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マルクス・ユニウス・ブルトゥス

 ――若い時に、哲学を学ぶな。不幸になる。
 

 一体誰の言葉だったか?思い出せない。その若者は暗かった。先天的に暗かったのか、後天的に暗くなったのか、よく分からない。だが哲学を学んでいた事だけは、間違いなかった。
 
 親の金でアテナイに遊学して、アカデメイアで哲学を学んだ。だが実はプラトンに反発していた。結果、不幸になった。いや、それは言い過ぎかも知れない。だが青年期特有の蒼さを拗らせるには十分だった。そして密かに「隠れて生きよ」のエピクロスに傾倒した。

 ――真実を追求せよ。行動あるのみ。
 
 まるで陽明学みたいな考え方だった。一種の革命思想と言ってもいい。歴史上、突飛な行動をして、その名を残す人の背景には思想がある。日本の江戸時代、大阪奉行で突然反乱を起こした大塩平八郎は、陽明学に傾倒していた。やはり真実を追求し、行動する人だった。
 
 プラトンに反発してエピクロスが、ヘーゲルに反発してマルクスが、朱子に反発して王陽明が現われたように、元の思想から反発した分、過激になる。唯心論に対する唯物論、哲学王に対する革命論だ。そしてカエサルの終身独裁官に反発して、ブルトゥスによる暗殺が生じた。
 
 マルクス・ユニウス・ブルトゥスが何者であるか、さておいたとしても、彼としては真実を追求し、行動した結果が、紀元前44年3月15日のカエサル暗殺だ。政治的作品と言っていい。
 
 ――いつの日か、カエサルを打倒して、
 真実を明らかにしなければならない。
 
 その若者がいつから、そう考えるようになったのか、分からない。だが気が付いたら、そう考えていた。無限ループだ。哲学を学ぶ前からそうだったのか、あるいは哲学を学んだからそうなったのか、本人にもよく分からない。だがその心は、暗い焔でずっと燃えていた。
 
 西洋近代、19世紀で言えば、
 暴力革命思想を抱いた薄暗い哲学青年と言った処だろう。
 
 古代ローマのポンペイウス劇場で、ガイウス・ユリウス・カエサルを殺害したマルクス・ユニウス・ブルトゥスは、ギリシャ悲劇で言えば、オイディプス王だった。心理学で言えば、エディプスコンプレックス、現代的に言えば、マザコンだ。父親を憎悪し、母親を求めた。
 
 母の名はセルウィリア。
 そして隠された父の名は、ガイウス・ユリウス・カエサルだ。

 解説しよう。
 カエサルは実の息子に殺されたのか?

 カエサルを暗殺したブルトゥスは父親殺しをしたと古代から説がある。
現代の学者で支持する者はいないが、プルタルコスがそう言っている。
以下、Πλούταρχοςの『Βίοι Παράλληλοι』の Βροῦτοςの5-2からだ。
(プルタルコスの『対比列伝』のブルトゥスの5-2から)
 
 ἐγνώκει γὰρ, ὡς ἔοικε, νεανίας ὢν ἔτι τὴν Σερβιλίαν ἐπιμανεῖσαν αὐτῷ, καὶ καθ᾽ οὓς μάλιστα χρόνους ὁ ἔρως ἐπέφλεγε γενόμενον τὸν Βροῦτον ἐπέπειστό πως ἐξ ἑαυτοῦ γεγονέναι.
             
