『思い出…』(因幡晃) 弾き語り方解説&ショートストーリー
ギター弾き語り解説は下の動画をご覧ください。
【ショートストーリー】
真夏の午後、窓から差し込む光が、リビングの床をやわらかく染めていた。
風に揺れるカーテンの影を眺めながら、彼女はふと目を閉じる。
耳の奥に蘇るのは、若い頃の声。「死ぬまで君のこと、離さない。」
その約束は真剣で、どこか不器用で、けれど何よりも温かかった。
涙で返事をしたあの日。彼の小指が、そっと自分の手のひらに文字を描いた。
――“愛してる”と。
それからの季節は、雲のように流れ去った。
共に過ごした時間は、振り返ればほんの一瞬。
彼女はやがて一人になったけれど、太陽の光を背に受けるたび、
胸の奥にはあのときの笑顔が、鮮やかに息を吹き返す。
「楽しい思い出」―― それは消えない。
今も夜ごと夢に現れる彼は、あの頃と同じ声で、同じ眼差しで彼女を見つめている。
そして彼女は、静かに微笑む。約束は途切れたのではない。
思い出の中で、ずっと彼は隣にいて、手のひらに「愛してる」を描き続けているのだから。
【終わり】
【ギターで歌おうch】は、ギターに再挑戦するシニア向けのギター弾き語り講座です。
むかしギターを弾いたことのあるあなた、もう一度弾き語ってみませんか。
歌詞とギターコード付き(動画と説明欄)で弾き方等を解説しています。
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【ギターで歌おうch】小暮貢朗
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