『薄情』な久宝留理子さん
本日は2026年6月24日。
久宝留理子さんのニューアルバム「Second Rookie」の発売日です。
久宝さんにおいては26年ぶりのオリジナルアルバム。つまりは今世紀初です。
と、いうことで今回はこのアルバムにも収録されている『薄情』の歌詞を見ていきます!
『男』と『薄情』
そもそもですがこの『薄情』は久宝さんの10枚目のシングルとして1994年に発売されてます。
作曲は伊秩弘将さんで作詞は久宝さん。久宝留理子さんの出世作『男』と同じ組み合わせです。
だからなのか、主人公は同じなのか?と思ってしまうくらい類似性を感じます。
簡単に言えば、怒ってます。男に怒ってます。
ただ『男』は自分勝手な男に怒ってますが、『薄情』はなんというか逆ギレです。身勝手に怒ってます。
とりあえず、その感じだと幸せになれなさそうという点で共通してます。
女分析=自己分析
『薄情』には以下のようなフレーズがあります
・女なんて薄情 〇〇
・女なんて身勝手 〇〇
これがサビに配置されていて、曲中に4回も登場します。そしてこの薄情、身勝手のあとの〇〇には以下のフレーズが入ります
・わかっちゃいるけれど
・わかってくれるでしょ
・どうしようもないでしょ
・どうしたらいいんでしょう
と4つが入り、それぞれが2回ずつ。
女なんて……と言ったあとにこの言い回しです。これもう女=私でしかないですね。つまりは自己紹介ですね。私は薄情で身勝手です、と。
個人的に久宝さんの歌詞で好きなところで、オチをつけてくれるというのがあります。
「わかってくれるでしょ」とか「どうしょうもないでしょ」などとキレ気味で言ってる(本当に身勝手ですね笑)のに最終的に「どうしたらいいんでしょう」となんかすみません、的な態度になっています。
そして、そんな自分が気に入らなくてそれで怒ってしまってる。なんだか勝手に忙しい人で、そこが楽しいんですよね。
私はあなたのママじゃないよ、と言いながら、行く先も言わない、朝まで帰らない、とママみたいなことを言って怒っている『男』の主人公と同じ匂いがします。
身勝手度数 主人公>男
同じ匂いがする主人公ですが『男』はなんだかんだで男の言動が書かれていて「自分勝手で頭にくる」とこちらとしても理解が及びます。
ただ『薄情』の場合、少し事情が変わってきます。
冒頭です。
意地悪な女だってあなた言うけれど
だからって 変わるつもりもない
意地悪と言われてしまってます。
一瞬、主人公が可哀想に思えるのですが、変わるつもりもない、といいます。
意地悪い人の反応ですよね、これ。なのでこれ以降の歌詞においてもなんとなく主人公に阿ることができないんですよね。
ああ 私達 どこへ行くのか
もう あなたしだい わかってないのね
という歌詞も、実際はさておき「あなた(男)しだい」じゃなくて「あなた(主人公)しだい」じゃない?と思ってしまいます。
そんななかで先にも書いた
・女なんて薄情 どうしょうもないでしょ
・女なんて身勝手ね わかってくれるでしょ
と言われてしまうと、男の側の問題よりも主人公の身勝手さのほうが目立ってしまいます。
この辺りが個人的に『男』を意識しているように見えます。
『男』ではああいう風に言ったけど、女の方もそんなもんですよね、というようにバランスを取ることをテーマに歌詞を書かれたのかな?と思ったりしますが、いかがでしょうか?
最後に
冒頭で言った本日発売のアルバムの『薄情』ですが
作詞 久宝留理子
作曲 伊秩弘将
は先にも書きましたが
編曲 都啓一
となってます。そう、久宝さんの旦那さんです。
別におかしなことは何ひとつないのですが、ちょっぴりふふっ、となりました。
この曲の主人公=久宝さんなんてことはないと思いますが、個人的に久宝さんの書く主人公て幸せにならない人というイメージがあるなかでこういう夫婦で作られた作品があるというのはなんとも微笑ましいな、と。
そんな事を思った梅雨空の午前中でした。
と、いうことで今回はこのあたりで失礼します。