Πλούταρχος『Βίοι Παράλληλοι』Βροῦτος5-2

 というのもカエサルは若い頃、セルウィリアに情を寄せ、相手からも慕われて、ふたりの愛欲がいちばん燃え盛っていた時期にブルトゥスが生まれたので、これは自分の子だと信じていたのである。
                           西洋古典叢書 プルタルコス 英雄伝6 城江良好訳 p309

 現代の学者と同様に塩野七生も信じていない。中学生くらいでカエサルとセルウィリアが子供を作った事になると否定しているが、現代でもそういう事はあるし、当方の周りにも、一体幾つで子供を作った?という人はいる。
 
少なくとも、このプルタルコスの文章を読む限り、カエサルは信じていた。だから「我が子よ、お前もか」は真実味はある。
 
 難しい語句だけ、文法解説する。

ἐγνώκειは動詞γινώσκω「知る」直接法・過去完了・能動態・三人称・単数
ἔοικεは動詞ἔοικα「思われる」直接法・過去完了・能動態・三人称・単数
動詞としては完了形だが、現在形的な意味で使われる推測の言葉。
νεανίαςは名詞「若者・青年」男性・単数・主格
ἐπιμανεῖσανは動詞ἐπιμαίνομαι「恋い焦がれる」のアオリスト分詞・能動態・女性・単数・体格で、Σερβιλίαν(セルヴィリア)にかかる。
ἐπέφλεγεは動詞ἐπιφλέγω「燃え上がらせる」直接法・未完了過去・能動態・三人称・単数
γενόμενονは動詞γίγνομαι「生まれる」のアオリスト分詞・中動態・中性・単数・主格、「生まれたブルトゥスが」と訳される。
ἐπέπειστόは動詞πείθω「確信させる」直接法・過去完了・受動態・三人称・単数、「彼を確信させた」と訳される。
ἐξ ἑαυτοῦ「自分から」を意味する語句
γεγονέναιは動詞γίγνομαι「生じる」の不定法・能動態・完了
 
 
というのも彼(カエサル)は、若者の頃すでに、どうやらセルウィリアが彼に恋焦がれていた事を知っていたようだ。そして恋の炎が最も燃え上がった時期に生まれたブルトゥスが、何らかの形で、自分から生じたものであると確信していた。(拙訳)
 

コラム1



 マルクスは、幼い頃から、母の愛情を独占して育った。父なし子だったが、不自由した事はない。未亡人の母は資産家だった。家内奴隷も沢山いた。彼は家で小さな王子様だった。物心ついた頃から父は不在だった。そして永遠に不在だった。彼は本当の父親を知らない。
 
 ある時、母からポンペイウスに父を殺されたと聞いた。マルクスが生まれる前に死んでいる。その昔スッラとマリウスの抗争がローマであり、マリウスの部下だった父は、スッラの部下だったポンペイウスに討たれて死んだ。ポンペイウスはこの功績で名を上げた。
 
 「……ポンペイウスは父の仇なの?」
 「マルクス、ポンペイウスの事はもういいの」
 
 不思議な事に母は、ポンペイウスを恨んでいなかった。むしろ、開放感さえ漂わせていた。これは謎だった。どうして、ポンペイウスを憎くまないのか?愛情はなかったのか?後年、父と母の年齢差が20歳以上あると分かった時、何となく事情を察する事はできた。
 
 「それよりもガイウスを頼りなさい。あなたの父親代わりよ」
 未亡人となった母は、妻がいるガイウス・ユリウス・カエサルと仲が良かった。不倫だ。
 「……母さんはいつから、あの人と会っているの?」
 「そんな事、あなたが気にする事じゃないの」
 
 母の答えに、マルクスは内心不満だった。子供の頃から知り合いらしい。結婚前から親しかったと聞いている。だから殺された父など、最初からどうでもよかったのかも知れない。
 
 「やぁ、我が子よ、元気にしていたかい?」
 カエサルがやってきた。
 マルクスは曖昧に挨拶をし、すぐに退席しようとした。
 「……気を悪くしないで、ガイウス。
 最近いつもああなのよ」
 「今のローマは鬱屈としている。
 外に出してあげるのもいいかもしれない」
 
 そんな二人の会話が聞こえた。扉を閉める時、カエサルと目が合った。それは永遠の一瞬だった。全ての運命が予告されていた。だがこの時はまだ分からない。ただの視線に過ぎなかった。
 
