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父子家庭の子供との向き合い方 56

「信じて待とう。」

そう決めたばかりなのに、その気持ちは一日で揺らいだ。

今日は事件が二つ。

夜中まで友達とゲームをして、「やめられなかった。友達のせい。」

その言葉に、情けなさより先に怒りが込み上げた。

さらに、盗まれたと思っていた自転車は、自分で乗って出かけて置き忘れていただけだった。

警察へ被害届の取り下げに行かなければならない。

正直、心の中で叫んだ。

「もう勘弁してくれ。」

「なんで、こんなに手がかかるんだ。」

そんな自分がいた。

応援団でいると決めても、父親だって毎日立派ではいられない。

腹が立つ日もある。

投げ出したくなる日もある。

それでも、怒りが少し落ち着いたあとに思う。

私が息子を見放したら、この子には帰る場所がなくなる。

だから今日は距離を置く。

無理に優しい父親になろうとはしない。

ただ、感情のまま傷つける言葉だけは飲み込もうと思う。

反抗期で試されているのは、息子よりも父親の器なのかもしれない。

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