ご無沙汰してたなブリタニア!ピカ様色のベビワセリン
実質的なUK旅行になってしまうだろう学会への顔出しのため、最近白髪が目立ってきた素粒子物理学の教授は、腐れ縁の天使を連れて、ヒースロー空港に降り立った。ただ、飛べる羽を持ちながら、飛行機の窓側で微睡んでいる天使の間抜けだが久々に美しい姿を見られたのは悪くなかったかもしれない、と彼は思った。
「着いた着いた〜ご無沙汰してたなブリタニア! あ、リップ忘れた。こたつの上だったかな」
そう言うと姿を消して3秒後、
「おまたせー」
「……お前そういう旅情を台無しにするようなことよく平気でできるよな」
「このピカ様色のベビワセリップが一番なんだよ〜。空港のモールにもないでしょ」