 後年、独りでギリシャを旅している時、ふとあの視線は、親子の視線だと気が付いた。血の繋がりのない者は、あのような視線を決して向けない。カエサルは実の父親なのだ。ポンペイウスに殺された父親と血の繋がりはない。そう考えると、色々と辻褄が合う。母も理解できる。
 
 ――皆、騙しているんだ。母さんも、あの男も。敵だ。
 
 アテナイに遊学し、学舎を回った。アカデメイア、リュケイオン、そしてエピクロスの園。当時はまだ機能していた。「パンと水さえあれば、天上の神々とだって、幸福を競える」というのが、学園のモットーだった。ある時、マルクスは「隠れて生きよ」という石碑を見つけた。
 
 「……それはエピクロスの墓じゃよ」
 墓守は言った。マルクスは振り返った後、もう一度、石碑を見た。
 「ウソだね。彼は墓なんか立てない」
 マルクスがそう答えると、墓守は笑った。
 「……お前さん、聡いね。確かにそれはただの石碑さ。でも墓でもある」
 マルクスは頷いた。何となく石碑を立てたい気持ちも分かる。
 「真実を追求する者はいつだって、
 隠れて生きるのだ。だが行動しろ。復讐だ」
 墓守はエピクロスを語った。マルクスは一通り話を聞いた後、尋ねた。
 「母親が不倫している相手を、子供が殺す事は正しいか?」
 「……それが真実なら」
 「だがその相手が、実の父親だったとしても?」
 「……それが真実なら」
 マルクスは墓守を見た。墓守も若者を見る。
 「しかしその話は矛盾している。母親が不倫している相手が実の父親なら、そもそも不倫ではない。単なる夫婦で、その子供が父親を殺すのは不条理だ。ギリシャ悲劇並みの」
 マルクスは嗤った。そうなのだ。
 復讐する相手は、実の父親だ。だから母を奪い返す。
 
 友人・知人から尊敬された。ローマ人らしいgravitas(グラヴィタース=重々しさ)があると言われた。アテナイでプラトン哲学を学んだ事が影響していたかも知れない。人々は彼と哲学談義をしたがった。だが内心、別の哲学を志していたので、いつも異なる風味が混じっていた。
 
 リーダーに推薦するなら、ブルトゥスのようなローマ人らしい人物というのが、当時の人々の評判だった。だから自然とres publica(レス ピュブリカ=公のもの)に関わるようになった。そしてローマを揺るがしたカティリナ事件で、カエサルと対立した小カトーに接近した。
 
 マルクス・ポルキウス・カト・ウティケンシス(小カトー)がキプロス島の総督に赴任する時、補佐官に任命された。これがブルトゥスのキャリアの始まりである。彼はここで意外な商才を示した。金貸し業を始めて、一財産を作ったのだ。これは政治上の軍資金となった。
 
 ブルトゥスはローマに帰ると元老院議員になった。資産規模と補佐官のキャリアが認められたのだ。元老院議員は選挙ではなく、欠員が生じた時、誰かの推薦で議席を得る。それはしばしば党派の増強を意味した。すでに第一次三頭政治が始まっており、元老院は揺れていた。
 
 ブルトゥスはガイウス・カッシウス・ロンギヌスと親しくなり、終生の友となった。エピクロスの信奉者でウマが合った。彼はクラッススについて、パルティア遠征に出たが、ローマが敗れた時、敗残兵を纏めて、パルティアの侵攻を食い止めた。将軍として中々有能だった。

 紀元前49年、カエサルに対して元老院最終勧告が発せられた。だがカエサルの軍団はルビコン川を越えた。元老院はポンペイウスを中心に纏まった。ブルトゥスはカエサルにつくと目されていたが、ポンペイウスについた。世間的には父の仇である。実は親子でないと噂も出た。
 
 紀元前48年、ファルサロスの戦いが始まると、ブルトゥスとカッシウスは、ポンペイウス軍の将官として参加した。小カトーもいる。だが戦いが始まると、期待していたラビエヌスがすぐに敗走し、全軍壊走に繋がった。騎兵隊にいたブルトゥスとカッシウスは捕虜になった。
 
