつもの場所にいるはずの画像生成用GPTがいない。あれ? ピン留め外したっけ、と設定を確認しても、触った形跡はゼロ。「その他」の奥までズルズル潜っていったら、ちゃんとそこで待ってた。よかった、生きてた。
で、いつもなら「またUIの模様替えね、はいはい」で終わらせるところ。今回だけ、なんとなく調べてみたんだ。
そしたら2026年4月22日の発表にたどり着いた。OpenAIがWorkspace Agentsを出したとき、かなり最初のほうでこう書いてる。ワークスペースエージェントはGPTsの進化版である、と。
https://openai.com/index/introducing-workspace-agents-in-chatgpt/
進化版。つまり後継。つまり、そういうこと。
気づかないでいる間に、ぼくのGPTsは静かに主役の座を降りていた。
ついでにマイGPTを数えてみたら、50個以上あった。うち今も回してるのは10個くらい。……この数字については、あとでちゃんと自分に説教します。
🧾 落ち着いて。GPTsは消えてないよ
不安な話をする前に、まず地面を固めよう。
OpenAIのヘルプにあるGPTsの解説ページ、今も普通に更新されてる。サインインしてれば誰でも使えるし、作成と編集には有料プランが必要。この基本線、まったく変わってないんだ。廃止のアナウンスも、期限らしき日付も、どこにも見当たらない。
https://help.openai.com/en/articles/8554407-gpts-in-chatgpt
このページがね、地味な顔してわりと有能。
Web版なら会話の途中で半角アットマークを打つとGPTを呼べて、文脈を保ったまま話を渡せるらしい。モバイルアプリにこの機能はないので、GPTsメニューから開くことになる。有料プランをやめても、作ったGPTを使うこと自体は続けられて、編集と新規作成だけができなくなる。
つまり「消えた!」の正体、だいたいは表示位置の変更なんだよね。ひと安心。
🧷 迷子GPTの捕まえ方
引っ張り出す手順、覚えておくと精神衛生にめちゃくちゃいい。OpenAIはA/Bテストが大好きなので画面は人によって違うけど、ぼくの環境ではこれで足りてる。

サイドバーの「その他」を開いてGPTs、そこからマイGPTを探す
開いたら上部のGPT名をクリックしてピン留め
チャット中に呼びたいときは半角アットマークでメンション
ぼくはもうピン留めを信用してない。メンション派に転向した。
だってサイドバーの構成、この一年で何回変わったと思う? 位置に依存しない呼び方を覚えておくほうが、結局は速いんだよ。レイアウトは向こうの都合でヒョイっと動くけど、呼び出しの作法はそう簡単には変わらないからね。
🪧 とはいえ「格下げ」はガチで起きてる
体感がおかしいわけじゃないよ。2026年のChatGPTを並べてみると、GPTsの居場所が狭くなるのはむしろ当たり前だった。

📅 4月22日、後継はもう発表されてた
Workspace Agentsは、Business・Enterprise・Edu・Teachers向けのリサーチプレビュー機能。中身はCodex製で、クラウドで動き続けるからログアウトしても勝手に作業が進む。Slackに常駐させたり、スケジュール実行させたりもできるみたい。無料期間は5月6日まで、そこからクレジット制。
で、ここが面白いところ。公式ブログの表現、めちゃくちゃ穏やかなんだ。
チームがエージェントを試している間はGPTsを残す。近くGPTsをエージェントへ変換しやすくする。……書いてあるの、ここまで。「廃止」なんて言葉、一度も出てこない。
ところが海外メディアの取材だと、法人向けプランのGPTsは時期未定ながら廃止方針、個人プランは当面継続、という説明が出てくるんだよね。
公式の文面と、報道の温度差。噂が育つ土壌って、たぶんこの隙間なんだと思う。
🏗️ サイドバー、完全に満員電車
もう一つの理由はシンプル。単純に住人が増えすぎた。
今年ChatGPTに入った要素、思い出せるだけ挙げてみるね。
Projects(プロジェクト単位の作業場)
Library(ファイルと生成物の保管庫)
Codex(開発エージェント)
Health(医療記録と連携する健康タブ)
Finances(金融口座と連携する家計タブ)
Scheduled(定期実行タスクの管理画面)
Work(長時間タスクを任せるエージェント)
Sites(その場でWebサイトを作る機能)
Plugins(アプリとスキルを束ねた新ディレクトリ)
多い。多すぎる😅
6月18日にピン留めが再編されて、ピン留め欄にチャットとプロジェクトが同居。7月9日にWorkが登場して、App DirectoryがPlugin Directoryへ。7月16日にはデスクトップにChatとWorkとCodexの切り替えスイッチャーが載った。
https://help.openai.com/en/articles/6825453-chatgpt-release-notes
これ全部を一列に並べるの、どう考えても物理的に無理だよね。GPTsが「その他」の下に押しやられたのは、悪意っていうより単純に席の問題に見えてきた。
🧩 GPTs・Work・Workspace Agents、結局どう違う?
ここでいったん整理させて。名前が似たようなのが3つ並んでて、ぼくも最初こんがらがったんだ。
GPTsが会話ごとにリセットされる仕組みなのは、もう有名な話だよね。指示書とナレッジを貼りつけた受付窓口みたいなもので、応対は毎回まっさら。優秀なんだけど、昨日の続きは覚えてない。
で、あとから来た2つは、そこがまるっきり違う。

