ちょいちょい書くかもしれない日記(お盆講義)
毎年、1週間だけお邪魔する学校から、お盆の特別講義を頼まれた。
お盆にわざわざ? と思ったが、遠方に実家があるものの、お盆は交通費がちょっとね……と帰省を見合わせて寮に留まる学生たちが多いらしく。
その子たちを親元離れた場所でまったくの自由にさせておくと、トラブルに見舞われる可能性もそこそこあり。ならば意欲がある学生だけでもエクストラに学ぶ機会を提供して、二学期も健やかにに頑張ってほしい。
学生からの希望もあり、今年はそういう勉強会を開催してみます、自由参加なんで人数はショボイと思いますが、どうぞご協力を……(ツマリギャラハトテモヤスイヨ)と打診され、そういうことなら2コマだけね、と引き受けた。
教える内容は学生からのリクエストに応じることにしたら、私が担当したところではない。おいー。
そこの講義を担当した先生の講義ノートはある? と訊ねたら、全部スライドなので、教室が暗くて誰もノートを取っていないとのこと。
あるある。よくある。あああああー(苛)! わからへんていうより、暗いし飽きたしで寝たやろ君ら!
いやもうマジでノートをとらせて。
ごく一部の記憶力抜群な人を除いて、たいていの人は、聞くだけ、見るだけじゃ覚えられないから。お互い面倒臭くても、講師はリアルに書くところを見せて、学生にも書き移してもらうんだ。
それでも1回目は夜寝たら忘れるから、学生さんは「書いて声を出して読む」を2度、3度繰り返すんだよ。
と怒っても仕方がない。安い給料でそこまでする義理はないと先方はお考えかもしれない。まったくもってそのとおりである。
ざっくりわかりにくいところを教えてもらって準備をし、本日、学校に赴いた。
蓋を開けてみたら思ったより参加人数が多かったし、皆さん、やけに真面目。
お盆なんだから、エクストラの講義なんだから、少なくとも私のときはもっと肩の力をお抜きよ……と口で言っても伝わらない気がしたので、休み時間に買いに行って、2限目の頭にアイスを奢った。
なんかそういう夏休みの思い出も、ないよりはあったほうがいいじゃないですか。
せっかくだから、講義はガチでやったけれども。
やはり、バカの図と自分のまずい字で作ったノートは特級資料なんだよ。なんならタブレットでもいいから、ノートは自分の字でとりなよね、という話もした。
帰り、学校近くのスタバに寄って、帰り道に飲むものを買おうとしたら、さっき別れたばかりの学生が2人入ってきて、何やら小声で相談したあと、「せんせい、講義とアイスのお礼に僕ら奢らせてもらっても……」なんてかわいいことを言う。
ありがたいがそういうわけにはいかないので、なんだかんだで私が力技で奢ることにした。
自分が学生時代に先輩や恩師から受けた恩は、こうやって教え子に返していくのだ。
スタバのお姉さんは「いいですねえ」ってニコニコしていたし、彼らも「えっ……じゃあ」と遠慮なくフラペチーノに注文変更していた。なんかちょろちょろと足してもいた。このやろう。
帰宅して、庭の水やりをしてから家に入ったところで、ジャスト電池切れ。
とりあえず猫の世話だけして寝た。ああ、家族の食事の心配をしなくていいって、なんてつまんなくて、なんて素敵なんだ。
家父長制とか家族のあり方とか女性の過重負担とか、いろいろ考えるべきことは確かにあるのだが、「私の料理で家族が喜んだ! 嬉しい!」という感情は、家族がいるときでないと発生しないので。
恋人も友達も以下同文。
当たり前のことではあるが。
ぼっちになると、日々何を作っても、自分の喜びしかなくなる。
それはそれで構わないし、自分自身の喜びはとても大切なものだが、何か欠落したものがあるように感じるのも確か。
プロアマ性別問わず、大切な人たちが自分の料理を気に入ってくれたという喜びは、本当に尊いものだ。大事にしてほしい、自慢したっていいんだぜ、と、かつて食べさせる家族がいて、今はひとりぼっちになった私はそう思う。
ただまあ、アレだ。
私だって、家族がいるうちに、「家族が作った料理に大喜びする」という経験をもっとしたかったなー! とは思う。
恋人についてもそう。
それはもう、本当に思う。
不均衡であり、不公平である。
夜になって目覚め、入浴し、夕食を作った。
鶏肉をエアフライヤーに焼いてもらい、その間にフライパンで刻んだトマトをグズッとするまで焼いてぱらりと片栗粉を振りかけ、あまい醤油をたらっと掛け回した。
こうすると、トマトから出る汁に軽いとろみがついていいソースになる。
仕上げにトマトの上にチーズを載っけて溶けるまで蓋をして蒸らし、焼けた鶏の上に移して胡麻を散らして出来上がり。
今の時期はトマトの旨味が充実しているから、チーズは蛇足だったかも。でも美味しかった。
ごはんよりパンが合いそうだったので、食パンを1枚焼いた。ソースを回収できて、良いチョイスだった。
それはそれとして、蚊と一緒に帰宅してしまったらしく、仕事部屋に少なくとも2匹飛んでいてキレそう。
イモリも猫もいるので、殺虫剤は厳禁なのである。
素手で戦う。
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こんなご時世なのでお気遣いなく、気楽に楽しんでいってください。でも、もしいただけてしまった場合は、猫と私のおやつが増えます。