 「息子よ。君が無事でよかった!」
 
 カエサルが駆けつけてきた。戦闘前、ブルトゥスは絶対傷つけるなと厳命さえしていた。ブルトゥスが何か言うより先に、カエサルは許し、足下の幕僚に加えた。そしてカエサルはブルトゥスを朝の散歩に連れ出し、ポンペイウスの行先を探り出し、すぐにエジプトに向かった。
 
 だが一日遅かった。ポンペイウスはエジプトで暗殺された。そして首桶が届き、カエサルはポンペイウスの頭部を抱きしめて号泣した。ポンペイウスの事が本当に大好きだったのだ。

  ――この男の人類愛は本物だ。
  だがそれだけに異常だ。危険極まりない。
 
 ブルトゥスは、ポンペイウスの頭を抱いて
 泣くカエサルを見てそう思った。
 
 ローマ内戦は続いたが、大勢は決したので、ブルトゥスとカッシウスは法務官に就任した。カエサルの厚遇である。だがブルトゥスは、突然最初の妻クラウディアと離婚して、小カトーの娘ポルキアと結婚した。小カトーはラビエヌスと共に北アフリカでカエサル派と戦っている。
 
 流石に母セルウィリアはこの結婚に反対した。
 ブルトゥスは初めて母親と口論になった。
 
 ブルトゥスは、カエサル配下の将軍アントニウスと親しくなった。ラビエヌスがいなくなって、事実上の右腕だったが、この男は抜けている。何とかこちらでコントロールしたかった。そして王冠事件が起きた。カエサルはアントニウスから捧げられた王冠を三度退けた。
 
 ローマに噂が流れた。終身独裁官に就任したカエサルは王位を狙っていると。ブルトゥスは機が熟したと思った。間もなくカッシウスから声がかかるだろう。カエサル暗殺計画だ。この仕事には精神的な支柱が必要だ。誰もが認める人物でないといけない。すなわち、自分だ。
 
 紀元前44年3月15日、カッシウスはポンペイウス像に一声掛けてから、暗殺を実行した。ブルトゥスも「息子よ、お前もかと」と言われた。暗殺成功後、アントニウスを警戒したが、ブルトゥスが手を回していたので敵対しなかった。だがローマの民衆はついて来なかった。
 
 怒れるローマの民衆と、カエサルの百人隊長たちが、暗殺者を追った。ブルトゥスはキケロと会い、母セルウィリアに保護を求めた。そしてカエサルの遺言状が公開され、ブルトゥスとカッシウスは衝撃を受ける。二人にはカエサルから手厚い報酬と高い地位が約束されていた。
 
 それから先の事はあまり覚えていない。カエサルの右腕だったアントニウスが立ち、左腕だったマルクス・アエミリウス・レピドゥスも立ち、カエサルから後継者を指名された謎のpuer(プエル=少年)オクタヴィウスが、第二次三頭政治を開始した。実の息子は蚊帳の外だった。
 
 ブルトゥスとカッシウスは元老院に寄って立ち、
 第二次三頭政治の勢力と戦った。
 
 紀元前42年10月3日、フィリッピの戦いが起こる。ブルトゥスは9個軍団、カッシウスは9個軍団率いた。アントニウス・オクタヴィウス連合軍は19個軍団。両軍共に10万を超えた。
 
 決戦の前夜、ブルトゥスが眠れずに起きていると、
 この世ならざる人影が現われた。
 「……お前は一体何者だ?」
 「オレはお前の悪霊だ。ブルトゥスよ。戦場で会おう」
 「……では戦場で会おう」

 ブルトゥスは考えた。何かがおかしい。まさか自分の人生は悪霊に操られていたのか?いや、そんな事はない。全て自分の考えでやった事だ。だが今の声は何だ?これはカエサルの亡霊ではない。悪魔か?自分の人生は呪われていたのか?ブルトゥスは思考の無限ループに入った。