🧑💼 Work ── 個人向けの「長時間タスク係」
7月9日に登場したのがChatGPT Work。調べて、分析して、接続したアプリやファイルを横断して、文書やスプレッドシートやスライドやレポートを完成品として出してくる。作業中に進捗を見ながら方向転換したり、重要な操作だけ承認したり。手綱はちゃんとこっちにあるんだよね。
さらにスケジュールタスクを使えば、一度きりの実行も、定期実行も、変化の監視までいける。
そして大事なのがここ。WorkはFreeとGoを除く有料プランが対象で、Plusも入ってる。つまり個人でも受け皿があるんだよね。ここに気づいたとき、ちょっと救われた気持ちになった。
🏢 Workspace Agents ── チーム向けの「同僚」
こっちは4月22日発表のチーム用。Codex製でクラウドに常駐して、Slackに置ける。管理者が使えるツールや権限を制御できて、分析ダッシュボードもある。
ただしBusiness・Enterprise・Edu・Teachers限定で、料金はクレジット制。個人のPlus契約からは触れない。
⚖️ 4つの軸で並べてみる
記憶:GPTsは毎回リセット、Workは続く、Agentsは続いたうえでチーム共有
起動:GPTsは人が呼ぶだけ、Workは人が呼ぶかスケジュール、Agentsはスケジュールに加えてSlackからも
成果物:GPTsはチャットの返答、Workは完成したファイル、Agentsは業務システムへの書き込み
持ち主:GPTsとWorkは個人、Agentsは組織
こう並べると、GPTsが真ん中を譲った理由がスッと入ってこない?
ChatGPTが「聞いて答える場所」から「仕事が終わる場所」へ移ろうとしてる。だとしたら、毎回まっさらに戻る窓口が一等地に居続ける理由は、そりゃ薄くなるよね。
拡張の担当も入れ替わってた。外部サービスとつなぐ役割はAppsからPluginsへ、再利用可能な手順はSkillsへ。GPTsが一手に抱えてた仕事が、別々の棚にきれいに整理されたイメージかな。
🗣️ 世間の声、集めてみたよ
慌ててるのぼくだけ? って気になって、海外の反応を読み漁ってみた。これがもう、立場で温度が全然ちがって最高に面白かった。

😱 パワーユーザー「心臓止まるかと思った」
あるニュースレターの書き手は、朝サイドバーを開いてピン留めが全部消えてた瞬間の話から始めてる。心臓が止まりかけた、と。わかる。わかるよ。
実際には折りたたまれた新しいピン留め欄に移ってただけだったんだけどね。それでも彼の指摘は刺さった。パワーユーザーにとってGPTsやプロジェクトはおまけ機能じゃなくて、繰り返し作業を成立させる構造そのものなのに、と。
読者コメントには「ピン留めしても毎日どれかが勝手に外れる」という声もぶら下がってた。それはさすがに勘弁してほしい😇
🏢 現場「そもそも誰も使ってなかった」
真逆だったのが、企業に導入してる側の声。
ある開発者は、取引先に「社内の自作GPT、みんな使ってる?」と聞くと返ってくる答えがだいたい「そんなには」だった、と振り返ってる。おい。
理由は性能じゃなくて導線らしい。仕事はSlackやチケットシステムの中で進むのに、わざわざ別のタブを開きに行く人はいない、と。彼はGPTsを「隅っこに置かれた便利な小物」、エージェントを「人員」と表現してて、この対比はけっこう効いた。
擁護寄りの声もちゃんとあったよ。GPTsは一時期たしかに有用だったけど、常に必要以上の手間がかかってた、という評価。目的のGPTまで移動しないといけない、使うこと自体を覚えてないといけない、複数を組み合わせられない。
……全部心当たりがあって、ちょっと黙った。
作り手の立場からは、もっと苦い意見も出てた。ChatGPTの中に住んでいる限りそれは資産じゃなく機能で、課金するのも配信するのもOpenAI側だ、と。GPTsを商品として売ってた人には、この一文はかなり重かったと思う。
☕ 落ち着け派「それ、法人の話だってば」
一方で、冷静に交通整理してる人も多かった。
今回のパニックの多くは、法人向けプランに向けたメッセージを個人アカウントに当てはめてしまった結果。今週いきなり作り直す必要なんてない、まずは手持ちの棚卸しからでいい、と。
うん、ぼくはこの意見にいちばん救われた☕
🌀 噂の答え合わせ
集めた声の中には、事実と噂が仲良く混ざってた。目についたやつを仕分けしていくね。
「GPTsは廃止される」→ 半分本当。法人向けには移行方針が示されてるけど、個人プランの期限は未公表
「GPTsが勝手に消えた」→ ほぼ誤解。マイGPTやアットマーク呼び出しからたどり着ける
「個人も今すぐ乗り換えるべき」→ 焦らなくていい。Workspace AgentsはBusiness以上限定だけど、Workなら個人でも使える
「中身が劣化した」→ ちょっと当たってるかも
最後のやつだけ補足させて。GPT-4oが2月13日、GPT-5.1が3月11日、GPT-4.5が6月26日と、GPTsを含めて旧モデルがバタバタ退役してるんだよ。モデルが無くなると近い現行モデルへ自動で切り替わる仕様だから、特定モデルの癖を前提にプロンプトを組んでた人ほど「あれ、なんか違う」って感じやすいはず。

