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ラテン語・古典ギリシャ語一節001

I,sequere Italiam ventis, pete regna per undas.               
                           Verg.Aen.4.381
イー・セクエレ イタリアム ウェンティース、ペテ レーニャ ペル ウンダース

行け、風に乗りイタリアを目指せ、波頭を乗り越えて王国を求めよ。
             ウェルギリウス『アエネーイス』第四歌381行

解説
Iはeo(行く)の命令法・現在・二人称・単数
sequereはsequor(向かう・目指す)の命令法・現在・二人称・単数
ventisはventus(風)の男性・複数・与格
peteはpeto(求める)の命令法・現在・二人称・単数
regnaはregnum(王国)の中性・複数・対格
perは前置詞で~を通って
undasはunda(波)女性・複数・対格

 後文は「複数の波頭を超えて諸王国を求めよ」が直訳だが、日本語だと単数形で言わないとくどいので、上記和訳となった。
 
 この一節は詩歌なので、実はリズムがある。
 ヘクサメトロス(六歩格)と呼ばれる韻律と言って、
 スキャンション(韻律読み)が存在する。
 こんなリズムだ。

 ター|タタタ|タータタ|ターター|タタタ|ターター
 
 これを当てはめると、イタリアを意味する「イタリアム」と、風を意味する「ウェンティス」がリズムの都合上、二つに区切られる。
 「ウェンティス」は「ウェーン」と「ティス」に、「イタリアム」は前の音とリエゾンして「リター」と「リアム」に分かれる。
 こんな感じだ。

 イー|セクェレ リター|リアム ウェーン|ティス ペテ|レーグナ ペル|ウーンダース

 音符を付けて、楽譜のように、音楽的に読む事もできるが、専門外なのでやめておく。ただ元々は歌うための詩なので、原型としてはこうだ。

 古代ローマ風のrecitatio(朗誦)だと、韻律読みではないので、リズムで単語を分割しないため、耳で聞いても、意味は分かり易い。こんな感じだ。

 「イーー! セクェレ リターリアム|ウェーンティース ペテ|レーナ ペル ウーンダース」
 
 何か叫んでいるような感じになるが、上手い人が発音すると、かっこいい。日本人でも時々、凄い人がいて、古典ギリシャ語でも、朗誦と韻律を使い分ける達人がいる。ホメロスを綺麗に読み上げる日本人とか、欧米人から見ても、化物じみていて、凄くセンスのある人はいる。人間国宝?
 
                                以上
 
 

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