 ブルトゥスが人生の最期に目撃したこの世ならざる人影だが、プルタルコスの『対比列伝』ブルトゥスの36-6に書かれている。原文を見よう。

 τολμήσας δὲ ἐρέσθαι, ‘τίς ποτ᾽ ὢν,’ εἶπεν, ‘ἀνθρώπων ἢ θεῶν, ἢ τί βουλόμενος ἥκεις ὡς ἡμᾶς;’ ὑποφθέγγεται δ᾽ αὐτῷ τὸ φάσμα: ‘ὁ σὸς, ὦ Βροῦτε, δαίμων κακός: ὄψει δέ με περὶ Φιλίππους.’ καὶ ὁ Βροῦτος οὐ διαταραχθεὶς, ‘ὄψομαι,’ εἶπεν.
             Πλούταρχος『Βίοι Παράλληλοι』Βροῦτος36-6

 勇を振るって「誰だ。人か、神か。何の用でここに来た」と尋ねると、その幻のようなものは低い声で「ブルトゥス、お前の死霊だ。ピリッポイで会うことになろう」と答えた。ブルトゥスも落ち着き払って「では会おう」と返した。
       
西洋古典叢書 プルタルコス 英雄伝6 城江良好訳 p355

 現代では、霊的なものは否定され、悪霊とか死霊とか、そんな非科学的なものは存在しない、存在するとしてもプラズマだと言われるが、現に悪霊・死霊は存在するし、人に憑依して悪さをする。他人の人生を乗っ取る。
 プルタルコスは古代人だからという理由だけでなく、霊的なものも分かる作家だったので、こういう話を多く残している。
 悪い事を考えれば、悪霊が寄り、良い事を考えれば、神仏が来る。
 大体、そういう考えをプルタルコスも持っていた。これは正しい。
 霊の波長同通の法則だ。
 
 文法解説する。

τολμήσαςは動詞τολμάω「敢えて~する、勇気を持つ」のアオリスト分詞・能動態・男性・単数・主格
ἐρέσθαιは動詞ἐρωτάω「尋ねる」の不定詞・第二アオリスト・能動態
ἀνθρώπων ἢ θεῶνは「人間か神々か?」という意味を示す語句
τί βουλόμενοςは「何を望んでいるのか?」という意味を示す語句
βουλόμενοςは動詞βούλομαι「望む」の現在分詞・能動態・男女中性・単数・主格
ἥκειςは動詞ἥκω「来る、到達する」の直接法・現在・能動態・二人称・単数
ὑποφθέγγεταιは動詞ὑποφθέγγομαι「静かに答える」の直接法・現在・能動態・三人称・単数
τὸ φάσμαは名詞「姿・幻影」中性・単数・主格
δαίμων κακόςは複合語「悪しきダイモン」で悪霊を意味する語句。
δαίμωνは一般的に「霊的存在、神霊、運命」などを意味する。
ὄψειは動詞ὁράω「見る」の直接法・未来・能動態・二人称・単数
οὐ διαταραχθεὶは「動揺せずに」という意味を示す語句
διαταραχθεὶは動詞 διαταράσσω「動揺する」のアオリスト分詞・能動態・男女中性・単数・主格「動揺せずにブルトゥスは」と訳せる。
ὄψομαιは動詞ὁράω「見る」の直接法・未来・中動態・一人称・単数

 彼(ブルトゥス)は勇敢にも尋ねて言った。「一体誰だ?人間か?それとも神々か?何を望んで我々の元にやって来たのか?」 その幽霊は静かに答えた。「ブルトゥスよ、私はお前の悪霊だ。フィリッポイで私を見るだろう。」 そして動揺せずにブルトゥスは言った。「私は見るだろう。」(拙訳)

コラム2


 
             シン・聊斎志異(りょうさいしい)』補遺073

ローマ内戦 4/5


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