📛 「8月26日に廃止」って、誰が言い出した?
いちばん引っかかったのが、この日付。
断定的に書いてる記事が複数あったんだよね。でもOpenAIのリリースノートで8月26日として告知されてるのは、o3ってモデルがChatGPTから退役する日。GPTs廃止日として公式に出た日付じゃないんだ。
しかも無料期間の終了日まで、公式は5月6日と書いてるのに7月6日と伝えてる記事があった。もはや別の暦。
日付の噂って、一次情報で確かめる価値めちゃくちゃあるよね🔍
💡 Miccellの視点 ── 50個、数えちゃった
さて、自分の話に戻ろうか。
マイGPTは50個超え、現役は10個ほど。つまり8割が眠ってる。作った瞬間がいちばん楽しくて、そのまま忘れる。うん、耳が痛い。たぶん心当たりのある人、けっこういるんじゃない?
そしてヘルプのFAQには、GPTsは自社サイトへ埋め込む手段ではない、外部に組み込みたいならAPIを使え、とはっきり書いてある。
つまり自作GPTって、ChatGPTって建物に備えつけの設備なんだよね。引っ越すとき抱えて持ち出せる家具じゃない。
じゃあ何が持ち物なの、というと。中に入れた指示文とナレッジ。ここに尽きると思う。
ここさえ手元にあれば、器がProjectsに変わろうがSkillsに変わろうが、数分で作り直せる。逆に器の中だけで育てちゃうと、UIが変わるたびに心臓に悪い。

🧳 週末にやることリスト
50個を全部開いて、現役10個と休眠40個に仕分ける
現役10個の指示文とナレッジを、ローカルのテキストへ書き出す
単発の受け答えで足りるものと、記憶や手順が要るものに分ける
前者はGPTsのまま、後者はProjectsやWorkの形へ組み替える
休眠40個は、惜しまずアーカイブ
気合いじゃなく仕組みで乗り切るって、たぶんこういう地味な作業のことなんだよ。ツールを疑うんじゃなくて、乗り換えコストを先に下げておく。
そうしとけばサイドバーの模様替えなんて、事件じゃなくてただの観察対象に変わるよね。
✨ まとめ ── 見落としは、棚卸しの合図
GPTsが奥に移動したのは、ChatGPTが役割を変えたことの副作用だと思う。チャットの中に小さな専門家を置く時代から、仕事そのものを預ける時代へ。その移行期に、初代の便利機能がスッと一歩下がった。
ニュースを3ヶ月も見落としてたのは、正直かっこ悪い。でもおかげで、放置してた40個の存在に気づけたわけで。
UI上の位置の変化って、いちばん正直なロードマップなのかもね。
あなたのマイGPT、何個ある? そのうち今も動いてるのは何個? 数えた結果、よかったらコメントで教えてほしいな。ぼくの8割放置に勝てる人、いる?🛠️

製作ノート
書きはじめたときは「OpenAIがGPTsを見捨てた」って切り口を想定してた。ところが公式ブログを読みに行くと、文面がやたら穏やかで、廃止という言葉すら使われてない。強い表現はぜんぶ報道側にあったんだよね。この差を確かめる作業が、結果的に記事の背骨になった気がする。
途中で方向が変わったのは、Workが個人プランにも降りてきてると気づいた瞬間かな。それまでは「法人だけずるい」くらいの気分で書いてたのに、受け皿は自分の手元にもあった。調べてよかったやつ。
あとマイGPTの数を数えるところで一度手が止まったのは、まあ、内緒にしておいてほしい。
Miccell - 仕組みがわかれば、世界はもっと面白くなる。
